月明かりさんの映画レビュー・感想・評価

月明かり

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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

よく考えたらりんご食べちゃった時点で原罪系の何か起こりますよね
その象徴も教会にあったし
やたら繰り返されてたのは罪は消えないし罰は続くってことかな
お友達も出産という(あくまでここでいう)罰(痛いし
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

4.1

面白かった
人の根源にグイグイいく感じがとても興味深かった

父と母の愛情のかたちも違っていてどちらもアリなんだけどエドガルドにはどう映っていたんだろう、なんなら父の愛情の形を知ることはなかったみたい
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.6

穏やかな昔話みたい。
演出次第でドラマチックにもできただろうけど。
だから最後もよかった。
ああいう終わり方だから物語の肯定的な部分がより際立つ。

ニューヨーク・オールド・アパートメント(2020年製作の映画)

3.5

ポスターがすごくオシャレ!と思って何も読まずに鑑賞。
思ってたのと全然ちがってた。
兄弟の無邪気さがなければもっとしんどいやつでした。若いって希望だと。もちろん南米的な気質もあるんだろうけど、あのパワ
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デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

3.7

世にも奇妙な…的なのかな!
音楽とか服とかで時代めちゃくちゃ感じた
日本趣味もクスッとしたしね
ヨーロッパの教会やお城が大好きなので満足
映画館から出たら路地にドキドキした
私にこんなデジャヴあるとし
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ZOO(1985年製作の映画)

4.1

どうかと聞かれれば面白かったと言うかな!
きっとこの世にはこんなことしてる人もいるかもって考えると面白い!

でも見事にヤバい人達が全員集合してたけど並びが左右対称だからとっ散らかった感がなかった
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数に溺れて(1988年製作の映画)

3.9

グリーナウェイ作品一つ観た後に(ズー)かなり構えて観たんですがなんとか大丈夫でした!えぇみたいなとこは当然ありましたけど

普通のサスペンスに観えてしまいそうなくらいなのですが所々に散りばめられた奇抜
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.4

スカーレットヨハンソンが可愛すぎてぜんぶそっちに持ってかれた

素敵な空想のお話

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.6

不条理なのかな
うっすらなホラー
日常なのかホラーか一瞬分からなくなる

登場人物が静かにみんな全員狂ってる
けど案外冷静に観れました
1番冷静でいられなかったのは冒頭ですね

調べたらギリシャ神話に
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

なんか振り返ってみればずっとママのベイビーでしたね
なんなんでしょう、あのどことなくかわいさをまとった演技
なに、この人おじさんのくせに…かわいい

オオカミの家や骨っぽいのがあってなんかうれしかった
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海街奇譚(2019年製作の映画)

3.9

期待通り好きな質感
幻想的な映像から現実逃避をするのがすきなので!
曇天がすきなので!

色彩やトゥマッチな演出もすき
そして女優さんのなんとも言えない魅力に釘付け
学校の先生versionがたまらな
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.0

理不尽なのに気づくことさえ許されてない
一応ミュージカルだし最後は救われた

人間って普通にしててもあんなに酷い人間になるんだ
改心してたようだったから環境によってはあんな人間にはならなかったの?
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

4.0

どこを切り取っても美しかった

人が“配置”されてたのすごく印象的でこっちも見てるしかわいいって思ってしまった
何度かあったけどあれは今でもすぐ思い浮かべれる

話はちょっとよくわからないところもあっ
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(2023年製作の映画)

3.8

実際の事件を連想させるわけでもう結末多分こうなるよねの気持ちで見始めるし画面は総じて暗いしもう不穏さに心がずっと震えてた

きれいごとじゃ世の中すまないよな!とずっと問いかけられててその部分は映画に集
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

不幸な結末しかない予感しかない気持ちで鑑賞
集団心理、とんでもない悪だった

このような史実があったことは目を背けずに知るべきだと思う
私も同時上映じゃなきゃ観てなかったから観れたことは考える機会を与
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

現実なんかいらない!この世界にしっかり浸れて楽しかったな
ちょっと間違えたら下品やグロになるところが知的に見えてしまうのはエマ・ストーンだからだよね?うん、そうだ!ララランドではあんなにキュートだった
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.3

泣いてしまった
妻のだんだんと認知ができなくなっていくところ
知ってる人と重なって、、、

そして自分にも多少なりとも歳を重ねれば確実に訪れることを、さらに、理解してしまった

その日をどうやって迎え
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.2

アジア趣味で壮大ですごく美しくてため息
蝶衣の京劇の気迫がすごかった
すごすぎてハラハラする
そんな全力じゃ力尽きそうで

不安定な気持ちになる美しさなんだけど見ずにはいられない感じ

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

インスピレーション湧きまくりの色たち
ほとんどかわいい❤️
内容よりも断然、美術鑑賞的な楽しさだった
心のざわつきもなくこういう作品が自分に必要な時はこれから先に必ずある

