● 主人公が2人居ることをどう取るか?
本作はホラー作品としては珍しく、途中で2人目の主人公が物語に登場する。
その構成が、独特のコメディ感とでもいえば良いか、ある種の軽妙さを生んでいる部分でも>>続きを読む
● シン・ゴジラと真逆
庵野秀明監督作品、「シン・ゴジラ」とは全く逆のアプローチの作品。
「シン・ゴジラ」がドラマ性を排してリアリティを追求したのに対し、
本作はリアリティを犠牲にしてドラマ性>>続きを読む
● 本来は「こうあるべきだった」REBEL MOON
パート1、並びに本作を観ていて一番よく解らないのは、
「主人公が村に戻ろうとする事」。
戦っている相手が、宇宙を股にかけて星々を支配している>>続きを読む
● アホアホの構造
ある嘘を成立させる為に、それ以外は嘘を吐かない作品がある。
反対に、ある嘘を成立させる為に、さらに嘘を重ねて行く作品がある。
本作、「ジョン・ウィック」は、実に「後者の側」の作>>続きを読む
● 「怪獣プロレス」でない反水爆のストロングスタイル
半世紀以上に渡って制作されている「ゴジラ・シリーズ」の記念すべき第一作(1954年公開)。
終戦の9年後に製作され、また製作陣の多くが戦地から>>続きを読む
● 「今日は皆さんに、ちょっと〇し合いをしてもらいます」
という訳で、たけしの代わりにジャック・バウアーのお父さんが出てくる、故・深作欣二監督の「バトル・ロワイアル」みたいな映画。
大きな違いは>>続きを読む
● 「宇宙で約七人くらいの侍」
上述の通り、「宇宙を舞台に七人の侍をやってみました」という作品。
そこに、スターウォーズやブレードランナー、コナン・ザ・グレート、グラディエーターなど、
かつての>>続きを読む
● 概要 (※本レビューはネタバレを含みます)
御年81歳になったハリソン・フォード主演の、インディ・ジョーンズシリーズ第5作目。
第二次世界大戦中、ナチスの科学者が発見した「アルキメデスのダイヤル>>続きを読む
● この映画で「一番怖かった」こと
久しぶりにリアルで会った実の弟と、たまたま本作の話になったとき、
「──ジョーカーの気持ちに共感した」
と、弟が言ったこと。
本作の人気が、こういった共感>>続きを読む
● 大人になったショート・ラウンド
「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」、「グーニーズ」に出演していた子役、キー・ホイ・クァンが20年ぶりにハリウッド復帰した作品。
個人的には発明好きの「データ」の>>続きを読む
● 出て来る人、みんなクズ
宝探しの冒険モノにしては珍しく、主人公を含めた登場人物のすべてが「クズ」だ。
インディー・ジョーンズ、トゥームレイダー、ナショナルトレジャー、古くはキングソロモンの秘宝>>続きを読む
● 予備知識なしに観たら、わりと良かった
チラ見したCM映像の勝手な先入観で、「スパイ・アクションもの」だと思って見始めたのだが、
実は全然違っていて、それが良かった。
主人公たちの特性についても>>続きを読む
● 概要
007(ダブルオーセブン)ならぬナンバー6の呼称を持つCIAのエージェントが主人公のアクションもの。
ライアン・ゴズリング扮するコート・ジェントリーは、刑務所で服役中にスカウトを受け、CI>>続きを読む
● 今まで観た中で一番バイオハザードっぽい
上記のとおり、
あらゆるバイオハザード関連作品の中で一番、「バイオ感」が強い。
原作の要素を抜き出し、それに寄せ、また一本の映画に仕上げるという意味で>>続きを読む
● ヒョーガ・ヒョーガ星人は何故、地球を侵略しないか?
知人と本作を鑑賞した後、以下のような意見が出た。
「ブリザーガは侵略兵器。だとすれば、ヒョーガ・ヒョーガ星が凍結から解放された後、その技術を>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
●ティム・バートン以来、久しぶりにバットマンを面白いと感じた
あの…、こういう意見を書くと「めっちゃ怒る方がいらっしゃる」と思われるんですが、あえて言うと、
「ティム・バートン以来、久しぶりに面白>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
● 「ランド・オブ・ザ・デッド」の「精神的・改変作品」!
多分、見る人によって良し悪しがハッキリ分かれる本作、「ディストピア パンドラの少女」。
筆者の勝手な意見では、
本作はゾンビ界の巨匠 ジ>>続きを読む
● 90歳のカウボーイ
映画制作時、なんと御年90歳だったクリント・イーストウッドおじいちゃん。そんな彼が監督・製作、そして主演まで務める作品。
一体、この人はどこまで生涯現役なのだろうか。正直、>>続きを読む
● 様々な発見がある、古き良きSFアニメ!
Netflixで配信されている短編アニメ・シリーズ「ラブ、デス&ロボット」。その元ネタに当たる作品との事で鑑賞した。
(当初、「ラブ、デス&ロボット」は、>>続きを読む
● ちょっとズラした視点
ブラッド・ピット主演のゾンビ映画。元国連職員がゾンビ禍に巻き込まれ、やがてその流行を食い止めようと奔走する物語。
本作で面白いと思ったのは、「国家機関側の人間が主人公」で>>続きを読む
● 「都合の良い記憶喪失者」
二人の主人公(カメラマンと医者)の記憶が、二転三転しているように見える。
初め、二人は何故こんな場所に閉じ込められたのか、まったく解らないといった様子だが、途中から突>>続きを読む
●難解をよそおった親切設計
サイケデリックなムード、ヤバい絵柄で、冒頭から意味不明な展開が繰り広げられるが、安心して欲しい。
意味不明展開の後には、「必ず台詞で状況が説明」されている。
これは作>>続きを読む
●ゾンビ大好き!
まず「ゾンビ物」というジャンルを確立したという意味で、記念碑のような作品。そのフォーマットが、後々の作品まで受け継がれている。
(「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の方が先だ! >>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
●監督自身の手によるセルフパロディ作品
「キャットリックスを作ろう!」
上記の、映画の最後に出てくるセリフが本作のテーマ。
メタを意識させ向こう側を見せる、あるいは、パトレイバーを作った押井守>>続きを読む
●「白くてあかるい悪魔のいけにえ」
詩人・高村光太郎はその著作の中で、妻の死を「かなしく白くあかるい死の床」と表現した。
彼の言葉を借りるなら本作「ミッドサマー」は、
「白くあかるい悪魔のいけにえ>>続きを読む