Ksatoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Ksato

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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

4.8

繊細な心理描写+美しい映像+音楽

総合芸術としての映画を自分の感覚に素直に撮ってるのが伝わってくる。
昔の名作映画とかよりも美的感覚に共感できたのは、世代感覚というやつかもしれない。

バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.8

色と構図が好み。音楽も良い。

話の中身が濃い映画や娯楽性の高い映画も面白いけど
なんとな〜く好きだなぁ〜と思える作品があるのも、映画の奥行きだと気づかせてくれる。

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.7

ともすれば自分もこんな方向へ行っていたかもしれない。

自由には責任が伴う。
法や社会の元にいる限りはそれに守られ、道を外れれば罰を受ける。
しかし自然の中で道を見誤ればそれは死に直結する。
自分を守
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ブルックリン(2015年製作の映画)

4.2

木綿のハンカチーフ的なね、
ちょっと違うけど。

都会に揉まれる、とか都会に憧れる、とかってよく言うけどその実像って実際は人と人の集まりでしかないし、ほとんど関わる人数も限られてたりする。
だからいい
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神のゆらぎ(2014年製作の映画)

4.4

”全能の”神はいない。
→気まぐれな神はいるかもしれない
→呪いたくもなるよね

グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

4.8

これはもはや自分自身ではないか…
というぐらい実体験と重なってしまった。

自分たちで作った車にエンジンを載せ、親友と2人で家出をする。
自分たちで進む足を作るというのが自立のメタファーで、
その車を
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.9

リアルに思えた所と、そう感じれない部分があった。

懐かしくて、とにかく痛々しい。
こんな事があった年頃からはある程度距離が置かれた今だからこそ、より痛々しく映る。
より痛々しいというニュアンスの中に
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

5.0

すれ違う家族。
各々が「だってどうしようもない」状況の中で生きていて、防衛機制が反動的にかかったその振る舞いは互いに交わるはずがない。
劇中人物はそれぞれがそれぞれの世界に居ながら、相手の表面的な言葉
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

4.8

こんな良質な王道スポ根映画は久しぶり…いや、、初めて見た!!!
そして松岡茉優良すぎィ!

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.6

自分の色々な生きづらさがフィリップの不自由とリンクして、ドリスの奔放で素直な人柄に魅力を感じた。
映画が終わる頃には、自分もドリスに連れ出されて束の間の小旅行を楽しんだような開放感があった。

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.8

最初違和感のある設定が、話が進むにつれて僕らの普段も大半は仮面だよなぁと思えてくる。
共通の前提や理由が生まれた時に他人ではなくなるのと、逆に前提が曖昧だといつまでたっても他人のままな感じが考えさせら
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

5.0

この2人を見て心当たりがあると感じたのは、
どんな人にも自分の中に少なからずどちらの性も内在してて、そのバランスが表面張力みたいに保ったり溢れたりするからなんだと思う。
器が、溢れたものがなんなのかは
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.0

柳田國男のハレとケ。
「通り魔に妻を殺され日常(ケ)すらも送れなくなった男」と
「退屈な日常(ケ)に突如現れた非日常(ハレ)に揺れる主婦」
の対比が感慨深かった。

男は社会というものに対して期待値
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

4.7

物質的、社会的境遇が自分とは天と地の差がある人の話なのに、精神的な苦痛や虚無感は大して変わらないのを見て
この先自分が満たされることはあるんだろうかと怖くなった(平坦な描写なのに、というべきか、だから
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.8

システムとかテクノロジーだけでは判断できない当事者だけが知り得る人的要因と、どんどん一人歩きする社会の反応とのギャップが社会ってほんとこんなんだよなぁと見せつけられた…

追憶の森(2015年製作の映画)

3.5

あの世とこの世を結ぶ森

カンヌでブーイングを浴びたらしいけど、文化的にこの死生観に共感できないだけでは…
日本人の多くは比較的違和感なく入ってくる内容だと思う。
単調だけど結構感動した。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

5.0

見終わったあと何かがスッと軽くなったような。
人に勧めたい映画。

何者(2016年製作の映画)

-

多分就活してた人は痛いほどあるあるを突かれてるんだろうなぁって感じた
具体的には共感できないとこが多かったけど、こんな限定された設定なのにちゃんと映画にしててすごいなぁと思った

127時間(2010年製作の映画)

4.4

実話。
自然と向き合う時の備えの重要性を再確認した。
極限状況で人がどうなってしまうのか。
結末は正気の沙汰じゃないけど生きるためにその決断に至る所がすごい人だなと思った。
映画としてはあまりにもリア
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怒り(2016年製作の映画)

4.4

坂本龍一目当てで見てきた。
音楽が場面に効果的に重なってて邦画の悪い意味での平坦さが無く終始感情を掻き乱された。
ゲイの描写を真正面から淡々と描いてるのは意義のあることだと思う。

個人的には見ていて
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