ミルトンさんの映画レビュー・感想・評価

ミルトン

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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.5

元々はTaboo1の「禁断の惑星」MVから知った映画ということでいつか見よう見ようとマークだけしていました。
ドルーグ人の見た目のインパクトに目が行く非常に印象強いジャケットですが、中身は単調で分かり
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ニモーナ(2023年製作の映画)

4.5

サイバーパンクで割った中世の王国を舞台にコミカルなキャラクターの躍動やアニメーション描写を織り交ぜながら、孤独と偏見の壁を打ち破る展開で魅せる傑作。自分がありのままの自分であることを認めていいんだと信>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

どこまでが現実でどこまでが想像か、見る映像は次々と移り変わり、途中で別の作品かと思うほどに映像のテイストが変わりながらも、最後の最後でしっかりと上げてドンッと落とされた体感で嫌な気分で劇場を後にできる>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

未知に触れ自分で学習していくベラの姿とそれに伴って移り変わる街並みや人々との出会い。魚眼レンズや背景セットの色味がどこかSFチックな色味が取られていて魅力的でした。
束縛からの解放と言うよりは、自分で
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.5

思春期真っ最中で空回りしすぎるフィン君、息子を棚に上げて節介してしまうオカンのアッチャーな演技も◎
今からの2人の邂逅を見たいというところで終わってしまったので少ししりすぼみでした

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「生きてて良いのでもうちょっと苦しみを味わっててくださいね」というメッセージ性をしっかり受け取り座席で頭抱えました(面白かったです)。幸せを絶望で挟んだサンドイッチに仕立てて山崎監督が提供。
ゴジラ作
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

ふとしたタイミングで殺してしまう「容赦なさ」が気持ち良くて、久しぶりに見たマイケル・ファスベンダーの真空パックみたいな目の表情も大変良かった。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

王道ハートウォーミング映画。バートン版はチョコ製造方法が狂ってたり子供の末路が悲惨だったりしたけど、ポールキング版は街自体の倫理観がファンタジーを含んでるせいでか少し狂って見えたのが面白かったです。シ>>続きを読む

普通じゃない(1997年製作の映画)

3.0

なんじゃこりゃ!事務所的な天界から使いに出された2人のミッションは「下界の男女を結ばせること」なんだけど拳銃使ったり平気で強硬手段にでるわで手段がめちゃくちゃ(天界の倫理観)。オチの神様の手段で何とか>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

後半の俯瞰カメラワークの殺人、迷路探検してるみたいでめちゃくちゃおもろかった。犬を大事にする姿勢はシリーズ通して守られていて良かったです。
相撲張り手の護衛、ドニーさんの連拳、ビルスカルガルドの表情も
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

映画が好きな人映画というよりは、映画館を舞台に添えて描かれる人々の姿がメインに映る。

人生を形成する要素を目標や夢を追う事で形作る物もいれば、自分の心の在り方で形成する人もいる。素敵な映画でした。

バビロン(2021年製作の映画)

3.8

デイミアンチャゼル映画の音楽に浸れた余韻と、自分にとっての「映画」はこういうものなんだぜという力強さを感じられる映画。「セッション」「ラ・ラ・ランド」ほど単純で分かりやすい映画構造ではなかったけれど、>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

活動スケールが大きくなったものの超安心出来るアントマン3作目の作り。ひょんなことからヒーローになったスコットがマルチバースに複雑に絡む巨悪の根源カーンとここまでやり合える面白さと、家族を大切にするスコ>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

丁寧に描かれる悲しい友情の終わり。
残そうとするもの
変わらないもの
変わってしまうもの
去っていくもの
内戦の静けさが戦争の終わりでは無いメタファーや報復のもつ意味合いがめちゃくちゃ重たくてしんどい
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

井上雄彦先生の新解釈(原作ベースの他視点のストーリー展開)も楽しみながら、1人のキャラクターのオリジンとしても楽しめるので未履修の人にも超オススメ。動くCG絵がどこから見ても井上先生のタッチなのが意味>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

日常の中に空気が澄んでいることくらい、当たり前のように映される性被害の描写。どうにも行き場のない怒りが感じられるものの、淡い街の景色の中にすぐに流されて元の日常の姿に戻る。行為をされた側の背負うリスク>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.5

王を喪失した人々はどう生きていけばよいのか、どう死と向き合っていくのか、ということに葛藤するシュリやオコエたち一人一人が自分なりに死と向き合い精一杯に答えを模索していく姿に共感し、行き場のない怒りや哀>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.8

コメディ軸で進みながらも夢に対する挫折や諦めというような現実と向き合う場面描写が時折残酷なくらいにしっかり描写されているのが良かった。

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