harunomaさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

St. Nick(原題)(2009年製作の映画)

5.0

いつか時の果てたときに観たんだ。あの日、HHの無伴奏 Largo の演奏を聴いたのと同じように。
完璧にゴダールとパロディアス・ユニティと映研だけが理解できる境地。不遜に言うぜ、君たちには理解できまい
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

3.1

窓際に佇む緑色のノースリワンピのアニャが、振り向く姿をみれてよかった。初夏の図書館員役。
全体的に単調ながら、60年代設定の田舎の風景、グリーンを基調とした家、図書館など建物の様子はおもしろかった。
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.9

黒みのまま
深くはやく吸う息の音からはじまる。

イヤホンで世界は、はっきりと不鮮明にくぐもることはないのに、通奏低音のなか
私たちには置き忘れた手紙があり
思いがあり愛していてくれた人がいる

映画
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散り行く花(1919年製作の映画)

5.0

IVC ではなく フィルム映写版 というかアテネ・フランセ
75分のはずだったけど 90分ってなんだろう

Lillian Gish Convent.
100年前か
現代映画は 散り行く からはじまる
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もどり川(1983年製作の映画)

5.0

Mark が100番目だったのでマーク
徴によわい...です
シナリオ4年前に買ってたので
読んで感想書けたらとおもいます

あの頃はよかった原田美枝子シリーズ
シュミットもそうですが映画館で観ないと
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イヤー・オブ・ザ・ホース(1997年製作の映画)

5.0

馬年
Slip Away (Live) がかっこよすぎる

二百は Year of the Horse でした
Neil Young - Scattered ( Let's Think About
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心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

5.0

新作のためになんとなく観直したが
素晴らしい 最高である。
フランク・ボーゼージとはこのような映画のことを言うのだろう(ごめん、1本も観ていないけど)
ニュートラルに直球に、王道を突き進む
長井のよう
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アゲイン 28年目の甲子園(2014年製作の映画)

4.0

波瑠日和
ということで二度目。
土屋太鳳、アニャ・テイラー=ジョイ、広瀬すず、永野芽郁ときて、波瑠に落ちつく。あんぜんでよろしい。スコア高い

2015年の作品 16mm 撮影ってだけで50点くらいア
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宵待草(1974年製作の映画)

4.4

ヨハンヨハンソンを聴いていたら立ち止まり帰りたくなった。瓦礫が道に積まれる夜の微々たる東京の小さな被災、台風。
ヨハンソンの音楽にあらかじめ混ざり込んでくる避難警報の声が、もはや雨に濡れた街路の闇に、
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

2.5


Welcome to the human race
History of Violence / 顔 / アメリカン


神代ではない。
以下、たぶんディスってます。
この作品やジョーカーに熱狂され
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

5.0

ティム・バートンで一番好きな映画であった。スリーピー・ホロウ(なんとエマニュエル・ルベツキ撮影)もいいが。どちらにせよダニー・エルフマンの音楽にも癒されるし、至福な語り、物語を堪能すればそれでいい。在>>続きを読む

ヒア アフター(2010年製作の映画)

5.0

喪に服すことと
いまを生きることを両方同時に提出すること
ヒア アフター ユリイカ アワーミュージック


『ヒア アフター』は、死者の世界に触れた者たち、寄る辺なく、しかし神に頼る訳でもない者たち
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息の跡(2015年製作の映画)

4.5


わたしたちのあいだに

台風、心配です。大丈夫ですか
こちらは都内で、目の前は河川ですが
緊急速報のベルが鳴ったら、一時停止をしながら観ることになりました
不謹慎ながら思いもせず、台風、大雨とおなじ
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ジャンヌ/薔薇の十字架(1994年製作の映画)

5.0

撮影 ウィリアム・ルプシャンスキ
リヴェットファンには悪いが、
これと「Mの物語」あるいは「美しき諍い女」がリヴェットのなかでも好き
―モダニズム的であると同時に民衆的 (ポピュラー) であるような―
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ジャンヌ/愛と自由の天使(1994年製作の映画)

5.0

撮影 ウィリアム・ルプシャンスキ
リヴェットファンには悪いが、
これと「Mの物語」あるいは「美しき諍い女」がリヴェットのなかでも好き
―モダニズム的であると同時に民衆的 (ポピュラー) であるような―
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

5.0

ゆめみられたゆめ
秘密がなくなると 途端に不思議なもので 会う気持ちはなくなる 私たちは 言語に換算できる属性が所詮はその人の履歴だが 家に住む願いと同じように路上の生を熱望もする 郵便も住所も流れゆ
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.5

オープニングクレジットが入るファースショットの拳銃訓練の場面、ハイスピードと硬派なクラシカルな音楽で吉岡里帆(ああ、あなたも吉岡か)の警察学校の訓練の様子がつらなっていく。なにかが始まりそうでいいのだ>>続きを読む

カルメンという名の女(1983年製作の映画)

5.0

夏の花のおわり、
麓からのサーフ的浮上(メルス光あり)

Minority Final Report
to F.Aragno

某日、エージェントKの粋なはからいにより 映画作品名『MK』がメ
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

-

おとといレイトショーで観る。
まとまらないので、時間をおいて書きたいと思いました。
これは座談会案件だよね...

