mizukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

蝶の舌(1999年製作の映画)

3.9

尊い師弟関係。ただの友達みたいに、一緒に学びながら教えてあげるってすごいなあ。私もそうなりたい。
歴史わかんなすぎて、今のスペイン情勢とどこまで通ずるかとかはわかんないんだけど、神様信じてないと断罪さ
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まほろ駅前狂騒曲(2014年製作の映画)

4.5

みんな色々あるよね、何も言わなくていいよ〜思い出そうとしなくていい、だって嫌でも思い出しちゃうんだから。
でも時々痛い思いしながら向き合うと、ちょっと嫌じゃなくなったりするよね。過去に蓋をしているだけ
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

4.5

確かに青春が描かれているのに、心は浮つかせない。メタ視点にも持って行かせないのに、限りなくリアリズム。え、なにこれ〜。ありそうでない感じ。


車を持ちたいと思うのが当たり前の時代。たぶん彼らはモテた
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Jam Films (ジャム フィルムズ)(2002年製作の映画)

4.5

岩井俊二監督作品モク鑑賞、当然大本命だった…。監督にもARITAがいたのかな。自分にしか見えないけど、自分しか見てないからうまく描写できないもの。自分にしかわかんなくて、自分が一番大切にできるもの。他>>続きを読む

ナショナル・トレジャー(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

美術凝りすぎ!とてもいい。宝がちゃんと宝。
みんな大好きフリーメイソン〜
平和のための秘密結社〜
いいことって陰でやる方がかっこいいよね、陰徳。単純にモチーフが好き!ピラミッドに目。

ニコラスケイジ
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ぼくがこわい黒いもの(2023年製作の映画)

3.7

世間では当たり前のようにおめでたいものだとされていても、未知で、真っ黒で、怖いものだよね
みんながいたことあるところなのに、外側からはわかるわけないよなあ
幼い子どもにとって未知のものは、ずっと不安に
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.8

酒も煙草も音楽も、"こよなく愛する"というよりは全部惰性。愛そう!とかじゃなくてもう既に生活の一部。人生の糧とか、生き甲斐とはちょっと違う。これはこれで永遠の愛だよなあ。

何がロックかは全然わからな
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.5

狂ってると思うじゃん、でも同じ人間なんだよ〜に持ってくのがほんとにうまい。

生きたいのも死にたいのも本能だよね。
生きたいのは大地への郷愁があるから。死にたいのも、大地への郷愁があるからじゃないの?
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オオカミの家(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アニメーション冒頭で、あまりの本気の美しさに泣きそうになった。ちょっと気分悪くもなった。こっからどうなるんだろうというワクワクと緊張で吐き気した。

異常、と言われるものを異常なものとして描いていない
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(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

バラバラの死体と結婚して、燃やして、埋める話

作品自体は骨を掘り起こし、死体が復活し、契約が白紙に戻るという流れ おそらく敢えて逆再生している 契約解消の物語としてモノローグもつけられている 骨に火
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バーレスク(2010年製作の映画)

4.0

やっぱ、人のために着飾り見せる・魅せる女性たち好き!お金のため、生活のため。肌を見せることは、下品じゃない。ポジティブな肌見せは、下品だと決めつける人たちを振り切り、自分の価値を上げると思ってる〜見せ>>続きを読む

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

3.8

ヨルシカ好きな友人と一緒にみた。花と亡霊やっぱいいよね。普通はエンドロールって黒い背景に白字の名前だけど、この映画では白い背景に黒字で、そこにヨルシカの音楽が流れていて、綺麗で反抗的な感じがよく合って>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.7

言葉にしなきゃ伝わらないことも、言葉にしたからって伝わらないことも、同じくらい多いと思う。
意思疎通を図るための英語が伝わらない歯痒さ、同じ英語を喋っているのに噛み合わない歯痒さ。
逆に、病院の待合室
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

4.6

自分はこんなに懐古しないから共感とかはそんなにしなかったけど、あの時のあの言葉が間違ってたから離ればなれの瞬間が生まれたってのは、まあそうだよね。
人って間違えるよね。でも、男女問わず運命の相手だった
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

ああ、私この映画に歓迎されてないかも…って思ったー。セリフがちくちく痛かったし、ノリも合わない。私は、人間一人一人の感情論が好きなので、感情論をメタ視点とか冷めた目で見られていると悲しい。本当に正しい>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

昨今、「男も女も関係なく尊重しましょう!」が「男は女っぽさ、女は男っぽさを出してもいいよ!」とか「男も女も同じ人間!同じように扱うことが平等」とか、なんか色々ズレた方向にいっていて、ずーーーっとモヤモ>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.9

"人を食べなければ生きていけない種族"の彼らを拒絶することができないのは、現実の中にいる自分と重なるからだと思う。何が生きる糧、エネルギー、モチベーションになるかは、人それぞれ違う。タブーだとされてい>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.1

