Yuyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.1

うん まぁ 落ち着くトコに着地か
村というより 1つの組織だよね
能を絡めた必要性が今ひとつ…
社会の中でのペルソナはわかるけど

ただ 役者勢は気合い入ってたね
横浜流星って こんな役できんだなぁ
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わたしの魔境(2022年製作の映画)

4.1

社会や時代に 最も多感な時期に
“オウム”というものが存在して
その悪行 事の始まりから顛末まで
ずっと 日々の報道に触れてた世代
としては うん リアルを感じるよな

ドラマパートでの 入信はまぁ
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密航者(2021年製作の映画)

3.2

なんつーか 痛々しい…よね
こーゆー非常事態の決断にはさ
やっぱ それなりの悪役がいてほしい
死亡フラグからの 感動の流れだったり
最悪 恨んでる感情で納得いくじゃん

…全員がイイ人って 逆に厄介だ
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

5.0

星屑のジギーから 黒き星まで…
ボウイが駆け抜けた 宇宙の道へ
時に神秘的に あくまで内向的に
僕らを また新しい旅へ誘ってくれる
音と 言葉と 魂が 一体化された作品

常に変化を求めて 新しいキャ
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.7

うーん 運命は最初から…
こう ずっと 数奇で皮肉な流れがね

信仰があるから 悪魔に怯えるのか
信心によって 人は道を踏み外すのか
とどのつまり それも人間なのだろう
世代を超えて 伝播してゆく 抗
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ざわざわ下北沢(2000年製作の映画)

3.0

今は遠き 世紀末 良き時代の下北
燻った人間が だらしなく生きても
それを全て許してくれる あの路地裏

たぶん あの頃って ただ居心地が良く
なんとなく 探しものを見つけてたよな
昨今じゃ 無理に何
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エリック・クラプトン アクロス24ナイツ(2023年製作の映画)

3.8

その後の悲劇と 奇跡のカムバック
波乱万丈 紆余曲折の歴史はともかく
あの瞬間を切り抜いたライブとしては
まぁ 極上の夜と言っていいよなぁ

様々な依存で 目の焦点が合わず
なかなかに イッちゃってる
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.6

うん ほのぼのいいね!
純心で無垢な 情熱の煌めき
やっぱ 好きなコトが持つ力は凄いっ

さかなクンを最初見た時って
変わったキャラ程度に思ったものの
いまや敬意を抱けるほどの人物に…

人の目も気に
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夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

2.9

“早撮り”の城定監督だけに
うん 人物の深掘りというより
その瞬間の熱情を燃え上がらせてる
濡れ場に関しては 流石だよなぁ
男女兼用のエロスを しっとり…とね

まぁ 出会いの設定からしてさ
落ち着く
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ソングバード(2020年製作の映画)

2.8

こんなご時世にゃ 抜群のリアリティ
免疫者っていう チートな存在が面白い

支配者と 服従者 自由の存在と悪者
アンサンブルとして 抜群の設定だけど
イマイチ 物語が広がんないもんだなぁ
ロミジュリ的
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.7

まぁ ドラマのファンとしては
小林靖子の脚本 × 菊地成孔の音楽
それだけで 極上の雰囲気を味わえる

長尺な分 ドラマほど濃密さはないが
実際のルーヴルが映る贅沢さがいい
過去の部分は ちょっと演者
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怪物(2023年製作の映画)

4.1

人と異なる存在を言うなれば
きっと 誰もが“怪物”になれる訳で
人と異なる存在を認められぬなら
必ず 誰もが“人間”とは呼ばれまい…

まったく 人の眼に映る世界って
あくまで その主観によりけりで
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.7

何で コレを観ようと思ったのか…
たぶん 今の自分に必要な要素を
ココロが自然に求めた結果なのかも

うん 結局 人ってなんだかんだ
1人でも 生きて 死ねるもんだよな
無理して 誰かの為に頑張らなく
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ブラッド・アンド・ゴールド ~黄金の血戦場~(2023年製作の映画)

3.1

夏休み最期の ほぼ水ってくらい
希釈された あの微かなカルピス…
そんくらいだけ タランティーノが
舌先に残ってるような そんな映画

ネタも展開も それなりにオモロい
…だけど そう こってり感がな
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.7

物語としてのロジックに於いては
些かの質量不足は否めないものの
拳と拳 肉体と肉体 信念と執念が
剥き出しのまま ぶつかり合う熱さは
あらゆる冷静な感情をねじ伏せるよな

スタローンさえ 一瞬とて出ぬ
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犬王(2021年製作の映画)

3.5

のちの世阿弥となる藤若や 義満
室町から江戸への時代の流れと 能
そんな世界観の真ん中に 犬王を置く
…って なかなかの勇気だとは思う

なんせ 史実や作品がほとんど謎
それを こんな大胆な解釈で描く
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シン・クロコダイル(2021年製作の映画)

1.8

どーして ここまで安っぽく作れる?
全てがバッタもんで 猿真似っぽくて
素材もキャラも展開も 1つも活かせず
…結局 ワニはただ腹減ってただけで
元凶は全部 いかにもな人間だったね…

むしろ 気持ち
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.1

夕どき 黄昏が霧を淡く染める海岸線
夜の帷が降りはじめ 愛は深く沈みゆく

愛の始まりは 嘘により
疑いが 想いを繋ぎ止めども
真実を前に 2人の道は別離する

これって 結構お国柄を表す感じ…
嘘で
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.5

まさしく 逆“バベルの塔”として
プログレな地下ディストピアで皮肉る
“スクラップ&ビルド”な人類史

『スターシップトゥルーパーズ』好き
としては 許容範囲のグロさだけど
『武器人間』『裏窓』 押井
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.3

A shoe is just a shoe
until MJ steps into.

