Mochizukiさんの映画レビュー・感想・評価

Mochizuki

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子宮に沈める(2013年製作の映画)

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離婚、シングルマザーに、ナイトワークに悪い男連れ込んで、放置された2人の幼い子供たちは悲惨な最期に。

2000年を超えたあたりから、自己責任という言葉が世間で幅をきかせている。
この映画のベースにな
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

遠くない未来の日本で、75歳以上の高齢者に自ら死を選ぶ権利を保障し支援する制度「PLAN75」が施行された世界を描く。

現代の姥捨て山がテーマの作品で、ディストピアな世界観が溢れている。本作で描かれ
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震える舌(1980年製作の映画)

4.0

破傷風に感染した女の子と家族の物語。

女の子の叫び声やら血まみれシーンがトラウマになりそう。昭和感たっぷりの団地や病院の様子は、いま見ると新鮮に映る。

不気味なシンセサイザーの音響と、合間に流れる
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幸福な囚人(2019年製作の映画)

3.0

人に使われて働く会社員生活はとにかくストレスが溜まるので、どこかでストレス発散できないと、この映画みたいに爆発しちゃう。

バイオレンスで猟奇的なシーン満載なので、お正月に家族で見るのはおすすめできな
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セッション(2014年製作の映画)

3.5

ドラムの演奏シーンが多いので、サブウーファーの低音がよく出る環境で観たい映画だと思った。演奏中のカメラワークが好き。

鬼教師が生徒を罵るシーン満載なので、繰り返し観たら英語で悪口が言えるようになるの
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

逆境だらけで一見して不幸でしかなさそうな人生も、周りの背中を押してくれる家族や教師、恋人の存在が精神的な支えを与えてくれる。

いくらか大袈裟に感じる点もあるけれど、
聴覚障害のある人たちの生活も映画
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.6

カメラワークが良い
弟のラップの才能◎
夜中に1人で見たほうがいいと思う
怖いけど、おもしろいテイストにまとめてある

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

暴力は敗北、品位を保つ事で勝利を得る

人種差別のテーマ、そこから一歩進んで、それぞれの人間のアイデンティティについての問題、その人が「誰」ではなく、「何」であるかを何度も確認させられる。

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.5

家政婦と雇い主、妻と夫、絵を描く人、それを見守り支える人…関係性が少しずつ変化する。
大切な人がいることの喜びと悲しみ、ルイスの描く美しく素朴な絵に惹き込まれる。
家族が欲しい人もそうでない人も一度見
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.0

音を立てると謎の気持ち悪い生き物が襲ってくるので、ひたすら静かに生きてる家族の話。

息をひそめて静かに暮すのも大変だな。
でも日本の集合住宅とそんなに違わない気がする。

コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

3.3

1人の青年が一杯のコーヒーをめぐって、ベルリン中を駆け巡る…話ではなかった。

期待してみたけど邦題に裏切られた気分だ。原題らしくOh boyな展開が巻き起こる。

・何をしても裏目に出てしまう青年の
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.6

ジャズの天才トランペッター、チェット・ベイカーの伝記映画。

・トランペット吹きの才能と破滅。天才の影にはドラッグがある王道パターン。
ヘロインの売人に凄まじい暴力を受けて再起不能にされてしまうが、何
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ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.0

ブラック企業勤めの主人公が、自殺しようとするところを、同級生を名乗る青年に救われるストーリー。

・漆黒ブラック企業を描写したシーンに観てる側もヒヤヒヤする。
パワハラワンマン上司、ノルマ達成できない
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.2

主人公の青年が、モノで溢れた生活をリセットして、本当に必要なモノを取り出していくストーリー。

・モノ→英語でいうとgoodsであり、商品、財産、所有物を意味する。字面から想像するに、モノがなく未発達
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.5

本物と偽物を区別することは難しい。
たとえ自分は見分けるのに自信がある人でもコロッと騙される。

エンニオ・モリコーネは星になってしまったけれど、彼の音楽は間違いなく本物。
すばらしい音楽をありがとう
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.0

