真田ピロシキさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌(1997年製作の映画)

3.4

和月伸宏が児童ポルノ所持で書類送検というニュースを聞いて非常に物悲しい気持ち。そんなタイプのオタクじゃなかったと思ってたのに。時事ネタに便乗する形でアニメの映画版を見てみた。時間軸は京都編の後のようだ>>続きを読む

GAME WARRIORS エバーモアの戦い/ジョン・ディーの魔導書 ~エバーモアの戦い~(2013年製作の映画)

3.0

サバゲーの剣と魔法版、或いはリアルTRPGに参加したボンクラファンタジーオタクの手に本物の魔術書があって悪魔を召喚してしまう。どう見てもB級いやC級相当のファンタジーごっこなのに何故かいるのがピーター>>続きを読む

ジャスティス・リーグ:ダーク(2017年製作の映画)

2.4

コンスタンティン、ザターナ、デッドマン、エトリガン、スワンプシングなどオカルト系DCキャラを集結したアニメ。DCコミック読者なら分かるが、そうでない人には映画になったコンスタンティンくらいなら何とかの>>続きを読む

オートマタ(2014年製作の映画)

3.3

生命に危害を加えず、ロボットの改造をしないと制約を与え作られたロボット。地球の砂漠化を防ぐ救世主と崇められておいて失敗すると冷淡に奴隷扱いする冒頭の白黒映像を見た時点で人類に未来はないと感じさせられる>>続きを読む

我が美しき壊れた脳(2014年製作の映画)

3.5

夏に脳梗塞を起こした時、視野がボヤけ字が読めなくなった。前後の文字から見えない部分を推察して何と書いてあるのか判断することは出来たもののそれまで当たり前に行えていたことが出来なくなるのはショックで、知>>続きを読む

デスノート Light up the NEW world(2016年製作の映画)

1.2

最初の実写2作は上手い具合に原作をアレンジしてLで終わらせていた。スピンオフは酷くて何故かLの捜査機関へのコネが皆無になってるし、離陸中の飛行機に乗り込む謎の逆コマンドーアクションはあるし、ナンチャン>>続きを読む

2048:ノーウェア・トゥー・ラン(2017年製作の映画)

2.3

『ブレードランナー 2049』を補完する短編3作品をまとめて感想。

『ブレードランナー ブラックアウト 2022』
データ一斉喪失を起こした大停電を描いたアニメ。女レプリカントがプリスみたいなアクロ
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選挙(2006年製作の映画)

3.8

小泉政権時の川崎市議会議員補欠選挙に立候補した山内和彦氏を観察したドキュメンタリー。自民党候補で勝算はあるが、政治に関しては全くの新人で余所者なために地盤も知名度もなく党からの援助はあっても資金が潤沢>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.5

元のブレードランナーは何回か見ても必ず眠くなって良さがよく分からない。本作は尺がとても長くて期待はしていなかったが、これがあまり長さを感じなくてエンドロールも純粋に余韻に浸って見入ってた。良い映画を観>>続きを読む

ジャンパー(2008年製作の映画)

1.5

昔途中でリタイアした映画に再挑戦してみる。もしかしたら最後まで見れば面白かったのかもしれない。

突然特殊能力に目覚めた冴えない少年。力に酔いしれて調子に乗るのはスパイダーマンと同じ。ヒーローの素質は
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.5

困った。よく分からない。局所的に流行ってるレイプリベンジものではないし、猟奇殺人犯の娘で変態凌辱シーンのあるゲームを作ってて貞淑とはほど遠い如何にも世間様から責められそうな女性へのセカンドレイプを描い>>続きを読む

激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

3.7

現在、沖縄を巡っては愛国者を自称する奴らが集中している米軍基地を地政学観点から受け入れるべきと主張しそれで被る身体的・経済的被害は無視し、挙げ句の果てには基地反対派に反日とレッテルを貼る始末。奴らの頭>>続きを読む

