ラピュタんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ラピュタん

ラピュタん

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8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

永遠の輝きだー💎 
深い美しさに酔いしれる

五年に一度は観るべき
正に奇跡のような映画

大きな大きなロケットの発射台が出てきますが、肝心のロケットはそこにない…

新作を作ろうとして苦悩する映画監
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千夜、一夜(2022年製作の映画)

4.5

田中裕子さんならではの「待つ」ことについての名品

佐渡島には行ったことがないので、その漁村や海の光景を期待して鑑賞

この作品を印象付ける魅力を2つ挙げるとすれば、
まず、田中さんの名演! 
ぐぐぐ
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渇きと偽り(2020年製作の映画)

4.1

自分が殺人者だと疑われた忌まわしい土地を彼は再訪する
初恋のエリーが亡くなったあの川はすでに干上がっていた
思い出の川の辺りで、彼は昔の自分とも向き合うことになる

ドライなオーストラリア製サスペンス
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.9

夢に胸を膨らませつつ、泣ける


宮崎駿監督の最後の長編の真のテーマは…

風立ちぬ
たしかに風は吹き、そして流れていった…

才能に恵まれ、夢を追う青年と
恵まれた環境にありながらも病に冒された少女
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デリシュ!(2021年製作の映画)

4.4

自然の恵みを存分に召し上がれ🧅

味と匂いなしに、どうやって映像で美味しさを表現するのか?
あるいは健全な食欲をそそらせるのか?

ご心配は無用
全編が彩りにあふれた美しい映像で、たっぷりと味わえます
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.8

耽美の極み、200%の慕情


-100%からの出会いが1960年代の香港に重ねて描かれていて、どんなシーンも美しく濃厚で、最初から引き込まれました

なんといっても
マギーチャンさんの美しさに酔いし
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.5

四畳半神話大系はプロローグに過ぎなかった


茹だる夏の日、リモコンのお通夜が209号室で行われ、われらが四畳半物語が新たに始まった 

本編はココから…

壮大なるタイムマシンの無駄遣い💧😅💧
しか
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スチームボーイ STEAMBOY(2003年製作の映画)

4.4

創造的発想力がプシュウウウウ
と存分に弾ける

極限まで蒸気を圧縮してできたという高エネルギーボール

そのすごいパワーをロマンチックかつダイナミックに、
そして争奪戦をスリリングに描く!

登場する
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ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

4.5

ポセイドンとレア・セドゥの航海

クラシカルで重厚な雰囲気の魅力あふれる169分をお望みなら、こちらはいかが?


美しい妻を娶った、船長の苦悩の物語…
ですが特殊な状況の昔のお話?ではなくて
陸棲の
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アルピニスト(2021年製作の映画)

4.8

孤高の芸術が感動を呼ぶ
驚愕のドキュメンタリ


とても美しいドキュメンタリーでした
感動のあまり席が立てませんでした
しばし…

森にテントを張って生きながら
日常的に素手で岩を登っている
超一流な
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

静謐の森 天使たちは遊ぶ


双子の姉妹の魅力に尽きます

ポスターよりも可憐でしたし、秋にピッタリ

静かで装飾がないのは良かった
のですが
静か過ぎてで途中眠くなってしまったかな…
小さなお母さん
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ビースト(2022年製作の映画)

4.0

獰猛なライオンに襲われたら
どうしようー!が楽しめる


スーサイドスクワッドの隊長が
傷心のパパを好演していました
最後の対決も、納得の展開

ダレること 展開が早くてなし
ひねり   効果的
ハラ
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.5

美しく雄大な表現が際立つ山岳ロマン

ロマンチックで、
シンプルながら丁寧で、
原作と谷口さんの芸術への
敬意にあふれた傑作アニメ

観たら、おー!となること必至

でも、劇場で鑑賞する機会を逸して
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灼熱の魂 デジタル・リマスター版(2010年製作の映画)

4.5

静かに進む壮絶なサスペンス
ガツン!と来ます

 冒頭のシーンは動画で見れます
 流れてくる曲はRadiohead の
 「You and Whose Army」

忘れられない少年の眼差し……痛っ
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.1

いまだにフレッシュ

食べるシーンがよく出てきます
四半世紀前の香港で撮られたというだけでもみる価値ありでしょう
さらに、主演の金城武とトニーレオン
彼らがとにかく若くて!
あふるる魅力復活に拍手!!
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蟲師(2006年製作の映画)

4.1

静謐な世界観に魅力あり


画作りがとても渋く、何度か観て味わいを深めるのが本当は良いのかも
初見では、少し期待外れ感が否めないでしょうが、この作品には大きな魅力があります

全体を貫くストーリーを追
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

5.0

日常系アニメの最高峰

ファンタジー系の最高峰アニメを
「天空の城ラピュタ」や
「もののけ姫」とするならば…

もののけ姫が同郷のために罪を被って旅立つ
「贖罪」がテーマの
勇気の物語 とするならば
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.2

