さすがに坂本浩一監督らしいアクションとカメラワークが見事な作品である。
ウルトラの一族とライダーが消えた時代に現れたシリーズの堂々たる完結編であった。
前作の『シン・ウルトラマン』では相対的にそれは抑えられていたと思えるほどに監督の色が一見してわかる作品。カメラワーク、演出、アクションなどかつての映画『キューティーハニー』(2004)が発展したようだ>>続きを読む
友人宅で観た。一気にBLM色が強くなった。ただ、娯楽性は高いので手軽に観られる作品ではある。
すごい怪作である。ネットミーム時代のマイケル・ムアコック的エターナル・チャンピオンといった趣の映画。これまた新時代への移り変わりを印象づける。
『アメリカン・ホラー・ストーリー』のようであり『ミッドサマー』のようであり『グラスオニオン』のようでもある作品。
予想以上に『ハムレット』をやっていたという印象。一方で『マクベス』の要素もあった。
ガウの演技が素晴らしい。『マイスモールランド』(2022)に続く移民家庭を描いた映画。
また、自治体の同性間パートナーシップにまつわる部分は『老ナルキソス』のそれと比較したい。
はっきり言って映画としての質は低い。ただ、役者の演技はなかなかうまく、その所為で却って脚本と演出のまとまりのなさ目立つ。
なにより、滝藤賢一の女装が冒頭しかなく、主演三人がそろって女装するシーンが実>>続きを読む
アマランスラウンジにて開かれた世界最速の試写会にて鑑賞。
2017年の短編版への相当分は割と早く終わり、その後は主人公の絵本作家と若き男娼の生活と交流が更に描かれる。トッド・スティーヴンス監督の『スワ>>続きを読む
面白かったし志しの高さは窺えるものの、脚本と演出がマッチしていない気がした。もっと様式的な演技と見せ方に振り切ってもよかったのではないか。
一大娯楽スペクタクルである。『HERO』や『LOVERS』といった中国の大作武侠映画のようだった。
初期の『サマードレス』や『小さな死』を思わせるオゾン監督の作品。やはり世界的な八十年代ブームの文脈に位置付けられる映画のひとつだろうか。
リバイスは五十嵐家の末っ子誕生という設定を持て余していた印象。城戸真司と景和の会話など、ギーツ組と龍騎組の交流は結構よかったと思う。
はなはだまとまりに欠けるDC映画ではあるが、本作はキャラの魅力がしっかり感じられた。
エドガー・ライス・バローズの火星シリーズにて巻が進み、息子や孫が活躍しだしたような印象だった。スパイダーがかわいい。
アンディ・サムバーグがアンディ・サムバーグ然とした魅力にあふれた映画だった。
ディズニー作品を昔から観ている向きには周知のことなれど、ディズニーには度々ドープで毒味の利いた作風が現れるものである。すご>>続きを読む
試写会にて鑑賞。
これは次なるディケイドにときが移り変わる印のような映画である。
言うなれば今までの日本におけるゲイをテーマとした映画が観光に来たノンケ客を相手にする観光バーとすれば、この作品は打ち解>>続きを読む
決してゼンタイというサブカルチャーとコミュニティを真正面から扱っているわけでなく、ゼンタイは厭くまで人物の内面と関係を語るための仕掛けではある。しかし、一方で作中で説かれるところのゼンタイにとって『バ>>続きを読む
ウェス・アンダーソンの様式で枠組まれた奇想文学といったおもむきの作品。
『天気の子』に比べればはるかに楽天的な気分が感じられる作品だが、むしろ後退に思える。一方でボーイ・ミーツ・ガール的ナラティブから脱却する意思も感じられ、そこは好ましくみえる。
ディズニー(傘下のマーベル)が贈るポストコロニアリスト批評的映画であった。一方で不思議とシュリにしろネイモアにしろディズニー的なキャラクター造形を感じる。
二作目にしてモリアーティやワトソンも登場。モリアーティの解釈が面白い。
ある老作家が過去の自伝的作品の内容の当時と執筆時を回顧するして三つの時間軸が並行するという形式の映画。やはりジョシュ・オコナーどんな役でもチャーミングだ。
キット・ヤングが他の若手俳優を食っていて、とにかく楽しく演じているのが観える作品。
Netflix オリジナルのドラマ『デリー・ガールズ』の前史として観た。子供時代の叙情が描かれた作品。
主演の嵐莉菜の存在感が素晴らしい作品、ヨーロッパ発の作品ような移民コミュニティを描く映画がようやく現れた。