MMRさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.1

“湿地の娘“を巡る物語。

〃湿地の娘〃差別的でもあり蠱惑的な響き。

なかなか想像しがたい生活環境だが、
アメリカという風土とこの時代から
このような家庭もあったかもしれない。


揺蕩う水  囀る
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます


宮崎駿の作品でプロモーション一切無しの本作。

これはいい!ウカウカしてると嫌でも情報が入ってくると思い、2日目朝イチで鑑賞。

でもこの動機で慌てて観に行くのもなかなかないと思いつつ、これは鈴木敏
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無情の世界(2023年製作の映画)

3.8

「STUDIO NAYURA」 による3本立短編映画プロジェクト。

「真夜中のキッス」
某芸人のすれ違いネタのような展開で物語が転がっていく。序盤の何が起こるかという面白さがもう少し持続してほしかっ
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.1

クリスチャン•ベイル=バットマン
のイメージしかなかったのだが、、、

本作では、職人気質かつ無鉄砲なクルマ屋(レーサー)そのもの。

凄い役者だったんだと今更ながら知った。

公開順は逆だけど史実を
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.4

 前作もそうだったが、アニメーションならではの表現の可能性を常にアップデートしている。

映画館で観るべし。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 父親とは離れ、母と一緒に暮らす11歳の父娘のめちゃくちゃエモい夏休みの話。

 思春期入りたてのソフィは大人の世界に憧れ色んなことを見て聞いて体験する。パパ大好きなソフィ可愛すぎる!

 一方で父親
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.9

 プロデューサー目線からのスターの栄枯盛衰物語。
 人を信用するってとても尊いことだけど思った通りにはいかないよね。

ベテラン(2015年製作の映画)

3.8

シリアスながらもややコメディ要素ありの警察もの。

『エクストリーム・ジョブ』もそうだったけど、警察の凸凹チームみたいなのが見てて楽しい。
本作はファン・ジョンミンの主役感強め。


テオ役のユ・アイ
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

随分前にDVDで鑑賞。
書きかけていたレビューを、そのまま。

実話って事を知って見ると、あーそうかと得心がいく感じ。

実話ということを知らなければ、ジョークは全く笑えない。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ヨーロッパ企画作品。
『ドロステの果てで僕ら』に続き鑑賞は2作目。

テンポの良さがめちゃくちゃイイ。
タイムループモノの弱点でもある、序盤皆んなが気づくまでの冗長さを、2分という短さと全員同時ループ
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怪物(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

 母親、教師、子供たち。視点が変わると物の見方が180°違って見える。
制作側からの挑戦状かのように、観客は翻弄され、自分の視野の狭さに気づき、まさに自分たちも怪物になりえることを自覚させられる。
 
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

4.0

東京ディズニーシーの主役にして、ディズニープリンセスの新時代の幕開けを告げた立役者アリエル。

自由を求めるその姿は歌曲の素晴らしさと相待って記憶に残るキャラクターとなった。

子供と一緒に10回以上
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

SFドラマの最高傑作の一つ。

セットや髪型、車などが60年代〜70年代に想像してた近未来っぽいデザインを更に洗練したところが良い。25年前の作品だが、変な古さを感じない。

イーサン・ホークとジュー
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.8

 テレビ版から舞台をルーヴルに変えて豪華な作りに。舞台がかわっただけで、テレビ版となんら変わりないクォリティの高さ。(褒めてる)

ルーヴルの小ネタなども良かった。(どこまで本当のことかわからないが)

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.8

 大どんでん返しを期待すると肩透かしかもしれないが、出版業界における新しい企画や発想がいろいろ詰め込まれて、お仕事ムービーとして楽しめた。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

 シリーズ完結編?

 本作はロケットの辛い生い立ちから今に至るまでのエピソードを主軸に、いつも通りふざけ倒しつつ、いざ敵に立ち向かってロケットを救う為ならなんでもやるというメンバーの激熱友情物語。
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.2

ケイト•ブランシェット!