セル(2015年製作の映画)

1.7

なんじゃこりゃ。携帯電話で人間がゾンビ化する懐かしのMMRがやりそうな与太話だけどスティーブン・キング原作。プロットだけ聞いたならしょうもない話を読ませるのがキングの手腕だし、キング映画も上手いのはテ>>続きを読む

バトルトラック(1982年製作の映画)

2.3

ニュージーランド版マッドマックス。2の便乗映画であるが、荒廃具合は1に近い。故に悪者の大佐以下荒くれ者どもも奇抜なファッションはしておらず大人しい。タイトルになっている武装トラックはなかなか仰々しい。>>続きを読む

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

1.4

初鑑賞。捻くれているので公開時のブームは冷ややかに見ていた。10分くらいであまりに馬鹿馬鹿しい設定に冷め切って早くも消化試合モード。日本がダメになったのは分かったけど、なんでそこから中学生を殺し合わせ>>続きを読む

バイオハザード ダムネーション(2012年製作の映画)

2.4

名前だけ拝借してるミラジョボビッチの2時間PVシリーズは蛇蝎の如く嫌っているのだけれど、原作ゲームがそれほど好きな訳でもない。しかしシュータージャンルへ目覚めさせてくれた4には思い入れがあって、ゲーム>>続きを読む

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.7

ドローン戦争を描いた映画と言うとアンドリュー・ニコルの『ドローン・オブ・ウォー』を思い出すが、本作はミサイルを発射する兵士以上に決定を下す上官や政治家に着目されている。

映画の序盤はなかなか地味。過
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.9

好評判に釣られて鑑賞。主演のシャーリーズ・セロンが「親子愛とかの理由なしに女性キャラクターが戦っていい」という風なこと言ったようでこれにはハッとさせられた。フェミニストのジェームズ・キャメロンがワンダ>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション(2015年製作の映画)

4.4

思い出しレビューは2度と見るつもりのない駄作にしか書かないと決めているのだけど、本作はモノクロ版はともかく4DXは恐らく二度と見られないので記録。

怒りのデスロードと言えばカーチェイス。そして世紀末
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トゥームレイダー(2001年製作の映画)

2.9

ゲームジャンルからして一新した2013年のリブート前はツインスティックシューターのスピンオフしかやったことないので漠然としたイメージしかないが、タフなヒロインのインディジョーンズとしては概ね正しいよう>>続きを読む

ダークレイン(2015年製作の映画)

3.0

深い構造の物語な気もするし、支離滅裂なクソ映画にも思えて評価が難しい。冷戦時のメキシコ。豪雨に閉じ込められた老若男女を襲う現象。それはウィルスか悪魔の呪いか。怪異に怯える人々の姿をクラシック映画風に描>>続きを読む

地獄のバスターズ(1976年製作の映画)

2.8

原題を見れば分かるようにタランティーノの映画の元ネタ。と言ってもはみ出し者の兵士が主人公でナチスと戦うだけで話に共通点はない。軍規違反の逃亡兵が途中に特殊作戦中の味方を殺してしまって渋々任務を引き継ぐ>>続きを読む

ドラゴン危機一発'97(1997年製作の映画)

3.5

製作総指揮ドニーさん、監督ドニーさん、脚本ドニーさん、主演ドニーさんの若きドニーさんの意気込みがムンムンの映画。邦題ではドラゴン危機一髪をつけられているがブルース・リーの映画は全く関係ない。龍じゃなく>>続きを読む

ハードコア(2015年製作の映画)

4.1

POVが粗製乱造された頃、いつまでもカメラを持っている不自然さが耐えきれなくてもう攻殻みたいに義眼をつけたサイボーグが主人公ということにしろよと思ってた。義眼アイデアはVHSの一短編で見られ、遂に本作>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

