まかおさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

まかお

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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

最初はぎこちなかった2人の距離が徐々に縮まっていく姿が微笑ましい。
別れは決まっているからこそ、もっと早くからこの人と愛し合っていれば…という後悔も募る。

ソフィが花柄の裁縫をするカットが秀逸。
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.5

偏屈じいさんが有色人種の移民と仲良くなって考えを改めるだけのベタな話かと思いきや、生と死について考えさせられる良い映画だった。

許されざる者を現代アメリカの世情に絡めてアップデートした傑作。

許さ
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.2

愛を強制されるより、愛を禁じられている方が、愛は生まれやすい。

共通点のない人間同士が愛し合うことは許されるのか。
でも、相手との共通点を必死に見出だそうとしている時点で、その人のことを本当に愛して
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「こう言われたらどう思う?"君の苦しみはよくわかるよ。オリバー・ツイストを読んだからね"」

本を読んでいるだけじゃ何の意味もない。映画もそう。
人との出会いの大切さを再認識させられる。

ベタな話だ
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.4

警官による理不尽な暴力は現代にも残っている。
そりゃ"Fuck Tha Police"って言いたくなるわ。

HIPHOP精神を訴えるアツい映画。
でも思ったよりお金の話が多くて、やっぱり友達と商売な
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.6

前半ケイト・ウィンスレットほぼ服着てない。
そんな過剰にエロい必要ある?と思ったけど、濃厚な身体の関係があっても相手を知り尽くしたわけじゃないってことなんだろうな…

主人公に感情移入すれば、ハンナに
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

犬が好きな人ほど観てはいけない映画。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥのデビュー作。
犬を撃った奴を刺して車に戻るとことか、この頃から長回し好きだったのかな。

群像劇なのかオムニバスなのかは
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L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)

2.0

ゾンビランドの監督だから勝手にコメディかと思ってたら全然そんなことなかった。実話なのかこれ。

でも雰囲気が何となくコメディっぽいから重いシーンも軽く見えちゃう。
アクションシーンも暗くて面白くない。
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

強烈すぎるオープニングと、肩透かしを食らわせてくるラスト。

これは深い意味がありそうだな~ってシーンがちらほら。
マイケル・シャノン演じる刑事は何かの暗示だったのかな。

エイミー・アダムス目当てで
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.0

"責任"のお話。

自分たちの立場を優先して都合の悪い真実から目を背ける警察にも腹が立つし、あのガキもふざけんなよと思った。

胸糞の奥に希望がある…という不思議な後味がイーストウッドらしい。

E.T.(1982年製作の映画)

3.9

自転車のシーンがやっぱりすごい。
スピルバーグとジョン・ウィリアムズの本気。

指を合わせるシーンって本編にはないのか…

ジョーズ同様、嫌な大人がいっぱい出てくる。子供の心を忘れないようにしたい。

ファウンテン 永遠につづく愛(2006年製作の映画)

3.4

宗教的なテーマはかなりアロノフスキーっぽいんだけど、アロノフスキーらしいスタイリッシュさはあまり感じられず。
調子悪いときのウォシャウスキー姉妹みたい。

「?」なシーンもたくさんあるけど、普通に優し
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

クラシック音楽を扱った映画なのに、現代社会を皮肉った内容で面白かった。

ケイト・ブランシェットの演技がすごいのと長回しに惹き込まれてしまって長さはあんまり感じなかったかな。

オチはちょっと笑っちゃ
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フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

全員可哀想すぎる。かなり引きずる映画。
デュポンの気持ちがわかるようなわからないような…

誰からも理解してもらえない人間の狂気に寄り添う感じは同じベネット・ミラー監督のカポーティにも通ずる。

最後
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アダプテーション(2002年製作の映画)

3.4

メタ構造は面白かったけど、マルコヴィッチの穴レベルの奇想天外さを求めちゃっていまいち乗れなかった。

スパイク・ジョーンズの世界観はあまり感じられず…
情報量が多すぎてついていけなかった。ウディ・アレ
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

4.0

どうやったらこんな設定思いつくのか…
途中難解すぎて眠くなったけど終盤で目覚めた。オチが怖い。

人間の欲みたいなのもテーマなのかな。思ったよりドロドロ恋愛もの。

まさかデヴィッド・フィンチャーが出
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

家族の遺体を勝手に持ち出す系ロードムービーということで、リトル・ミス・サンシャインを真っ先に連想した。

ガンズ・アンド・ローゼズを歌うシーンが素敵。

ホームスクーリングの問題点についてもっと深掘り
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

血の契りをしようとするくだりでちょっと引いちゃった。スウェーデンの文化とかなの?

