MileNyangさんの映画レビュー・感想・評価

MileNyang

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

ロスアラモスの原爆実験のシーン。
実際に画面には映っていないが、きのこ雲の下にヒロシマとナガサキの街並みを多くの人が浮かべていたんだろうな。

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.7


軍が死ぬなと兵士たちに教育することができたなら、なぜ全ての兵にそれをしなかったのか。
死ぬなと教育されたなら終戦に時に何倍もの若い兵士たちが生きて日本に帰り、
終戦後の復興に命を懸けられたはず。

パレード(2024年製作の映画)

3.4

三途の川の渡し船を待つ人たちが渡し船の切符を手に入れるストーリーという感じ?
なんかストーリーが終わった後の後日談まで映像にしてしまったというイメージの作品。

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.3

近未来版の楢山節考なのか。
それともこれが手厚い高齢者政策のモデルなのか。
よくわからん。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

監督の着眼点になったテーマって何だったのか?
変わらない判で押したような生活に見えるが、小さなところで変化はたくさんあるという部分に着目したのかな?
個人的には生活範囲内の代々木公園周辺が撮影場所にな
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ハッピーフライト(2008年製作の映画)

4.2

面白い作品だけど飛行機での旅行中には見たくない作品。
かつてアメリカ映画で飛行中のトラブルを果敢に乗り越えて無事目的地に到着する映画のシリーズがあったが、やはり自分が飛んでいる最中に見せられると面白さ
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

4.5

武力増強、軍拡が政策として挙げられる今の時代にメッセージを投げかける作品。
作品中の台詞もうまくカタカナ言葉を使わないような言い回しになっているが、百合の台詞にも不自然な部分はなかったのが、タイムワー
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中島みゆき 劇場版 夜会の軌跡 1989~2002(2023年製作の映画)

4.3

はるか昔、オールナイトニッポンは毎週逃さずに聞き入り。。。という頃を思い出しながら鑑賞。映画の中にはNHKのテーマソングなどの有名な曲はほんの少ししか流れませんでしたが、それがまたこの作品のいいところ>>続きを読む

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.3

昭和の初め、戦争直前の自由が丘って今とは比較にならないほど郊外のイメージだったのですね。九品仏や田園調布、千束や洗足池なども今のイメージとはまったく違って。
自由が丘駅前の商店街も全然今とは違っていた
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SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)

4.3

ネットフリックスで新作として紹介されていたので観たら、ずっと前に劇場で観たはずの作品でした。新たなる発見もあり、それなりによかったのかな。
原作が西崎さん?? あっ、そうか漫画の原作者松本零士とたしか
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

4.0

創造というイマジネーションの世界をアニメというイマジネーションの手法で描くことの難しさなのかな。もう一つ何かが足りないと感じた。
たしかに誰もが幼いころに描いていた自分だけの世界、自分だけの友達という
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.1

主演ののんさんの可愛さだけで見てしまった作品。
冒頭のフィンをつけて歩くシーン、あれやるとフィンがボロボロになってしまうのでお勧めできないし、警察官の装備(拳銃の肩紐)のつけ方も間違っている。
スタッ
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.2

京阪神を敵に回して。。。いやー、まともに作れば自治大臣推奨映画になるような題材を思いきりコメディにしてしまうとは。
阪神優勝の話も盛り込んでいるのだから「六甲おろし」もBGMに使ってほしかった。。その
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地獄の花園(2021年製作の映画)

4.3

何も考えないで見る映画。
ただただ殺陣師の方の乱闘シーン毎に違う動きを考えた労力に脱帽。
日本でもジャッキーチェンの体力最盛期のような格闘+喜劇の土壌が生まれつつあるなと感じた。
作品は喧嘩に勝って勝
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劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

3.9

人生いろいろ、患者も医者もそれぞれの人生を歩む中でのドラマがERの中で描かれていた。

大河への道(2022年製作の映画)

4.4

大河ドラマよりも面白かった。この話なら大河よりもアナザーストーリー向けなのだが、時代劇の部分は大河よりもじっかりと作られていたと感じた。
さすがは松竹映画ですね。
中井貴一さんなら伊能忠敬の調査中の食
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.1

なんとも分かりにくい作品。ドキュメンタリーなのに被写体への出演の説得を自分で行わないディレクターって何?人任せで事件関係者のインタビューで嘘を言われても気が付かないのは裏ドリが完全ではなかったって事。>>続きを読む

火の鳥 エデンの花(2023年製作の映画)

4.3

アニメ映画としてはかなり哲学的な構成にこだわった作品。
他作品だが「無限に広がる大宇宙・・・」的な導入から入りエデンの名の通り男女1人づつの生活。これでは運よく子供が男女1人づつでないと1代限りの惑星
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.6

作品のイメージとしては怪獣映画というよりは戦後混乱期の暮らしの中での人間ドラマ。
復員しても心の中での戦争を引きずりながら生きようとする人々の葛藤を描いている。

旧作の東宝作品ゴジラよりも前、終戦直
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.4

政界ネタのパロディのつもりだったのだろう。
支持率急降下、国民の不人気など現在の政界のあれこれがごった煮のように入れられた作品。ご丁寧に首相銃撃事件?が題材になったエピソードが事の発端なのかな?

