カオスだなと思いつつ、こんなことを夢見てしまえる街だよなと思いつつ。
東京という街をBGMに、背景に、おそらく都民は気づかないうちに、毎日映画の中にいる。
のかも。
正社員としての仕事もあり、不便ではない暮らしがあり、友達もいる。決して不幸ではないのに、もやもやとどこか息が詰まるのは「こんなはずじゃなかったのに」と、理想と現実のギャップに自ら苛まれるから。
マジッ>>続きを読む
あの狂乱的なショーをこの目で見たかった…コンパクトに要所が詰まっていてとてもわかりやすかった感覚。わかりやすいと言ってもそれはシナリオとして。彼の哲学をしっかり理解するには、やはり纏うこと以外ないと。
それぞれの家族にそれぞれの良さがある◎食卓の色に、水の跳ねる音が聴こえてくるような。夏に(日本の夏休みに)ぴったりの映画。
ラストをわかって観ていても、報道の自由の勝利に心を奪われる。
名も無きヒーローたちの勇気に、言葉にするのが難しい熱がふつふつとしている。
純文学と映像とでは表現世界のフィールドが異なっていることを実感…
ただ明治生まれの文学者が生み出す世界観は、読み解けなさが現代には無い種類で本当に良い。
学校のディベートって演技だったなと、あの気持ち悪さを客観視して思い出した。他人事だから「正しい」とされることを、あの場ではあーやって言えるんだ。
これはファンタジーじゃない。
どんな言葉を選んでも誰か>>続きを読む
松山シンも捨て難かったけど、本郷シンはもっともっと捨て難かった…(ありがとう)
この言い得ぬ物哀しさ。愛が無い訳では無いのに、どうも先に希望は持てない不安感。
人間の、生命としての死と、精神としての死。恐さと怖さを突きつけられるような体験。
細かな色遣いの美しさ◎
何年も昔に愛読していた本の内容を、こんなにも思い出せるんだから見事な映像。しっかりロアルド・ダールのブラックユーモアが生きていた。
この不条理に在る人の目には、自身も世界もこのように映るだろう。生きることに密接している。
血の通わぬ冷たい皮膚、死んだような街、今にも泣き出しそうな空。誰の優しさにも救われず、それでも鳴り響くクラクシ>>続きを読む
「ゴジラ」に影響を受けたバートン監督、「マーズ・アタック」ってヘドラのイメージから来てたのかと納得。
サイケデリックな歌唱シーンもアニメーションも素晴らしくて、不朽の名作中の名作…!!
ナナがいる…演技がどうこうとかではない、ナナがいるんだから…なんかもう総じて「ありがとう平成」という気持ちです。。
(メロンネクター松山さん可愛い)
あー面白い。松重さん決め台詞最高すぎて可愛くてにやけてしまった。
ジェシーとスターの影がちゃんと在って嬉しい。
マリアの脳内審判ファンタジー?
リシャールが良い人すぎて、マリアの自由=自分勝手が肯定されていいのか謎。
圧倒的透明感ヒロイン◎
アレ・ブレ・ボケの森山的ノイズに、世紀末に漠然とみんなが抱えていた不安と期待が映る。ジブリとオザケンの姿を常に背後に感じながら鑑賞。
「20世紀ノスタルジア」なんて美しいタイト>>続きを読む
フィルム調の色彩がどこか懐かしくなるような映像だったが、掴めず何も共感出来ず終わってしまった
このレビューはネタバレを含みます
石岡瑛子氏の衣装を観たく鑑賞。
数々の物語へのオマージュに誘われながら、そこはかとなくおどろおどろしく、甘美で、狂気的な、愛の物語。
伯爵が一旦はミナをエゴ的に同族に引き込もうとするも、「愛する人を>>続きを読む
10年越しに。
温かく柔らかく穏やかで、最高に幸せな気持ちになれる映画。
真摯に、丁寧に向き合うこと。そこへついてくる感情が美しく豊かに花ひらくことを信じさせてくれるような時間だった。
特撮の臨場感〜すごい〜!
「怪物」とされるモノたちも公害やエゴの犠牲者だと考えると、やはり攻撃シーンはとても哀しい。。
・井上泰幸展を観覧し、日本の特撮文化を実感したくついに鑑賞。今のようなCG技術の無い時代に、なんて凄まじい映像なのだろう…と感服。モノクロ映画ならではの陰影効果が卓越しているし、「特撮」の持つ代え難い>>続きを読む
あまりに美しく、あまりに麗しく。
妖艶、美麗、耽美、刹那、蠱惑的、、そんなワードを数多引っ張り出してみても、なかなかこの艶やかさを表現するには難しいような。どこを切り取っても良い豪華絢爛な動く写真集。>>続きを読む
どんどん"紙一重"が振り切っていく感じ。
後から「さっきは言い過ぎた」って謝れば何言っても許されるわけではないだろ、、ゴダールさん、、
いかに普段「言葉」に頼っているかを痛切に実感。映像芸術であるところの作品として、本当に"映画を観る"という体験を再確認できる。という意味でも現代に打ち出されるべきテーマだったのだと思う。
(わんちゃん>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
7/15と言えば、ですね。
初めて観た時、ラストの展開知らなかったので驚いた。
2人の「好き」は一過性の恋ではなく、深く想い合う家族的・永続的な愛であり、エマの愛はずっと遺り続け、その遺された温もり>>続きを読む
日常の裂け目に地獄を見てしまったネ、、
好きが交錯し合ってぐちゃぐちゃになっていく……程よい疲労と、気怠い温度感のとても似合う演者陣だなと。人間臭さの色濃い空気。
成田さんの振り幅に毎度脱帽する。
このレビューはネタバレを含みます
全てに漂う悲壮感と仄暗い情念…耽美って主体的になると酷だ…美知子…涙
三島が出てきた時、お〜っ!となった
ラスト、太宰の
「いきよう=生きよう」
への富栄の返答が
「いきましょう=逝きましょう」
に>>続きを読む
「これかわいい!好き!着たい!♪」って、友達と楽しくショッピングするように躊躇いがないプロ…ゴージャスで軽薄
このレビューはネタバレを含みます
どこまで事実に基づくかはさておき、リリーの想いと、ゲルダを筆頭とする周囲の愛に強く心を揺さぶられた。本当に丁寧に過程が描かれており、役者陣の圧倒的な凄みに惹き込まれる2時間。印象に残るセリフがいくつも>>続きを読む