Masaki×Joeさんの映画レビュー・感想・評価

Masaki×Joe

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喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)

4.2

灯台守の夫婦の第二次世界大戦を挟んだ25年間における物語。恥ずかしながら木下恵介監督の映画は初めて観たんだけど、なんなんだろうこの溢れる人情は。開始10分で泣きそうになった。今の映画みたいに単純に誰か>>続きを読む

黄色い大地(1984年製作の映画)

4.2

チェン・カイコー監督のデビュー作。すんばらしい。心を揺さぶられる力強さ。これは賞獲るわ、そりゃ大物監督になるわ、この映画を観ただけでそう思わざるを得ない。
日中戦争の初期時代を描いているけど、中国は本
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ソドムの市(1975年製作の映画)

3.7

こんなにエログロ描写が激しい映画は観た事ない。でも第二次世界大戦中のイタリアが描かれている事を考えるととても社会派な作品。歴史を知らないと観れない映画じゃないかと思う。あとは観る前にダンテの神曲は読ん>>続きを読む

昼顔(1967年製作の映画)

3.8

何の情報もなしで観たら迷宮に迷い込むでしょう。いや、情報あっても同じか。。
スペイン出身メキシコ人のルイス・ブニュエル監督がフランスで撮ったフランス映画。ウディ・アレンのミッドナイト・イン・パリにも若
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甘い生活(1959年製作の映画)

4.3

フェリーニの映像は観ていて本当に惚れ惚れする。それまでイタリア映画を作り上げてきたネオレアリズモという徹底的に現実に則した表現手法をあざ笑うかのような虚構に満ちたローマの姿、そして人々。豪華な暮らしか>>続きを読む

ブルックリン横丁(1945年製作の映画)

3.9

ずっと観たかった大好きなエリア・カザン監督の長編デビュー作。映画観てこんなに泣いたのは久しぶりかも。夢と現実の狭間で葛藤し奮闘する家族の描写が素晴らしい。特に父親と娘役の子の演技がたまらなく良い。エリ>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.9

ニューシネマパラダイスやライフイズビューティフル等のイタリア映画の原点はここにあると確信させられるネオレアリズモの傑作。親子が歩いてるシーンはパリ、テキサスのシーンも想起させる。イタリア人ではないけど>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

4.3

数々の映画製作者に影響を与えた作品。今年のカンヌの公式ポスターもこの作品でした。映画監督のオールタイムベストテンとかよく発表されていますが、この映画を入れている人は実際かなり多いです。自分的には、まず>>続きを読む

第七の封印(1956年製作の映画)

4.0

ここまで宗教的な映画は初めて観た。しかもかなり直接的。ベルイマン監督は父が牧師で、教会を飛び出て映画監督になり、神の存在を問う人間の本質に迫った作品を沢山残しているそう。パッと観るとこの映画の脚本は物>>続きを読む

白熱(1949年製作の映画)

4.5

ギャング映画の古典。主演のジェームズ・キャグニーの演技がハンパじゃない。ここまでの演技ができる俳優は現在いるんだろうか。スカーフェイスのリメイク元である暗黒街の顔役のポール・ムニより衝撃受けたかな。こ>>続きを読む

メトロポリス(1927年製作の映画)

4.6

偉大過ぎる。これが90年前に作られた映画なんて。フィルムの1コマ1コマを意識しながら観ると涙が止まらなくなります。今観ても真新しい。後のSF映画に大きな影響を与えた大大大傑作。

悪い種子(たね)(1956年製作の映画)

4.0

サイコパスものの先駆けじゃないでしょうか。しかも少女。当時の表現規制であるヘイズコードぎりぎりじゃないかと思います。サイコパスものの傑作。日本では渇きが公開されますが、こっちの方が恐ろしい気しかしませ>>続きを読む

チャイナ・シンドローム(1979年製作の映画)

3.7

日本人なら観ておくべき映画でしょう。原発施設で起こる事故の話です。映画的にも脚本がとても良くできています。

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969年製作の映画)

4.0

ホラー映画ではない。アバンギャルドな芸術を追い求めた作品です。