むろまちさんの映画レビュー・感想・評価

むろまち

むろまち

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

勝ったから美談だけど、そんなリスク取るの正気じゃねぇとは思った。マクナマラの側にも言い分があった、というドキュメンタリーを見たことがあったのでちょっと肩入れしてしまった

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ギリギリのところで精神の平衡を保っているような感覚を追体験。従順な鑑賞者であれた

もちろん物理学史オールスター映画としても面白い(E.テラー、一目で狡猾な奴とわかる)。109シネマズプレミアムの音響
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.5

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ドッキングのシーンのBGM、完全に「もしジャスティン・ハーウィッツが『ドナウ』を書いたら」だった。この監督のことだし、最後は月に死にに行ったけど帰ってきちゃったバッドエンドであってほしいな

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.9

『地球の長い午後』を映像化したらこんな雰囲気になりそう。「こうして青い巨人族は絶滅し、私たちが生き残ったのです」ってオチを想像してた

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.3

悪人側の感情も手に取るようにわかって、単に悪を憎んでおしまい、だけではない(虚無感に近い)残酷さが見事に描かれていた という点で邦題はかなりよくないと思います!

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.8

社会派の皮をかぶったラブコメ映画(南アジア風味) 何かわかった気になるより「感想:楽しく観られてよかったです!」でいい気がする

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.2

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料理の映像美は芸術の域で、良くも悪くもお腹が空く感じではなかった。庶民には孤独のグルメくらいがちょうどいい

高慢ちきな印象を拭えなくて鑑賞中は入り込めなかったけど、よくよく考えると上っ面の愛より戦友
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.7

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オチは読めてしまうけどまあ面白かった。この後警察全員殺しに来るのかな

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.0

不誠実な人間どもが魅力的に描かれる許しがたい映画! でも味付けが心地よすぎて良い映画! 善いとは思わないけど良い映画!!

枯れ葉(2023年製作の映画)

2.3

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『浮き雲』よりは笑えるところもあったけどやっぱり苦手だった 登場人物が都合よく“幸せ”を演出するための駒に見えてしまうのが(作り手は真にこの人たちを幸せにする気があるのだろうか?と疑いたくなる)

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.9

清々しいほど映像と音楽にポイント全振り、3行で済む話に2時間半かけてるとも言えるけど新鮮。雪景色と高い木が好きなので、世界遺産のドキュメンタリーを見る気持ちで没入できた(アクション映画ですけど?)

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.1

つくりに必然性の感じられる作品が好きなので、空想シーンのアニメにしかできない演出にじーんとなった。比較的恵まれているであろう人たちの話をポジショントークにならず語れるすごさ。

かがみの孤城(2022年製作の映画)

2.7

原作のキャラが動いてるだけで感動はある ペース配分やBGMにファミリー向け映画の文法を感じた。

市子(2023年製作の映画)

4.5

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極悪人と割り切るには人間味がありすぎる一方で、周りの男たちの滑稽な描かれ方からして安易な同情も拒まれる 杉咲花の曖昧な演技はすべての解釈に根拠を与えるようで、この手のキャラの最終形とさえ思えた。若葉竜>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

筋の決まった伝記なのに伏線の張り方が巧みで素晴らしい 心が恢復していくところも丁寧に描いてほしかったと思うのは望みすぎだろうか

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

枝葉なのかもしれないがオチが一番印象強く、「人間は支配し-支配されの円環から逃れえない生物」と受け取った。シュルレアリスム的な空の色彩や極端なアングルはファンタジーにしてもちょっと行き過ぎで、没入を妨>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.4

謎シーンもあったのを忘れるくらいにはオチが好みの系統で、ミュージカルにする必然性も感じられた。監督が『バビロン』で何をしたかったのかやっとわかった気がして、今観たらもう少し好きになれそう

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.5

豪華キャストの名演で愚かすぎる人間たちの生き様を味わう。面白いけど本当にムカつく!

パラサイト 半地下の家族 (モノクロVer.)(2019年製作の映画)

4.0

ストーリーを知っていて、視覚情報も1種類少ないのでいろんなところに目を向けられた。豪雨のシーンはカラー版の3倍増しで重苦しい◎

浮き雲(1996年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

初カウリスマキ 『枯れ葉』の予習のつもりで観たが不安になった。他力本願で助かっちゃうと、それまでの苦しみが浅く見えやしないか?

戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版(2002年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

道中もしんどいけど、助けてくれた人たちのその後がほとんど描かれないのがあまりにも厳しい。

脚色してもっと美しい映画にする選択肢もあったはずで、それを一切しない覚悟たるや

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.7

都会育ちには刺さりますねえ 竹原ピストルって何でもできるなあ

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

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サンタクロースを信じていないタイプの子供に見せると良さそう いや逆効果か

街の上で(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ヴェンダース監督の話が出てきたあたりから《ロマンス版・PERFECT DAYS》のつもりで観ていた。予定調和と言われればそうだけど、恋愛劇はみんなが折り合いつけて程よい幸せを知るのが一番いいな

交渉人(1998年製作の映画)

3.5

映画納め たまにはコテコテのサスペンスも観てみるもんだ

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

道路の画になった瞬間「ヴェンダースの映像だ!!」となった。平山さんは選んだわけではなく、やむなく今の生活になっているという解釈(お母さんが迎えにきた時の表情があまりに絶望的だったから……)

フィクシ
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.9

ネット礼賛みたくなったところ以外は概ね好きだった。ワンカット映画ばんざい!

ミクロで見ると品がないけど通底するものは高潔。

キャロル(2015年製作の映画)

2.5

2人の行動原理がまったく理解できなかったので原作を読んで補いたい。サンタ帽のルーニー・マーラはとても可愛い。

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.1

開始1分、爆音のメインテーマが流れた時点でもう満足。ストーリーはラスト数分にいいとこ全部詰まっていた。海外での評価が高いことに納得

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

3.8

映画館で観るべきという直感を信じてよかった 教会のマーラー2番のシーン、何なら同じ日に聴いたN響の8番より迫力あった。

メイクすごすぎ!と思っていたらクレジットにカズ・ヒロさん。

オオカミの家(2018年製作の映画)

4.1

ひたすら見たことないものを見続けられるワクワクの70分。「面白い」の一言で片付けていいわけない作品なのは重々承知の上で、制作動機も映像もとても面白かった

(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

何が起きているのかよくわからず、解釈の隙を与えてくれるほどの尺でもない。メタっぽいところで騙しにくるタイプね

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.0

自分の家族愛センサが鈍いせいか入り込めずじまい。説明不足を楽しむ映画でこれはもったいない

映像の質感はそれはそれは素晴らしく、これがデビュー作だというフランキー・コリオさんも素敵。観直したい作品では
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リング(1998年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

じゃあ井戸の底で頑張ったのは意味なかったの!?

ソナチネ(1993年製作の映画)

3.2

独特の間についていけなかったが、要所の仕掛けはとてもintersting。何度も死の音を間近に聞いた。

頽廃的なヤクーザたちに囲まれると、テンプレな恫喝がかえってギャグみたいでおかしく見える

蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)

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ディズニープラス解約前の儀式として鑑賞。ナンセンスを極めていて文学的ですらあった。全然かわいくないネズミー氏

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