ハラハラがひたひたと迫る
未知との遭遇の新奇軸

IMAXが良いとのことでしたから
ようやく鑑賞してきました

音響で不穏さを巧みに操る佳作

あり得ない!(NOPE)という現象が起きますが
その謎を
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.2

団地が美しい辛口ドラマ


優しさゆえの、一筋縄ではいかないすれ違いが丁寧に紡がれています
「揺れる」の深田監督が脚本と編集までこなし手塩にかけた秀作

とにかく主演の木村文乃さんの女優としての魅力が
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

そう来なくっちゃ!が連続する超大作


前作は、雰囲気と勢いと音楽で押していたヒット作だったように思います
今作は、なんと言っても“臨場感”が半端でなく!

観客であることを忘れて
ぐっと操縦桿を握っ
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劇場版ツルネ ―はじまりの一射―(2022年製作の映画)

4.5

静止した弓が 熱い🌿

弓を引く行為の動作の少なさにも挑戦していました
緊張感ある画作りに成功していたばかりか、さらに内に秘めたものの美しさをも描き切っています

冒頭から、引き込まれました
アニメ表
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.7

ポップかつシリアス


往時のカルチャーを生き生きと蘇らせ、かつ対照的な2人の友情を描いてハリウッドの裏側を覗かせてくれます

速攻でサントラを買ってしまった映画

そしてそのサントラが、すこぶる傑作
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.5

実は雪を視る映画かも


雪の冷たさ
最初はパラパラ 窓の外
あ、降ってきたな‥‥

しばらくして屋外に出ると
そこは一面がグレーに染まって
道の先も見えなくなっている

そんな迫り方をじわりじわりと
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砂の器(1974年製作の映画)

4.8

慟哭を隠すサスペンスには
交響曲「宿命」が似合う

松本清張の最高傑作を堂々映像化


高校何年生だったかな、
町の映画館で行われた学年の鑑賞会でリクエスト上映された時に初めて観ました
後半で涙が湧き
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砂の惑星(1984年製作の映画)

4.8

鬼才リンチ監督の魔魅惑SF


賛否両論ありますが、制作の難産があったようですので、とにかく観れるだけでもありがたいと感謝しつつ味わってみました

映像 美術 音楽 怪演 
そして若きマクラクラン…
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.3

長崎の風景と少年たちに癒される

素敵なシーンがたくさんサバ缶
のようにびっちり詰まってました

思わず吹き出すことしばしば

イルカを探しに2人の小学生がブーメラン島に行くのですが、それが想像以上に
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.8

アメリカン・サクマ式ドロップス


キャンディボックスをひっくり返しちゃった
キラキラしててすぐに片付けるのがもったいないかも、と思ったあの一瞬が今ここに

一つ一つのシーンを味わう佳作

ドロップは
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

5.0

これぞ、シネマの悦楽


ウェス・アンダーソン監督の描いた玉手箱を眺めていたらひっくり返って飛び出してびっくり、四次元ポケットにつながってましたって感じ

キラキラ⭐️きらきら

どこを切っても断面が
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

4.5

美しくも静謐な光あふれて


フェンランドの女流画家ヘレン

1946年に彼女は83歳で逝去された
19世紀と20世紀を半分づつ
生きていらした方のよう

50代からの彼女の黄金期が描かれています
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犬王(2021年製作の映画)

5.0

天才のスパークが観れる


破天荒ながら猛烈なる娯楽傑作の降臨
…湯浅監督は、どこまで行くのだろう

平家物語の外伝で、なるほど!そんな話だったら凄イという突き抜けたファンタジー

劇場で鑑賞できて幸
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ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)

4.5

とにかく、映像がすごかった
CGの絵空事ではない、本物の強さ!
予想を超える大収穫で、大満足です

走行(美しいアクション)
響き渡るエンジン音、ワイルドな煙
音楽はノリが良く、選曲に優れてて
陳腐さ
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

5.0

三回劇場で観ました

繰り返し観ることで、味わいは増し理解も深まりました
高い次元で詩情が結実した名作💎

発せられた言葉
口にされなかった言葉
海の描写

役者さんはメインの2人が圧巻でしたが
皆さ
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

5.0

詩情と風情の香る温かな傑作

話すのが苦手な主人公が、就職出来ずに銭湯で働きはじめるのですが、この銭湯がいい
銭湯の良さを映画で表現すると、このような作品に仕上がりました!って感じです

松本穂香さん
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

5.0

今年いちばん! の傑作


とても美しく、愛らしい

画作りをはじめ全てに愛情を感じる作品でした

あみ子は、自分の視点でしか物事が理解できない…発達障害があるのでしょう、普通学級に行けるくらいのほん
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.4

アクションを堪能する映画


全体を評価するとトマトの批評家評41点ということになるのカナ?

個人的には満足度がとっても高かったですよ!

これは「部分」を、楽しむ映画でしょう

それも目まぐるしく
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