最後プールにエリが助けに来たのは唐突感あったけど、いじめっ子にあそこまで残酷に逆襲してくれるのはスカッとした。映画だ
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

3.7

出てくる老人の感じがコーエン兄弟の映画みたい。お母さん好きすぎる。

車を運転する最後のシーンでグッときかけたけど、金目当てで近づいてくる奴ばっかりの町で凱旋して嬉しい…?

真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.3

すっごい薄味な映画。しかも実話じゃないのかよ。
面白くはないけど飽きずに観れた。

スカーレット・ヨハンソンが全然しゃべらない。

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.4

安全よりも金儲けを優先する大人たち。前半は風刺的で好き。

後半サメ退治に出かけてからは正直退屈だった。サメが出てくるまでが長いし、景色が変わらないから眠くなる。

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.0

刺さらない人には刺さらなくていいやってタイプの映画。

人の優しさを拒絶しちゃう感じとか、自分はかなり共感しながら観てたから、ところどころ入るサイコホラーっぽい演出にはあんまりしっくりこなかった。
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.6

失って初めて大切さに気づく系。
無人島から帰ってきた後がメインで、臨場感たっぷりのサバイバルものを求めてる人には物足りないかも。

急に「4年後」とか出されるとリアリティがなくなって萎えちゃうな…

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公はわかるけど、刑務所での話を聞いただけで弟もすんなり更正しちゃったりして、ちょっと綺麗事っぽくない?と思っていたら…

終わり方がすごい。考え方を改めたとしても暴力の連鎖は止められない。

久々
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

泣いちゃう。なんでかわかんないけど泣いちゃう。

鈍臭くて不器用だけど、龍の姿を見てすぐにハクだとわかったり、ブタの群れのなかに両親はいないと言い当てたり、大切なものの本質を見抜く力が千尋にはある。
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複製された男(2013年製作の映画)

2.0

いや、どんなオチだよ…

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品!ってブランドがなかったらただの意味不明なB級SFにしか見えない。ストーリーも見切り発車っぽいし。

あと普通に雑に作ってる感じがする。無駄がなさ
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.9

胸糞ハードルを上げまくって観たら大したことなかった。

ダーレン・アロノフスキー独特のセンスで、映像表現は確かにトラウマ級だけど、ストーリーはそこまで胸糞じゃないかも。

ドラッグ使用への注意喚起って
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グリーンマイル(1999年製作の映画)

3.8

パーシー無理すぎる。何だこいつ。嫌な奴の次元じゃないだろ。

なかなか重みのある良作なのはわかるけど、絶対的善人と絶対的悪人が出てくる感じに違和感を覚えた。

サントラが微妙。
このトーマス・ニューマ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.5

マイナーな趣味で意気投合できる相手と出会ったときの胸の高鳴り。
その瞬間、何となく世界に自分たち2人しかいないような感覚になる。

「ロード・オブ・ザ・リング王の帰還より長いですよ」に対して「ホビット
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.1

レイア姫じゃない状態のキャリー・フィッシャーを初めて見た。
スター・ウォーズ倒してアニー・ホールで作品賞獲った後にこのキャスティングかよ。

ジャンルはコメディだけどドロッドロのストーリー。
ウディ・
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アリスのままで(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

愛についての優しい映画。
とりあえずアルツハイマーにはなりたくねぇ…と思わされる。
自殺失敗シーンですごく複雑な感情になる。

主人公夫婦が仲良すぎて腹立つレベル。
まさか「フェラチオ」なんて言葉が出
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

5.0

スパイク・リーって他の人の映画を批判したりめんどくさいイメージあるけど、ものすごい平和主義者なんだなとわかった。

「タイムアウトだ!罵るのはやめて頭を冷やせ!」

黒人社会の問題点を内側から直してい
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イリュージョニスト(2010年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

未来なんてない老人と未来しかない少女の物語。
こんな切ない話耐えられないよ。

列車で女の子に短い方の鉛筆を渡すシーンがしんどすぎた。
変な夢を見させないための決断だったんだろう。魔法使いなんていない
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