JKayさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

JKay

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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2


押井守と天竺鼠と、それぞれの少しの勇気が2人を繋ぎ、すぐさまモノローグは消失して2人の世界は1つになる。
やがて多摩川が流れ続けるように時は経過して。関係は変わらずにはいられない。理想を追う女性と現
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.9

別の惑星に生きる人の、真の自分と偽りの自分との乖離、そして本当はみんな同じ惑星の人であるということについて、

ステップ(2020年製作の映画)

3.7

あたたかいおはなし。

亡くなった妻の声はいらないのでは、と思ったり思わなかったり。


2021.5

キャロル(2015年製作の映画)

3.6

自分を偽れば、自分の存在意義はない。
みんな強くない、上流の御麗人は囚われの姫、脆くて満足に主張することもできない。
隔たりを前にしてもなお美しい。それが時代に争った女性、強い。

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

2.9

テレビのロードショーとかでやってそうな、家族の家庭のBGMみたいな、そんなくらいがちょうどいい。真面目に見続けるには、ほんのすこし暇を持て余すかもしれない。

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

3.5

みずからの理想の「すき」を余すところなく、具現化することはできない。

特に人間に対する「すき」な要素は、その時々の環境や精神状態に依存する。恒常普遍的な「すき」をうまく自覚して言葉に表わすことは難し
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黙秘(1995年製作の映画)

3.3

最初と最後でこの母娘の見方が全く変わる、黙秘され続けた事実は結果、母娘を結びつけた。

男性への対抗心がとても散りばめられている。

2020.120

天国からの奇跡(2016年製作の映画)

3.5

事実は小説よりも。

みんないい人ばかりで温かい世界。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

意思の強きものよ、安らかに。

種明かし方法がクール。
ジェレミーレナーがワイルド。

フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.5

こういう映画にありがちな、パリ行きとかもそうだけど、事件はわりと一瞬だから前半はその人物の背景とか引き伸ばしにかかっている感じが、実はあんまり好きではない。

たしかに歴史的に重要な話だったり、見知っ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.3

おどろいた、ひさびさにこんな画面に釘付けになってしまった。

行方不明になった娘と、娘の日常、それを全く知らない父、そして明らかになる真実、たぶん今まで見た映画のなかで一番サスペンスしてた。

全編に
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ブラックボード 戦火を生きて/戦場のブラックボード(2015年製作の映画)

2.9

捕らわれた父が民族移動をする残された子と再会するおはなし。

故郷をすてるって、都会のマンションに住んでる現代のひとたちには全然実感わかない。

なんだかんだいって、語学はできたほうがよいし、親切な人
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

2.8

ジュードロウあんまでてこないじゃん!
このジュードロウいつにも増してイケメンだったのに!

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

2.8

不気味。

音楽も画も少年もその仕組みも全てを受け入れる家族も全てが不気味。

窮地に追い込まれたどうしようもない家族はこうも脆く崩れ去っていくのか。
いや、あらすじに恵まれとか幸せとかあるけど、全然
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.2

やっぱり法廷ものは良い。

多くの人々が注目する最も狭い戦場で、武器と化した法とその論理渦巻く思考を以って舌戦を繰り広げ、そこに介在する何者かの思惑やそれを跳ね除ける強い意思と人間関係を生々しく披露し
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

まあありきたりと言えばありきたりで、その展開が想像を超えてくることはないのだけれど、思ったよりハートフルなゾンビ映画だった。
ファンドマネージャーってたしかにこういう人間味なさげなところありそう、でも
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

この世にあるいくつかの正義は、環境に左右されたその時々の思い込みかもしれない。

法律とか裁判とか、たしかに弱者を守るためのものなんだけど、それを有効活用するために次々とプライバシーが暴かれて、傷つけ
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.5

sincerely,結びの映画。

これはテレビアニメ13話を観てから鑑賞すべき。5時間の準備をして最高の状態で劇場に行ってください。


ちなみにディートフリート兄が不器用でツンデレでかわゆいのが一
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

理解と面白さは必ずしも同居する必要はない。理解できないのに面白い作品は稀有だけど。

スクリーンの中の面々によし解決して上手く纏まったなみたいな顔されて困って仕方なかったけれども、なんとなくニールがイ
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21世紀の資本(2017年製作の映画)

-

人間はなんてシンプルで複雑で傲慢で卑屈なんだ。
人間は手に入れたものを容易に手放すことはできない。だから格差を縮小させることは困難であるのかもしれない。


最近ちょっと経済勉強したからいつになく集中
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.6

ジャンプとかラノベとかDCとかにありそう、興奮しました。よき。続きが気になりすぎる。

いつパクセロイがでるのかとハラハラした

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.2

「互いの文化を尊重することが大切」というとき、大抵その比較文化の詳細な程度には触れられない。「互いの文化」という表現にはすでに極度の自文化中心的な思考が蔓延っていて、比較対象を自らの尺度でしか測ろうと>>続きを読む

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.9

現実に何が起こっているのかを把握するのは容易ではないけど、彼女が壊れていく音だけはどの嬌声よりも耳に届く。

もう一度見たいとは思わないけど、とても引き込まれるのは事実。

私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.3

記憶は消えゆき無自覚ながらも色味を失う彼女の人生。
もはや愛の記憶は1人で占有できるものではなく、モノクロで狭隘な現実も誰かがいるだけで色鮮やかで浩浩たる世界へと様変わりすることもある。

健やかなる
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.8

おいおい世界線変動はよろしくないことが起きるんだぞ、危ない危ない。
エルプサイコングルー

2020.95