この人たちの気持ちがわかる日は一生来ないと実感した。寄り添うこと、話を聞くことはできても、「貴方の気持ち、よく分かる」なんて軽い言葉は決してかけられない。彼らだけの様々な痛みがあるから。
ニコラス・ウィンディング・レフンを感じる色彩と音楽だった。セリフがあまり多くないから、視覚的に楽しむ芸術映画という感じだと捉えた。
映像におけるトランスジェンダーの捉え方が、昔から今で徐々に変化しているのを感じた。
笑い物や精神異常者の役として用いられることが多かった事や、彼らの実体験の話は、非常に切なかった。