mizukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

摩天楼はバラ色に(1986年製作の映画)

3.9

ずっといい感じにワクワクできる。
お役所仕事的な、マニュアル化されて流れ作業になった穴だらけの業務の裏をついて会社に革命を起こそうとする。

社長夫人に言い寄られて困るなんて、イケメンが故の贅沢な悩み
>>続きを読む

ミニー・ゲッツの秘密(2015年製作の映画)

4.0

あ〜たしかに中学高校時代にすごい年上(大学生とか)と付き合ってる子いたわ、と思った。当時は、そんな年上に気に入られるのすごいなくらいにしか思っていなかった。若ければ若い方がいいみたいなやばいやつが多そ>>続きを読む

小さな時計(2010年製作の映画)

3.6

顔がないのに表情が見える、すごい。
犠牲にならなくても、馬鹿にしないで、はじめから仲間として扱ってやれよ、とは思った。集団で生活してたらしょうがないけど。

101匹わんちゃん(1961年製作の映画)

3.7

『クルエラ』が最高だったからみたけど、ほとんど犬がかけずり回っている話だったかな。犬に特別な思い入れはないから、普通に可愛いなと思ったくらい。
本作のクルエラはどうしようもなく嫌なやつだった。このバチ
>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

4.5

アニメーションいいな〜〜、詐欺アイスを食べていくハムスターたちが可愛すぎる。

単に「多様性を認めよう!」ではなく、多様性が認められることのメリットをたくさん教えてくれた。あらゆる職業において、体が大
>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

趣味が全然違うカップルに対して別れろよって思う気持ちはすごくわかった(笑)完全に10代の頃の私だ。今思えば、趣味とか認め合えさえすればどうでもいいのにね。好きな人が別れるのを見届けたら満足しちゃうとこ>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

5.0

何様だよって思われるかもしれないけど、これをみたら、わざと悪役を買って出てしまう側の人間だなと思った自分……。見たいものを見せてあげたいよね(ヘルタースケルターのりりこのセリフ)。相手が何を欲しがって>>続きを読む

ユモレスク 〜逆さまの蝶〜(2006年製作の映画)

4.5

大人になりたくて、でも若い今を重んじている、一見矛盾した感情を持つ彼女たちにものすごく共感した。大人になりたいのは、教室・学校・女子高生はこうあるべきだという固定観念から抜け出して、フラットになりたい>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

予告よりも本編の方が情報量が少ない映画は初めて観たかもしれない。予告ありきの本編ってところに既に問題作っぷりが出てる。
本当に、不可解な状況を言葉では何も説明してくれない。全て映像で見せるだけ。何も伝
>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.3

一話目、美女二人が喋ってるところってずっと見てられる…なんかもう、二人とも違うタイプではあるけど、素の美しさなんだよなあ。意識高いとかではなく、芯があってどしっと構えてる感じというか。ちょっとやそっと>>続きを読む

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

4.7

2作目だからとあまり期待しないでいたけど、これは劇場で鑑賞すべきだったと後悔…。水と氷の描写が素晴らしい。次に、風と火。自然現象の描写に心奪われた。『風立ちぬ』を観た時とちょっと似た気持ちになった。>>続きを読む

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.2

いやみんなやべーやつだな、最初はみんなまともそうに見えるのに、お前もか!ってなった。
監督、ほんと肉片好きだね。
映像の色と雰囲気が普通に洗練されていておしゃれなんだけど、描かれていることは全て狂気。
>>続きを読む

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.4

カメラワークが面白くて本当におしゃれ。すごい斜め!色好き。
「暑いね」が色んな人の世間話に登場していて、お金がないのも差別されるのも、どうしようもないことをなんとなく暑いからってことにして、わざとなあ
>>続きを読む

We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

3.9

無理して女らしくメイクした顔に似合う服ではなく、その人が無理なくいれる自分に似合う服、みたいなものがコンセプトだと聞いて、そこにモヤモヤしてる人って割と多数派かなと思った。人はもっと中性的なはずだって>>続きを読む

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

私の知っている「誘拐」をトピックとした作品は『ルーム』と『八日目の蝉』で、どちらも地獄の中の天国を描いている印象があったから、この作品はもっとフラットに描こうとしているところが特徴的だなと思った。誘拐>>続きを読む

クリスチーネ・F(1981年製作の映画)

4.4

中学のときの薬物乱用防止教室で鑑賞したビデオよりずっと怖かった…。針を腕に刺すシーンと刺青を入れるシーンはどうやって録ってるの…?もうふつうに刺してるようにしか見えなかったんだけど。ぶすぶす刺して血が>>続きを読む

MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.5

「うわ、この一瞬の描写、すごくこだわったんだろうな」という場面が多い。こだわりの密度が高すぎる。

結構躁鬱だった。サイケで憂鬱で。ただ、躁にも鬱にもどっぷりと浸かることはなく、感情を否定することもな
>>続きを読む

バオ(2018年製作の映画)