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AI崩壊(2020年製作の映画)

4.3

2030年を舞台にした近未来SF。
現在ではAIが国のインフラを支配することは出来ていないが、おそらくあと数年でこうしたことも現実化するのだろう。
AIの社会インフラの支配のほかにもAIの普及による失
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母と暮せば(2015年製作の映画)

4.3

山田監督の死生観というか、死に対する感じ方というか。
死者との対話を通じたストーリー展開。
残された者の幸福を見届けたいという死者の未練。
先立たれた者の気持ち。
おそらく霊感の強い人には感じることが
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ごくせん THE MOVIE(2009年製作の映画)

4.3

最近では流行らなくなった熱血教師もの。
コメディタッチでなかなか面白い演出の中にもしっかりと伏線が敷かれている。
2009年の制作だが物語の中に闇バイトの怖さも描かれているところは
なかなかの先読み感
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ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

4.2

まず大学でかつて学んだ映像理論の講義を思い出したのだが、あの教科書以上の内容をヒッチコックが一人で作り上げたのかと思うとマジで鳥肌がたった。
現代ではドラマ作法の基礎中の基礎がすべて語られており、なん
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

4.0

かつてメディアをテーマにした作品では多くのSONY製の肩に乗せるタイプのカメラが登場していたが、この作品では見事にカメラはスマートフォンにその活躍の場を奪われている。
と、同時にYOUTUBEなどのS
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.6

赤茶色の砂漠の中を走る貨物列車とカクタスを観たとたんに
これはアメリカじゃないか!
と感じてしまいました。
当たり前だけど、それだけでアメリカを感じさせる映画ってそんなにないと思うので。
1950年代
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聖なるGOAL!(2017年製作の映画)

-

おもしろい
なぜこれを劇場公開しないのか。
物語は神父さんたちのサッカー大会。
もちろんプロではないからサッカーの技術は大したものではないけど
借金にまみれた修道院立て直しを図るため、優勝賞金狙い。
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

4.4

ほんの30年、40年前のヨーロッパの政治家には信念で活動する人が多かったのですね。
政策の成功、不成功は別にして彼女のほかにもサッチャー首相やワレサ議長などがほぼ同時代に活躍されていたかと思います。
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マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

4.5

ハイジ、おじいさん、ペーター、ヨーデル(犬)、クララとロッテンマイヤーさん、みんな元気でした!
アルプスの大自然を使ったドローンの空撮もさすが!
行ってみたくなりました。
この作品ですが難しいことは何
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.6

一言でいえば、国際結婚で本人たちや親族が悩むすべての要素(Element)が入っていた。

文化の違い、習慣の違いや政治、宗教の違いから関りを持ちたがらないグループ同士が存在するけど、そのグループに居
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カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

4.5

いきなり始まるもんだから、最初は予告かと思っていたら、これが本編だった。
ほのぼのとしたアメリカの郊外かな?
じいさんのキャラもいいけど、犬のキャラが最高に良かった。

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.4

イスラム社会でホームステイの旅行をしたような錯覚に陥る作品。

これまであまり画像としてイスラム社会の銭湯(公衆浴場)は姿を見ることはなかったが
今回初めて見せていただき、興味がわいた。
男湯と女湯が
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

ジブリの世界。
原作本の設定から少しだけ現代に近づいた世界かな。
国の決めたことに全てが従わなければいけない時代の物語。(今じゃないよ)

どう生きるのかと問われるなら、大王のようにシガラミや訳のわか
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小説家の映画(2022年製作の映画)

4.4

基本ワンシーンワンカットという長い芝居の連続。
広角レンズを使い、そのシーンの登場人物すべてが画角に収まった広い映像。
まるで舞台劇を見ているような構成。
モノクロの画面は黒と白のコントラストをはっき
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オー・マイ・マザー!(2019年製作の映画)

4.1

お葬式を題材にした映画は結構あるが、実際にはタブーだったり、そこまで他人が踏み込んでもいいのかという部分が題材のものが多い。
この作品でも相続やお葬式にまつわるニュービジネスが題材。
実際には話題にで
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アシスタント(2019年製作の映画)

4.0

実際にかつては3Kの代表的な業界と言われた映像業界。
この作品は彼女の24時間を描いたものだが、一言付け加えれば、
男性の新入りアシスタントならこの他に力仕事も毎日のように与えられるのでしょうね。
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