陽炎座(1981年製作の映画)

4.0

この監督の頭の中どうなってんの⁈という嬉しい方の戸惑い!
ローテク感も愛おしいし笑いを狙ってるのか分からないけど、爆笑手前のとこ、わりとありましたよね

レトロ感と耽美な美しさと奇妙さに人は惹きつけら
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

このようなことをやった代償は支払うべきでしょう。
でも統計をとってないという代償は誰が払うの?
理不尽さに怒り。
目に見えたものだけじゃないのに。

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

4.6

私たちには美しい景色で本当に心洗われるような連続。
でも彼らには日常だ、と思ったら普通の暮らしの方が際立って来て、愛おしいし日々の生きていく姿の方が美しく見えてきた。
活動する1日が終わる、太陽が沈み
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.1

姿の造形が美しすぎて儚すぎて、彼のこれを持ち続けながらの長い人生、の1ページだったんだなと感じた。
レオはこの先どういう人生を送るんだろうか。すごく気になる。
考えたり思ったりすることは個人の自由で誰
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

相当重い内容を想像していたけど、ファンタジー要素でメッセージは残しつつ残酷さは和らげてましたね。
変にドラマチック過ぎなくて見終わった後の余韻もやんわりやってきてよかった。無駄に重くしなくても伝わって
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つぐない(2007年製作の映画)

3.8

子供っていう盾はだいだいのことは防げるのです。大人には手も足も出ないし、あの感じを得意げにこの子は楽しんでた。だから子供の言っていることを鵜呑みにしてはいけない、ということを思い出した。捻じ曲がってい>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.7

音が聴こえないということが他の映画との差別化だったんだろうけど、それを感じて観ていなかったような気がする。今思えば。
誰でも、人には説明するのもしんどいしめんどくさい複雑さの中で生きている訳で、ケイコ
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.9

とてつもなく大きな決断をしようとする女性たちのことを思うとつらい。
愛する者のために動かなくてはいけない。でも誰しもその思いがあっても動ける訳ではないことが悲しい。人って複雑だ。
ゆるすforgive
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

4.0

面白かった!“笑い”の方で!
声は出せないけど笑ってました。
いろんな小ネタ満載でしたよね。ほんと笑えるやつ。
ミュージカル終わった時拍手しそうになりました。楽しめたよーって。
感動よりただただ笑えた
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

4.4

すごく好き。
結果的に2回観たのでストーリーも理解!
(昼間に観たら画面が暗くて自室が映り込んでよく見えなかったから、暗くなって電気消して見たら良く見えた!)
色がきれい。カラフルなんだけど胸が締め付
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.2

人を分かるなんてもう、とうの昔にあきらめています
でも勝手に分析はしてるかも、お楽しみでね
だから悲しいかな人が信用できないのでしょうか(泣)

それより自分!
自分のアンダーカレント考えすぎて迷路に
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サッドティー(2013年製作の映画)

4.2

映画館で見れてよかった!アイロンかけながら観なくていいから。
考える余白が沢山あって淡々と進んでいく映画なのに頭の中はけっこう回転してた。
好きの形が多すぎて大渋滞です。
結局当事者しか分からないこと
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.6

曇天の空の海が陽のさす海になった
でも曇天の海って美しい

海の底深くのお墓は思い出すたびに胸が苦しいけど、
これがあるからこれからも生きていける

街の上で(2019年製作の映画)

4.2

青さんがどうしてもイヤな感じでこんな男ヤダな、と思いながら見てたんですが、古書店の女の子に謝ったとこから顔色がよく見えてきて(私の中で彼の何かの評価が上がった?)途中またやっぱりヤダって思ったけど最後>>続きを読む

ストールンプリンセス キーウの王女とルスラン(2018年製作の映画)

4.1

お話はとてもシンプルで結末は想像できるんですが、途中けっこうギャグ要素が強くて特に猫さんのとこは私的にお気に入り。
とにかく色が美しくて圧倒されました。ミラのグリーンのドレスはほんとに美しかった。
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.8

戦争映画だと感じた
ファンタジーはそれを中和するもの
この映画にうまく組み込まれていてその加減も絶妙
思った以上にエグくて辛かったけど、人間の愚かさの表現と幻想的な部分は観る価値はあったかな

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