ほんと ブルズのように熱い映画だった
バスケやジョーダン主体でな
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.8

最っ高のロケーションだなぁ

…でも よくよく思い出してみっと
クソガキだった自分の瞳にとっちゃ
映るもの全部が 未知で壮大だったよな

公園の噴水 木のてっぺん 路地裏の塀
通り雨 自転車置き場の蜘
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.0

ホント 一時はどーなるか…と
歴史モノで一番やっちゃならん事を
って 心配になっちまったよ もう!

ただなぁ うん キムタク映画らしい
って言えば “らしい”っていうくらい
言わば いつも通りの安定
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.1

“spirituality”“arabesque””fantasy“
ストーリー性や 倫理観は置いといて
この3つのワードの”針“にまっすぐ
糸を通して 全体を紡げるのが”A24”

男と女の 絶対的
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結婚しようよ(2007年製作の映画)

3.0

うん ざっくりしたベタな美談だけど
全編に拓郎が流れるだけでコク深い
まぁ ファンのための映画だろうけど

ただ最近は 古めかしく 平凡てゆうか
それこそ 形式主義の大事さを感じるな
こうゆう風に し
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私は渦の底から(2015年製作の映画)

3.0

いや タイミングっ!?
うーん 勇気がもうちょっとあれば…
と思っても 必ずしも…?なんだけど

ある意味で LGBTに対しての目線が
とてもフラットというか 平等かなぁ
まぁ 男女でもよくある三角関
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夕方のおともだち(2022年製作の映画)

3.8

至極 わかりやすいコトを
ものすごく わかりづらく描いてるのか
めっちゃ わかりづらいコトを
端的にわかりやすく描いてるんだか…
悩みを深める山本直樹らしい作風だね

希望と絶望の境界のだだっ広い河を
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リトルデビル(2017年製作の映画)

3.3

新米義理パパ子育て奮闘記コメディー

✖️

悪魔の子ダミアン降臨世界滅亡ホラー

おっかな脅しと 軽妙な小笑いが
延々とループしてくから飽きが
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その日、カレーライスができるまで(2021年製作の映画)

3.8

“自分が何ができるかの証明”
若輩の時分なら そう躍起になれども
30手前頃くらいからだったかなぁ
“すべき事 自分は何ができなかったか”
そうゆう悔恨が 脳裏に浮かんできて
そんな生き方が大人だって
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BOLT(2019年製作の映画)

3.5

リアリズムに基づくリテラチュール
結論なき是非への問いかけが強烈

便利で美しく 人工的で無機質な灯り
その足元を隔てた裏の暗闇には
我々が太刀打ちできない魔物の蠢き

震災 そして原発事故 未曾有の
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古の儀式(2020年製作の映画)

3.1

規模こそ こじんまり縮こまっても
内容は そこそこ上質な呪いの伝播
不気味な風習や 序盤のネタふりまで
ちゃんとスジが通ってるのが面白い
もうちょい 大規模にお金かけて
しっかり作っても 絶対イケるは
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ぼくはうみがみたくなりました(2009年製作の映画)

4.0

きっと 自分も彼も同じなんだ
変に拘って悩んで でも人が好きで…
それは 「〇」正解ですっ!!

控えめに言っても…控えめだからこそ
ホントの優しさが 満ち溢れている

秋野太作演じる園長の 言葉の奥
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.7

They lived beneath the ground,
in their yellow submarin.

いや 笑って 笑って ちょい泣け
そして ずっ
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ある男(2022年製作の映画)

4.0

平野啓一郎らしい “分人主義”っつー
うん 時代に必要とされる解釈だなぁ

確かに 未や“一元論”で その輪郭を
なぞってゆけるほど 簡単じゃない
家庭の中 集団の中 社会の中 恋愛の中
あらゆる側面
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.4

ここまで絶望的にしなくても…
と思ってしまうのも どっか他人事
当事者の気持ちになり代われない
そんな安全地帯にいる自分の慢心か

人の愛って こんなにも献身的で
暖かくて 美しいものであるはずなのに
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.1

全体像が見えぬまま 記憶の靄を
ゆったり 進んでいたストーリーも
終盤 俄然テンション上がりまくりの
急展開と 一気に明らかになる真実
韓国映画には珍しい 直球さが斬新

たぶん 壮大な世界の まず一
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

5.0

もはや 巨匠サム・メンデス監督
芸術的なまでに美しく そして切ない
愛の物語の輝きを 丁寧に静かに
スクリーンの光に 落とし込んでいる

英国東海岸 寂れた港町に佇む劇場
刹那の夢を求め フィルムを照
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