ちっちゃなきょゥじんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

"Terminator"シリーズの命題は、ロボットが支配するディストピアの回避。一方本作は、ロボットを弾圧する人類国家の最終兵器から、ロボット(AI)が開放される噺。ベクトルが逆なので、終わらせ屋(t>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

3.3

「福田村事件」は関東大震災直後に起きた悲劇であり、事件のあらましは公式HPにも、本作の紹介文にも書かれている。起きる結果は最初からネタバレしている。どんな事件か知りたいだけなら、Wikipediaの記>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.8

ストーリーを知っていても、息を呑む操艦技術
🌊
なにせ30年近く前に連載された漫画(1988~1996年)が原作。詳細は朧気でも、粗筋は知っている。映画を鑑賞しても、ストーリー上の再発見はなかった。そ
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作未読ですが、ドラマは観ていたので、久能整の相変わらずさは、愉しかったです。ただ、ミスリードも犯人も、若干分かりやす過ぎるかも。加えて、犯行にも「鬼の集い」にも、違和感がありました。

①汐路の狂言
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.4

スピルバーグの自伝的作品なので、映画にどう目覚め、どうやって凄腕監督になったのか、語られる気がしていた。しかし本作の見処は、両親や級友やガールフレンドとの関係。ただし、その顛末は娯楽作品としてはスッキ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

乱痴気騒ぎの末、落下する2つの石に涙ぐむ映画
🥋
マルチバース、マーシャル・アーツを扱ったコメディ・ファンタジーだけど、主題は家族内の葛藤。何もかもが思い通りには行かない。諦観だけど、相手を認め受け入
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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

前作を知らずとも楽しめるwell-madeな佳作。裏を返せば予定調和過ぎるのかも。ただ戦闘シーンでは、文句なしにハラハラさせくれる。
不在な事が重要な役なので仕方ないが、ER好きとしては Anthon
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.9

主人公なりの正義がない訳じゃないが、倫理観も手段も常識外すぎて、誰にも思い入れられない。ただ裏切り渦巻く展開と、アクションには目を見張る。好きなタイプの作品じゃないが、見処満載で終始目を離せなかった。

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.8

CGこそ金がかかるが、ゾンビ程はエキストラが要らず、少ない登場人物が不自然じゃない設定。説明台詞がほぼ皆無で、シリーズを通じて説明不足だし、前作を観ていないと理解できない部分もあるが、音を立てちゃ駄目>>続きを読む

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

予想しやすいトリック+共感しがたい動機=スッキリしないミステリ
🕵
終盤二転三転するので、筋が読み切れる訳じゃない。
ただ、街の人々が犯行に関与しそうな事や、パレードの山車が犯行に利用されそうなことは
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.7

TVシリーズには、あまりハマらなかった。
しかし本作は、ホームズの不在や、終盤の前日譚等が、ホームズの長編っぽくて好き。
設定が原作に近い分、かえって犯人に気付きにくい構成で、ミステリ好きにもお勧め。
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怪物(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

複数の視点から描かれているので、まとめ方はいろいろ。
大人目線なら、モンスターペアレントが若い教師を潰す話。
麦野湊目線なら、性指向への戸惑いと開放。
少年2人目線なら、小さな恋のメロディ。
👨‍🏫
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

クドカンらしさもあるが、解消されない矛盾もある
📷
前半のハジメ(岡田将生)の描写は、クドカンらしくて愉しい。ハジメ目線がフリで、レイカ目線がオチという構成も、木更津キャッツアイ的で、目新しくは無いが
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

母の愛に救われるファンタジー
🐤
他人の感想を聞く前に、自分の目で確かめたくて公開3日目に映画館に行って良かった。タイトルから想像した説教くささは微塵もなく、少年の母への思慕を描いたシンプルな映画でし
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.8

自分にとっては、「名探偵コナン」初めての劇場鑑賞です。
無論、TVアニメは初回から1回も欠かさず観ています。
しかし、劇場版については、金ローでの放映を待てる程度の熱量でした。
ですが、「純黒の悪夢」
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

Minari(芹)は、Nausicaäのチコの実だった
👩‍🌾
「たまずび」で町山さんの解説を聴いてから観ました。
なので、「北の国から」もしくは「大草原の小さな家」の様な雰囲気を予想していました。
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.3

43才で早逝した Chadwick Boseman の勇姿を目に焼き付けておきたい人には、見逃せない映画。
カーアクションも、ガンアクションも、見応えはある。
ただ、刑事モノやスリラーとしては、若干物
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.8

公開初日、舞台挨拶中継付き上映を鑑賞しました。
かなり濃密な映画でした。
宣伝でミステリと謳っていなかったので、無駄な粗探しに煩わせられず、人間ドラマを堪能できました。
聖山環菜が語らない真実こそが映
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ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

3.3

金曜ロードショーで鑑賞。
あまり期待してませんでしたが、思った以上にいつも通りのルパン3世っぽさと、レイダース(Indy Jones)風味のストーリー展開を、かなり愉しめました。
やはり、ボイスキャス
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ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)

4.0

公開当時は、アカデミー賞に絡みそうな作品を優先してる内に、鑑賞機会を失いました。
この度、Amazon Primeに公開されたおかげで、見逃さずに済みました。
正直ストーリーは、宣伝から想定される範囲
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.1

特別Beatlesのファンて訳じゃありませんが、どの曲も聴き馴染んだ環境音であり、どんな形で歌い直されても、胸に刺さる普遍性を再認識しました。
時代が違ってもそこまで大ヒットするかなぁと若干疑念も過り
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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

2.7

キャストは豪華。
隠しキャストも面目躍如の怪演。
序盤は捜査の地道さに感心する部分もあるし、後半の危機にもハラハラはします。
ですが終わった後に、心に残るものがありませんでした。
恐らくその原因は、以
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

TVアニメにはのめり込めなかったけど、煉獄パイセンに男泣き😢
🚂
原作漫画未読ですが、TVアニメは放送終了後にAmazon Primeで一気観しました。
ただ当時は、「鬼」の設定は吸血鬼やゾンビ、禰豆
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

説明不足を楽しむファンタジー(ハードSFではない)
🎥
やっと時間がとれて、公開3週目に鑑賞しました。
間違いなく、観て損しない快作でした。
前評判で囁かれていた、小難しさも感じませんでした。
「時間
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

違和感ない時間濃縮がもたらす没入感
🎞️
日本公開5日目に鑑賞。
Colin Firth に始まり Cumberbatch で終わる道程に、バッチリ没入できました。
背中を追いながら、時折正面に回り込
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.0

先行試写会に当選したので、一足先に見てきました。
🎬
日本人なら観ておくべき作品。
当時、外側からしか垣間見えなかったフクイチの内情を、臨場感と緊迫感をもって追体験できます。
結末を知っていても、絶望
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向かいの窓(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

子宝に恵まれた夫婦。
それでも、子育てで手一杯のお母さんは、協力的じゃない夫にキレちゃう。
周りを気にせずSexに没頭する、お向かいの若いカップルを羨んだりもする。
ただ、お向かいの旦那さんは重病で、
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Hair Love(原題)(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

モノノケは出てこないし、一人っ子だけど、ラストに病気の母に会いに行く展開が、まるで「となりのトトロ」。
お母さんに会うために、おめかししたのね。
抗がん剤(?)で髪を失ったお母さん、元気になるといいな
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.1

伏線の効いたミステリ
🕵️
本格ミステリの体はなしていないので、犯人当てのプロセスは期待しないで下さい。
ですが、終盤まで伏線の効いた展開を魅せる、古典的なミステリ映画です。
「ジェシカおばさんの事件
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