近未来のアメリカを舞台に
生身のおっさんセオドアが、人工知能のOSサマンサと恋愛するストーリー。

ほかにも登場人物が出てくるけれど、一応おっさんと人工知能の浮世話に話題を絞る。

はてさて、この映画
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HERO(2002年製作の映画)

4.0

そうだ始皇帝、暗殺しよう。

男は秦の始皇帝に会いにきた。
目的は彼を殺すこと…

・映像美と色の持つ表現力が素晴らしい。
・CGとワイヤーアクションがド派手。
 布が終始ひらひらしてる。
・こういう
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告白(2010年製作の映画)

3.0

湊かなえの原作と映画化で二度楽しめる。
文字で想像を膨らますか、映像を目に焼き付けるか。

ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.5

10年ぶりに再び鑑賞。

・明治文明開花の激動の時代に、アメリカの精神と日本の精神が交錯していく。
・描かれている日本人が、無理やり西洋の服や道具を使い、急速に西洋化している様子も面白い。
・戦闘シー
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キッチン・ストーリー(2003年製作の映画)

4.0

1950年代の初めにフィンランドの独身男性の台所での動線を観察するという奇妙な実験が行われた…
最初は実験に協力的でない被験者のおじさんと、その様子をじっと観察するおじさん。
実験のルールで、2人は会
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.5

スウェーデン地方の先住民族サーミ人の主人公の葛藤を描く。
・1930年代のスウェーデン人からのサーミ人への差別的な扱い。
・主人公のサーミ人の女の子は、自分を不当に差別するスウェーデン人に対して、怒り
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.6

躁鬱気味で生き辛そうな主人公の世界がよく伝わってきた。
作中での色遣いが印象的。

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.0

人間の悪い部分の見本市みたいな作品。露悪的で見所たっぷりのR15指定。
とにかく見飽きない。

扉をたたく人(2007年製作の映画)

4.0

ジャンベのリズムと主人公の叫びが心を揺すぶる上質な映画。
ニューヨークを舞台に、孤独な学者と移民青年たちの心を開いていく。

・楽器は何歳になって始めても理屈抜きに楽しい。アフリカの打楽器ジャンベのリ
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.4

ゴジラが東京の街を勝手気ままに壊しまくる!

巨大不明生物が突如現れ、大混乱に陥れられる東京。よく見る街がゴジラの体躯によって押しつぶされる。ぐちゃぐちゃで被害額甚大。
慌てる政府高官、誰も責任とらな
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YUKIGUNI(2019年製作の映画)

4.0

戦後の東北から生まれたカクテル「雪国」。
1959年に生まれた「雪国」は日本だけでなく、今や世界のスタンダードカクテル"YUKIGUNI"と呼ばれるようになった。
その産みの親であるバーテンダー井山計
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ファブリックの女王(2015年製作の映画)

3.5

オーロラとファッションとムーミンの国、フィンランド。フィンランドが誇る有名ライフスタイルブランドのマリメッコ。そのブランドの生みの親、アルミ・ラティアの人生を劇中劇の設定で描いている。
マリメッコはフ
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25年目の弦楽四重奏(2012年製作の映画)

3.7

25年間続いたカルテットの崩壊を描いた映画。真に音楽的なアンサンブルとは、演奏者のの心が1つの方向を向いていないと良い演奏にはなりにくいとと思う。そんな中で本作は、かつて栄華を誇った完璧なカルテットの>>続きを読む

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

2.5

見た目はベイビーだけど、中身はおっさんの弟ができた!
ベイビーなおっさんと7歳のお兄ちゃんの冒険。

絵のタッチが可愛いので、子どもと観ると良さそうだな 。でも残念ながらうちにそんな子どもはいない。

グランドピアノ 狙われた黒鍵(2013年製作の映画)

1.0

チャイコフスキーとラフマニノフのごちゃ混ぜみたいなピアノ協奏曲を5年ぶりに舞台で弾くことになった天才ピアニスト。どういう訳か演奏中に命を狙われる羽目に。

一応サスペンス映画らしいのだけど、演奏中にい
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