そう、ネリー・ラロイはできちゃう。世界が潜在的に望む役を演じられちゃう。(そんな役を演じられるマーゴットロビー様もすごすぎる🥲💞)
逆に、世間の望みとは関係なく、業界が望む役は絶対に演じられない。その
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.5

なんて美しいんでしょうか。一瞬の濃密な時間は、美しい永遠の記憶になる。ぴっとりくっついている二人が最高に愛おしかったです。くっついても足りないって思うのは、恋だから。刺激的な燃え上がる恋は、ずっと一緒>>続きを読む

Cosmetic DNA(2020年製作の映画)

4.3

女であることで得をして生きている自覚はある。でも同じくらい踏み躙られる思いはたくさんしていて。世の中の女の子、痴漢されたことあるのは当たり前だし、この映画みたいに目に見えるレイプじゃなくても、心がレイ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

物語の4分の3くらいまで、目新しいものは一つもないなと思い、意外さを感じてた。世間で認められたものの詰め合わせ。品のある美しいオマージュ。いい。いいけど、宮崎駿らしくはないと思った。モネの絵画ような蓮>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.4

かなり好きなんですがーー
とりあえずファッションいい。パサパサの明るい茶髪にてろてろのカジュアル。
まあ、ほんとうに当時のヒッピーだから、自由を求めてる割に自由じゃないのでは?なシーンは多いかな。バイ
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.5

随所にオリジナルな感情が散りばめられてるの良すぎる。登場人物の価値観を描いてるの脚本家だからさ、無駄は日々の彩りになるよとか、いつも突然出会いたい(これやばい!)とか、なんだろ全部映画の話でしょ?で済>>続きを読む

アイドルたち(1968年製作の映画)

4.6

やば、これめちゃくちゃ好きなやつなんだけど〜〜終始画がいい、ファッションが良すぎる!
ただ淡々と美しいをやる、横からダサいなって思うこと言われても、わざとバカなフリしてわかんなーいって顔して、すり抜け
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ラビリンス/魔王の迷宮(1986年製作の映画)

3.7

裏で流れてる音楽がやけにきれきれで楽しい
操り人形や着ぐるみ、セットは全て気味悪いけど全てよくできてる、美しい
舞踏会の衣装は特に、すごかった…!何十着もあるのに、どれに目を凝らしても美しい
デヴィッ
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

3.9

めっちゃディズニシーの気分になれる。マーメイドラグーンいきたい🪸🧜🏼‍♀️

今上映中の実写は、愛のある解釈をしてるんだなあというのをとても感じた。ほぼこのオリジナルのまんまで、でも展開が無理矢理なと
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

出会わなかったことにするのが愛なんですか…トリガーそこなんだ。切ない…美しい。
ただ、冷静に考えるとケイリーが元凶ということは確かなので…"ファムファタル(破滅に導く魔性の女)"を描いたってことなのか
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El empleo(原題)(2008年製作の映画)

4.3

これすごい好きー

テーブルも椅子も人で、信号が人で、タクシーはおんぶで
ちょっとだけ苦しそうな顔をして役割をまっとうしているところがかわいい しかしこれは私らの社会を生きる人々のリアルを映しているつ
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

4.4

男女の親友関係は基本的に成立しないと思う派だから、すごい一生モヤモヤしながらみた(笑)あれだけお互いの特性を理解していて、長い間関係を持てるなら、付き合った方が自然では?「男友達」っていう存在は、人と>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.8

マリア像の前での切断を直視できなかった私はちゃんと常識があるのかもしれないな
半身を抱くシーンは何故か見れちゃった

だんだんやばいことに巻き込まれていく擬似体験してるかのような映画だった
俳優さんた
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.9

このずっと続く序章感がたまらなく好き!ずっと人生これからだよね!って言っていきたい

性別は記号でしかないし、体は器でしかない。人の本質は、脳、心、魂…その辺は人によって表し方は違うと思うけど、つまり
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星を追う子ども(2011年製作の映画)

4.4

"「喪失を抱えてもなお生きろ」という死者の声は、呪いであり祝福でもある"
そうです…そう思う。死者への「今も生きていてほしかった」という無茶な願望を引きずり続ける者からしたら呪いかもしれない。でも、喪
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.4

結構冒頭から海の描写が美しすぎて泣けた。両隣の人ごめんなさい、感受性が馬鹿で……(なんでそこで泣くのっていっぱい思ってたと思う)。内容は普通に『人魚姫』準拠なので目新しいものはそんなにないんだけど、斬>>続きを読む

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

4.8

平和で退屈な日々に、彩りを!

年頃の人間の脳は柔軟で、つまりは善悪の判断が簡単に揺らぐとも言える。カオスな脳内。
いけないことでも、日々の彩りになるならば全てプラスの刺激となる。
刺激が欲しい脳と、
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劇場(2020年製作の映画)

4.7

この映画である程度帰結する幸福にめちゃくちゃ共感。特別な存在になることや、特別なキラキラした日々が幸せだとされがちだが、それは憧れている側から見える虚像。どんな境遇だって、なんでもない日常を噛み締めな>>続きを読む