3.9

ラストが理解できなかったけど、肉まんのあの質感が大好きで、もはやまんの部分だけでいいくらいだから、見てるだけで多幸感。ふわもち。

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

希望のない、現実的なエンド。作品として、好き嫌いが分かれるやつ。

伊藤沙莉、モテる役もモテない役もできるの本当にすごい…。アングラ系だったら『獣道』の方が好きだなと思った(というか『獣道』の伊藤沙莉
>>続きを読む

夢追いウサギ(2020年製作の映画)

3.7

やばい時はちゃんと助けてって言う、頼るは専門家。

PicNic(1996年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

地球最後のキス、超本物だったね。
同じものはこの世に二ついらない。やっと本物になれたけど、二人で決めた地球の終わりを実行したんだね。塀の上で。

殺したカラスの羽を纏うCoco(Chara)の生き様は
>>続きを読む

8 Mile(2002年製作の映画)

4.4

ヒップホップの雰囲気を垣間見れた気がする。ラップは、恵まれない境遇や劣等感(金銭的に豊かとか貧しいとか関係ないもの)の上に成り立っていて、いかに当事者で、かつ、いかに主観から抜け出してメタ視点・思考を>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.6

ビジュはいいけど、独特な雰囲気はそんなにはまらなかった!

途中の、カットで遊んでるところとかは子供の方がウケそうだなって思ったから、NHK教育を見てる気分になった。

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.8

無垢な少女たちがキモい大人のせいで「汚れちゃった」って思わされる。無邪気な心を弄びやがって…。いや悪気がないからある意味向こうが無邪気か。捕まる以外にどれだけ未成年者にショックを与えうるのか知ったり考>>続きを読む

テス(1979年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最後が最悪なように見えて、やっと息をできるようになったという点においては最高かな?
終始切ない。テスが美しいがために…。美しいから、従兄に取り入るように家族に言われ、望んでなかったが言う通りにして、一
>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

4.1

全員が天使で悪魔。そうさせたのは戦争。
キューブリックの戦争映画『恐怖と欲望』を思い出した。戦争中、「恐怖」と「欲望」が人を動かす。
残酷だけど、戦争が続くとロマンを感じるようになるんだと思う。人を撃
>>続きを読む

エンドレス・サマー/終りなき夏(1966年製作の映画)

3.7

夏終わってほしくないなーという気持ちで題名で選んで借りたら、まさかのサーファーのドキュメンタリーだった。

海と夕日を美しく写していて、とてもよかった。アフリカ大陸縦断で海岸を巡る。黒人ばかりの中で白
>>続きを読む

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.0

全部気持ち悪くてグロいけど、圧倒的に美しいとは思う。『ミッドサマー』みたいなゾクゾク感。
カルト擬似体験映画だなー。途中まで、異様さに引き込まれて、なるほどこういう考え方もあるのかって妙に納得させられ
>>続きを読む

ジム・ヘンソンのウィッチズ/大魔女をやっつけろ!(1989年製作の映画)

3.9

色彩好き、でも魔女怖かった。てか魔女ってこんなんだったけ?美術とか、ファンタジーとしては最高だけど、魔女好きなのにほぼ魔女狩りの話だから悲しかった🥲忌み嫌われる対象を請け負うのが魔女…。まあ、いい魔女>>続きを読む

エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.8

この監督はディストピアが好きなのか。綺麗で洗練されている映像で最悪を描く。今自分がいる環境は最悪かもしれない、だからメタ的視点でみてみると…?みたいな、ディストピアムービー鉄板の構成。
これみて、やは
>>続きを読む

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

貞操観念を守るためとかではなく、男女関係で羽目を外せない人っていうのは結構いると思う。簡単に羽目を外せないから、羽目を外せる人がいる世界に足を踏み入れたくなる。知らないことを知りたいという欲望の暴走が>>続きを読む

トゥー・ラビッツ(2011年製作の映画)

3.7

グラデザ綺麗!TENETっぽい。ノーランの映像みたいなスタイリッシュさがある。スローになるタイミングとか、CG凝ってるのとかかっこいい。
まじで途中難しすぎてわかんなくなって、3分の2くらいきたところ
>>続きを読む

初恋(1997年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「初めて好きになった人が初恋というわけではない。学生時代に周りに流されて好きになった人は初恋とは言わない。」的な、初恋の定義をしてから始まる。いきなり物語が始まるかと思いきや、半分くらいまでウォンカー>>続きを読む

ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

3.8

ものすごくパンクなおばあちゃんだなあ。カウンターカルチャー。
ただ反抗したいだけじゃない。守りたいものがあるから自分の中に確固たる譲れないものがあり、対抗する。柔らかいものを守るために牙を剥く感じ、な
>>続きを読む

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

4.0

「主役は服ではなく着ている人」「持ち主と一緒に成長していける服づくりをしたい」
ベースはクラシック、かつ普段使いできるもの。
ランウェイモデルにアクセサリーを着けさせないところにとても好感を持った。シ
>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.7

やられた…。心持ってかれた。
心理描写が生っぽく、感じざるを得ない。受動的に、能動的にさせられる。エヴァで例えると、ATフィールドが破られて映像と融合させられる感じでしょうか…。
特にマギーチャンの演
>>続きを読む