法の下での平等や市民の安全といった言葉の対象から当たり前のように除かれていることの恐怖。観ていて絶望感がすごいが、ブライアンの仕事への熱意と正義への探究心に救われる。人間の判断は常に恣意的で正義からは>>続きを読む
シリーズ3作の中で最もスペースオペラ感があって好き。刑務所の星クロマトリアの設定や、ネクロモンガーの宇宙船のデザインが印象的。描かれる状況は全て過酷だが、ヴィン・ディーゼルの存在による謎の安心感が常に>>続きを読む
社会がどんなに事実や当たり前、正当な判断を捻じ曲げることができたとしても、地球の重力に関する法則や軌道の計算結果は曲げることができない。
この映画で描かれた社会の小さな変化と前進の裏には、確かに科学に>>続きを読む
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何回目かの視聴。何故モルはトーテムを封印したのだろうかとよく考える。本当に現実の世界に戻るのを拒み、夢に囚われてしまったからなのだろうか。本当は、2人一緒ならば、今ここが現実でも夢でも構わないという境>>続きを読む
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人生の終わりを人はどこで過ごそうと思い、何に思いを馳せるのか。オーガスティンの場合、未知なる世界の探究という自らのライフワーク、それを象徴する天文台にいることを選び、思い残すのは仕事に没頭するあまり顧>>続きを読む
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AIが上手く表現されていて、人間、ロボット、AIが同時に出てくるシーンなどはそれぞれの特徴が出ていて面白い。完璧なAIを目指しつつ、そこに予測可能性と制御性を求めるのは難しいだろうなと思う。AIのソー>>続きを読む
ヴィンセントとの会話で次第に意識、感情を獲得していくマシーン。この感情を削除することになるのだが、この削除の手術直前のヴィンセントとマシーンの会話シーンが芸術的。一つの音楽の中に二人のセリフが組み込ま>>続きを読む
エルサレムのシーンでの、ユルゲン・ヴァルムブルンの「ほとんどの人間は、実際に起こるまで信じない。これは愚かさや弱さではなく、単に人間の本能なのだ」というセリフが好き。この映画で描かれる人間とウィルスは>>続きを読む
左から右や上から下ではなく、円環状に文章を書く地球外生物との出会い。始まりや終わりがない言葉を話す者には、過去、現在、未来の区別がない。
人間の言葉に無いがために認識できていないだけの世界が、まだまだ>>続きを読む
トールキン少年時代のシーンに出てくる、"Wherever you feel happy, that’s your home."という母の言葉がとても温かかった。
全体を通して、言葉はただの音ではなく歴>>続きを読む
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最後のシーン、レプリカントのリーダー、ロイの台詞に感動する。死に対する悲しみ、喪失感、人生の儚さをリアルに表している。この映画の中で、最も人間味に溢れる言葉は、アンドロイドの台詞だった。
「おまえたち>>続きを読む
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原作もすごく好き。新装版で大きいB5版になったのが嬉しかったが、映像化されてさらにスクリーンのサイズで都市の絵が見れるようになってとても良い。ストーリーは原作のごく一部だが、これくらいの方がシンプルで>>続きを読む
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エデンの林檎が隠された城に潜入するシーン、「我らの命は無。大事なのは後に何を残すか。」が印象に残ったセリフ。長い歴史の中では1人の人生なんて一瞬で、何かを新しく作れるほど時間は無い。
Hans Zimmerによる音楽が素晴らしい。オルガンを基調にする音楽が、壮大な悲壮感を醸し出していて、映像外にある人類が直面する絶滅の危機がリアルに伝わってくる。映画開始直後からの過去形で語られるナ>>続きを読む
フィガロの結婚のシーンが好き。囚人たちが立ち尽くしてスピーカーを見上げる様子を、刑務所の壁くらいの高さから撮るカメラワークが、ほんとに音楽が壁を飛び越えていっている感じがして感動した。自由は奪われても>>続きを読む