3.8

潰れかけの劇場を運営するコアラのムーンが起死回生の企画として立ち上げた素人参加の歌謡ショー。手違いで1000ドルの予定が10万ドルになった賞金に集う動物たち。子供の時に夢見た一流劇場を必死で真似するも>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.7

昔から存在は知っていた本作。昭和天皇にパチンコ玉を撃った男としては聞いていたがDVD裏面の奥崎謙三事件録を見ると一番上に書かれているのが「不動産業者を傷害致死 懲役十年」というもの。これは思っていた以>>続きを読む

ニュースの天才(2003年製作の映画)

3.5

昨今流行りのフェイクニュースを先取りしている。タイトルで天才とまで呼ばれてるのだからさぞかし巧妙な嘘をつくのかと思いきや、偽装工作は笑えそうなほどのお粗末さ。これで人をしかもインテリ層までを騙せるのか>>続きを読む

クジラの島の少女(2002年製作の映画)

3.7

モアナが良かったので同じマオリ族がテーマの本作を思い出して10数年ぶりに鑑賞。私は伝統に対しては否定的な立場。人々が自身のルーツとして大切にするのは分かるが、抑圧・支配的で不平等の塊に感じることがあり>>続きを読む

ドルフ・ラングレン 処刑鮫(2015年製作の映画)

1.0

タイトルだけは面白い。ドルフ・ラングレンとクソサメ映画が悪魔合体したら外道スライムになりました。テキトーにほーんのちょびっとだけ戦うラングレンと鮫。しかもラングレンより学者の兄ちゃんの方がよっぽど戦え>>続きを読む

エリジウム(2013年製作の映画)

3.4

こんな名前で99本レビュー書いといて1本もマット・デイモン出演作品がなかったので記念すべき100本目には手持ちの本作を。

ガンダムファンなら感動のスペースコロニー。そして強化外骨格に警官ドロイドなど
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水戸黄門漫遊記 人喰い狒々(1956年製作の映画)

3.0

化け猫の次は人喰い狒々事件に首を突っ込む黄門様。黄門様が川口浩探検隊の類に見えてくる。ブチ切れた商人が「このジジイ、水戸様なんて嘘つきやがってえ!」と言いたくなるのも分かる。黄門様、胡散臭すぎます。そ>>続きを読む

パージ:大統領令(2016年製作の映画)

2.4

本シリーズの一作目に対して薄い社会的メッセージを取り付けたB級映画という風な評を見たことがある。実際のところ製作者側にどの程度真剣さがあるのか分からないが、マチェーテの申し訳程度の政治性がトランプのせ>>続きを読む

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.0

猿の惑星シーザー三部作完結篇。前作で遂に火種を切ったエイプvs人間。最後なのでさぞや大掛かりな戦が描写されると思ってたのに拍子抜け。冒頭のエイプ拠点襲撃とそれを迎え撃つシーザーは良い。前作のコバに倣い>>続きを読む

ピクセル(2015年製作の映画)

2.0

思い出しレビュー。

流石にプレイ時間こそ減ってきてるものの私はファミコン以来の現役ゲーマーで現代ゲームの進化を堪能しているのでレトロゲームへの懐古趣味など全くない。ドットやローポリゴンのレトロゲーム
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水戸黄門漫遊記 怪猫乱舞(1956年製作の映画)

3.0

Amazonプライムを漁ってたら目に付いたこのタイトル。「非業の死を遂げた女主人に変わりその愛猫が化け猫となって復讐」というあらすじもあって膨らむ期待。さあどんなに恐ろしい化け物なのか。あら普通に可愛>>続きを読む

スペシャルID 特殊身分(2013年製作の映画)

2.7

ドニーさんのインファナルアフェア。潜入捜査官ものと言うと警官としての自分とマフィアとしての仮の自分が築いた仲間との葛藤に悩むのが常だが本作はコメディチックでその辺が軽い。ボスも兄弟分も濃い人間関係がな>>続きを読む