シネコンはもうなんでも上映するようになってひさしいけど
これはシネマコンプレックスで
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アレクセイと泉(2002年製作の映画)

3.5

青年アレクセイがトム・クルーズに似ていた、ことをおぼえている。彼らはこの地に、取り残され、てはいない(大地に根づき生活をする者たちを、外から区分けできる者は誰もいない)。純朴な彼が、馬と対話をし雪の中>>続きを読む

わが幼少時代のポルト(2001年製作の映画)

5.0

Porto of My Childhood (Portuguese: Porto da Minha Infância)

世界最高の、壮大なトラックアップ移動撮影。
世界最上の、オペラハウスでの舞台
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黒衣の刺客(2015年製作の映画)

5.0

黒衣の刺客

DCPの熱波が世界を網羅し尽くした焼跡、つまり焼け野原の後 2015
Kodak の新品現行品35mm 特に冒頭のモノクロフィルムを DCP化して上映するとどうなるか。デジタル以上に完
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ミッドナイト・スペシャル(2016年製作の映画)

4.7


「過ぎ去った後に残った痕跡」、つまりニコルズの顔たち、波たった後にその波の痕跡をとどめたまま凪いだような一見穏やかな顔たち、キルスティンの、ジョエルエドガートンの、そしてshotgun storie
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グブラ(2005年製作の映画)

5.0

2012年8月と15年4月そして17年の2月
ヤスミン・アフマド監督特集のときによたび鑑賞。35mmフィルムでした。

ワスレナグサ ヤスミン・アフマド
マレーシアへいつかいきたいと想います

細い目(2004年製作の映画)

5.0

2012年8月と15年の4月
ヤスミン・アフマド監督特集のときに二度鑑賞。35mmフィルムでした。

ワスレナグサ ヤスミン・アフマド
マレーシアへいつかいきたいと想います

ムクシン(2006年製作の映画)

5.0

2012年8月と15年の4月
ヤスミン・アフマド監督特集のときにみたびの鑑賞。35mmフィルムでした。

ワスレナグサ ヤスミン・アフマド
マレーシアへいつかいきたいと想います

ムアラフ 改心(2007年製作の映画)

5.0

2012年8月と15年の4月
ヤスミン・アフマド監督特集のときに二度鑑賞。35mmフィルムでした。

振り返ってムアラフには、なぜか一番相米を感じる

ワスレナグサ ヤスミン・アフマド
マレーシアへい
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

5.0

第24回東京国際映画祭
2011年10月27日 35mm

第20回日本マレーシア学会(JAMS)研究大会
2011年12 月11日 DVD
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 3 階大会
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シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

5.0

その響きの中に 君の想像するかぎりのあらゆる名前や単語が見出される鐘の音

アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1967年製作の映画)

4.7

ストローブ=ユイレ
音楽+映画、絵画+映画、そして歴史
神戸映画資料館

「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」
Chronik der Anna Magdalena Bach
(1967-68/93
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

5.0

幼き至高天(Dante)かつて地上にあり
オペレッタ時代劇 マキノ雅弘

こんなに幸せになれるミュージカル映画は他にないです。わくわくする至福感でいえば、サウンド・オブ・ミュージックも雨に唄えばもこえ
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

4.3

2017年4月20日
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』ティージョイ京都

都内の封切りを見逃して、京都で観ました。
映画祭ではなく封切りを新幹線乗ってまで観に行ったのは初めて。
京都はやはり少し
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ロゼッタ(1999年製作の映画)

5.0

2017年4月3日
『ロゼッタ』1999, 35mm
アンスティテュ・フランセ東京
『午後8時の訪問者』公開記念 ダルデンヌ映画の女性たち

当時の感想を再掲

『ロゼッタ』(1999) フィルム
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(2017年製作の映画)

4.1

映画館にて
2017年五月二十八日 丸の内Toei

沙羅双樹以来に好きになった
年末の国立映画アーカイブ特集は行こうとおもう