レさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

レ

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二十歳の恋(1962年製作の映画)

3.8

ダイジェスト版のようなテンポのよさが楽しい。ジャンピエールレオがかわいい。

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.4

①当時はそれが新鮮だったのかもしれないが、内面をモノローグや日記で説明しながら進むのがダルい上、キリスト教圏のこういう文学的なテーゼ(罪の意識や信仰との葛藤を描く教養小説めいたやつ)は今べつに有効じゃ>>続きを読む

サウダーヂ(2011年製作の映画)

4.8

大傑作。富士山や桜のようなクリシェのビジュアルを使うことなく、しかしこれぞ日本としか言いようのないショットが続く。
日本の姿は、墓地や商店街の暗がりや、イオンモールの建設予定地としてあらわれるが、どれ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

クリティカルな濱口竜介評なのでみんな読んでネ

https://realsound.jp/movie/2021/10/post-871487.html

TOKYO!(2008年製作の映画)

4.2

(ポンジュノの点数です)

『パラサイト』を観て、そもそもの長さや間の取り方、直木賞作品ぽい執拗な伏線の拾い方で「この人受け付けないかも……」と思ったのだが、この短編がきっかけで傑出した監督なのだと意
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.0

途中までおもしろいし北野武のイズムに満ちてはいるのだが……。

東京暮色(1957年製作の映画)

3.8

脚本が普段の小津と全然違うので戸惑いながら見た。有馬稲子の美しさ……。


(中略)


俺達はやるよ。

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.5

人間、嗜好品にステを振っても何にもならないのだが、たとえ何にもならなくとも嗜好品に費やした時間はただの空虚とは違うのでは……?と思わされる作品。

まあでもホントに何にもなっていないのだが……。
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.6

おれはエンタメ作品における「昔の仲間を集める展開」が好きなのだが、この映画はオーシャンズのように華々しい感じではなくて、アル中のホームレスを更生施設に入れるとこから始まるのでさらに好ましい。

こんな
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晩春(1949年製作の映画)

3.9

小津が見たくて再生ボタンを押した気持ちを満たしてくれる作品で、内容はいつものホームドラマなので他と比べてあんまり言うことがない(馴染みの役者陣、娘の嫁入り、ありえた可能性の示唆、結婚式そのものを映さな>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.5

スタンディング上映にて。

バーンがラジカセを持ち込んで弾き語る冒頭からただならぬ予感がある。じっさい一曲目のPsycho Killerは音源を上回っており……。

知った映像ではあるものの、劇場の優
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粛清裁判(2018年製作の映画)

2.5

オールナイト上映にて。
スターリンの冤罪裁判を記録した作品。テキストで要約すると数百字で済むことに二時間かけるのでさすがに眠かった。


鑑賞に至ったのはセルゲイ・ロズニッツァの作品が好きだからではな
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

周囲の前評判から、なんとなく冒険的な映像を見るのだろうと構えていたら、素晴らしいミュージシャンシップと適切な演出に支えられたフラットめのライブ映像だった。衣装や振付がちょっと社会主義っぽい。

リベラ
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国葬(2019年製作の映画)

2.0

本作は独裁者スターリンが死去し、ソ連全土で国民が動員された葬儀の映像集である。

鑑賞に至ったのはセルゲイ・ロズニッツァの作品が好きだからではなく、ロシアや東欧の文化が好きな女の子から強く誘われたため
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愛の昼下がり(1972年製作の映画)

4.4

俺氏大号泣不可避映画(ロメールは全部そう)

何気ないカフェでの会話シーンや、横断歩道を渡るシーン、試着のシーン、すべてに美しさが行き届いているのが嬉しい。螺旋階段のシーンは2回撮らなくてもいいんじゃ
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.2

精神科医に語る方式なんなんと思いつつもおもしろかった、全体的に映画っぽくはないけど楽しい

シャツの山を築くシーンの美しさ

愛のむきだし(2008年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

箇条書き

・開始数十分はすべてが意味不明すぎて嫌々見ていた(画角の謎さ、なぜここでズーム?さすがに季節の違いはもう少しうまく繋げよ等)が、そのうちどうでもよくなった

・次第に、「これは映画的でない
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二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

全然よくなかったんだけど!
逆にみんななにが面白かったの

風が吹くまま(1999年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

その地域の伝統的な葬式を撮影するために辺境へやってきた撮影班が、老人の容態の回復に一喜一憂しながら過ごすという設定がまずおもしろい。
通信のためのプロセスも、絵葉書のようなショットの連続もよい。
キア
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.5

ボロの自動車がヴィヴァルディをBGMに坂を登っていく、それだけで心が震える

クリスマス・ストーリー(2008年製作の映画)

3.4

フランス的な高踏に彩られたホームドラマ。

血のつながった家族内でも、不愉快な者は排除されるし、病気になれば輸血のために呼び戻されもする。はみ出し者や精神疾患待ちの血にはなにかが宿っているかのように扱
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ハイゼ家 百年(2019年製作の映画)

3.0

映画ではない
ここ100年のドイツ史の予習が必要
積極的におすすめはしないものの観てよかったです

お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.6

小津安二郎はどれを観ても名作でびっくりしてしまう、旅行も歌舞伎もパチンコも空港での見送りもお茶漬けも見事、、

小津映画でしばしば聞く、「いまが一番いいときだねえ」という台詞、戦後の日本の浮遊感と重な
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.6

書ききれない……

・年金を申請せずにわざわざamazonの倉庫で労働する主人公の姿を見るに、この作品は反社会的なテーゼ──反ネオリベラリズムや反格差社会を描いたものとしてではなく、非社会的な生活を描
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トラベラー(1974年製作の映画)

4.0

エア写真撮影と夜行バスの車窓がハイライト。カメラのズームや回想の使い方から、メソッドが完成する前の初期らしさが感じられてよい。おもしろかったー。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.0

眠りから醒めたシンジに対しての説明があまりに不足しててかわいそうだなーというところから始まったものの、途中からはシンジの無能さにもウケながら観ていた

数作見て話の遠近がはっきりしてみると、エヴァのパ
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から、アニメのレベルが段違いに上がったのがわかって興奮した、戦闘シーンがカッコいいのでアガる、最後が宇多田ヒカルなのは反則だと思う

モヤモヤすることが無限にあったので以下箇条書き

= = =
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.0

組織の大人たちがみんな人格的に全然ダメでシンジがかわいそうだなと同情しつつ&とはいえシンジのずっとウジウジしてるところにちょっと驚きつつ見ていた。シンゴジラじゃん、と100回思ったけど逆だね……。>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

去年死んだ友達のベストムービーとして鑑賞。映像も音楽も正統的というよりはオルタナティブなセンスのよさで、乾いて無慈悲なアメリカ性やサイケデリックな雰囲気がよい

フィクションにおける恋愛は、通常ムード
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ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

将来こういうことになったら嫌だなと思いました。

カビリアの夜(1957年製作の映画)

3.6

教会やサーカスの楽しさ!
ジュリエッタ・マシーナの演技は、自身の顔の上に「ここは喜び」「ここは怒りと失意を半々」という具合に、表情を記号的に張りつけている感じがするのであまり見ていて楽しい俳優ではない

青春群像(1953年製作の映画)

4.0

映画と全然関係のない話から入りますが……

女性に特有の生きづらさや、差別を告発する作品に男が触れたとき、出てきた感想が「反省した」だとなんだかシラけるのだが、それがなぜなのかを最近よく考えている。た
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