長回しの超絶セリフ&迫力。
細かな視線まで計算され尽くされた仕草。
完全にターがそこにいるとしか思えない。

個人的にはopクレジット以外は(笑)緊張感がずっと持続した。
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

4.1

TVシリーズseason2と3の間の重要な物語。

シリーズ全作配信等で見ているが、映画館で観るのは初めてで、OPはいつも通り「凛として時雨」期待感でゾクゾクして開始。

前半は特にしっとり落ち着いた
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

出てくる登場人物も限られており、割とシンプルな作りのスリラー。

個人的には中盤の納屋の停電シーンが怖さのピークだった。

それにしても、日本じゃ撮影が難しいスケール感。映画の作風は風土に影響されるっ
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.8

原題は『Groundhog Day』意味は映画の舞台となるペンシルバニアの休日「聖燭節」のこと。

で、邦題は『恋はデジャ•ブ』
やってくれたな、、、。タイトルだけで観る気が減退する。笑

タイムリー
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.8

予備知識ゼロで鑑賞。

いやーここまで「クソ」映画だったとはね。笑
前半、映像とリアルすぎる音で気持ち悪くてなっちまったよ。

池松壮亮が本当に生き生きとやってる演技が良かったな。(『シン•仮面ライダ
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

『EGOIST』
このタイトルが全てだった。

主役2人の対象的な演技がいずれも素晴らしい。

鈴木亮平の憑依ぶり。TPOによって使い分ける言葉や仕草、葬式の泣き崩れて立てないシーンになどあげるとキリ
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.2

 監督ベン•アフレックが盟友マット・デイモンと組んだ本作。
 俳優陣の熱演が良かったし、オフィスシーンが多かったけど構図や顔面アップシーンがいちいちキマっててかっこよかった。
 特に母親役のヴィオラ•
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.3「恩讐の彼方に__」(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

PSYCHO-PASS劇場版3部作その3

TVシリーズで描かれていないエピソードをキャラクターにスポットを当てて描く。

狡噛とフレデリカの出会いとなったアジア紛争地域を描く。

狡噛が牙抜かれまく
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

PSYCHO-PASS劇場版3部作その2。

TVシリーズで描かれていないエピソードをキャラクターにスポットを当てて描く。

本作は須郷が執行官となるきっかけとなった事件にイレギュラーな青柳、征陸ペア
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PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1「罪と罰」(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

PSYCHO-PASS劇場版3部作その1。

TVシリーズで描かれていないエピソードをキャラクターにスポットを当てて描く。

本作は霜月と宜野座ということだろうが、彼ら自身の過去などが掘り下げられてい
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ノンストップ(2019年製作の映画)

3.6

韓国映画の1ジャンルとしては確立されているともいえる、アクションコメディ作品。
個人的には日本のコメディ映画より、笑いのツボが合っているものが多い。

本作、アクションシーンはキレがあってよかったが、
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

シン•緑川ルリ子

とにかく浜辺美波祭りと言っていいくらい、セリフの量もNo.1だし、アップで比類なき美しさが堪能できた。

仮面ライダーは再放送で観ていた世代だったため、設定や登場人物はそこそこたの
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.2

クルド人の難民問題を高校生の日常に上手く落とし込んだ脚本、監督の手腕が見事。

鑑賞後調べるとドキュメンタリーと言っても良いくらい似たような事例がいくつも現在進行形で起こっており、考えるきっかけを与え
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 前作よりもバトルシーンが多めで、内容も分かりやすくなった。
 
 ベニチオ•デル•トロはかっこよすぎ、強すぎなところは相変わらずだが、前作では冷たい男っぽく演じられてたジョシュ•ブローリンが、中間管
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

善悪のボーダーライン(境界線)はあるのか。

これ、ベニチオ•ベル•トロが主人公ですよね?かっこよすぎるよ。

麻薬カルテルを潰そうとする側と対抗する側、一切の容赦がない。と言うかめちゃくちゃエグい方
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.0

過去の録画作を引っ張り出してきて視聴。

まずは鮮やかで繊細な画に感動。カラフルな背景、ピントのずらし方によるぼかしの巧みさなど、さすがディズニー、日本の手書きアニメとは違う美しさを感じた。

大好き
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雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

3.9

物語は1988年。小学6年生になった少年たちの日常を描く。

ほとんど同じ年齢、同じくらいの地方で育った自分としては、
教師や大人たちの倫理観のない発言、やたら嘘の自慢をする転校生、生き物大事にしない
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

離れたくない、ただそれだけ。

ダルデンヌ監督作品は初鑑賞。

不法入国者であり、保護対象でもないロキタは、仲介人やアルバイト先の大人に騙されて、とことん搾取される。そして仕送り先の親にも信用されない
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.8

 廃校となる高校の4人の女子高校生の卒業式とその前日のお話。

 4人の話がもっと絡まると思いきや基本的には別の話。それもそのはず、鑑賞後に知ったが原作は短編連作とのことで納得。

 若手俳優の瑞々し
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