マサラチャイさんの映画レビュー・感想・評価

マサラチャイ

マサラチャイ

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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.5

これは文句なしの名作。精神科の先生の名言は、一度聞く価値がある。イエス・キリストや孔子の教えくらい心に響く。本の知識ではなく、自分自身で経験することが大切。本で読んだからといって、相手のことを知ったつ>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

1.0

村上春樹は私の好みには合わなかった。不自然な会話と性描写の多さが苦手。主人公の前に明らかに怪しい男女がやってくる。主人公の父親への復讐かと思っていたけれど、結局最後まで目的は描かれなかった。自分をブス>>続きを読む

海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.5

これはまさに見る芸術。映像の美しさ、研ぎ澄まされた会話、衣装、背景、音楽に至るまで一流の映像芸術。ピアノと一緒に踊るシーンは本当に楽しそうだった。監督が「鑑定士と顔のない依頼人」でも描いた様に、童貞の>>続きを読む

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

4.5

脚本の上手さのおかげで、最後まで楽しく見られた。主人公がアルツハイマーで、記憶の混乱が生じる設定は下手をすれば見る人を置いてけぼりにしてしまうが、蚊帳の外になることなくストーリーについていけた。主人公>>続きを読む

特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

4.0

過去と現在が高額に進んでいき、続きが気になるサスペンス。悪役が徹底的にクズ。少々都合の良い展開もあるが、テンポ良く話が進むので良し。極右勢力が世界中で台頭してきていることに、危機感を感じる。

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.5

エモーショナルで、静謐な美しさのある芸術的な映画。映画というより芸術作品と呼ぶのがふさわしい。北欧の雪景色の美しさと、残酷な描写のコントラストが美しい。いじめっ子惨殺シーンが芸術点高くて見入ってしまっ>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

1.0

長ったらしい駄弁りについていけず、30分でドロップアウト。会話の内容をいちいち覚えようとして疲れてしまった。話がなかなか進まなくてイライラした。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.0

登場人物に人間らしい感情がなくって怖い。特に父親は、支配的でサイコパス的。感情や考えが読めないから怖い。娘と息子のどちらを選ぶかを、成績で決めようとしたのは流石に引いた。母親も、子供への愛や情が欠けて>>続きを読む

セールスマン(2016年製作の映画)

4.0

人物の感情が丁寧に描かれており、まるで本当にこんな人が存在しているかのようにリアルに作り込まれている。淡々と話が進んでいくのに、全く退屈しなかった。周りに知られたくない奥さんと、犯人に復讐したい旦那さ>>続きを読む

ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)

4.0

子供にワクチンを打ったり薬を飲ませるのを嫌がる母親がいるので、リアリティーがあった。「自分は正しい」と思っているからこそ、他の人の意見に耳を貸すことができない。自然派も行きすぎると害になる。本当にこん>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

テンポが良く、ドキドキハラハラで全く退屈しなかった。兵士も一人の人間で、戦場という残酷な環境で心をすり減らしていく。イラク人にも良い人がいるし、彼らにも家族がいる。一方的なアメリカ持ち上げ映画でないと>>続きを読む

虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)

4.0

「虐待を受けて育つと自分も虐待するようになる」というのはある種の呪いだと思う。私自身も虐待を受けたけれど、自己犠牲的で人に尽くすのが好きなお人好し(カモにされやすい)性格なので、加害者と同じにされたく>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.0

人が消耗品のように使い捨てられていくところがリアルに描かれている。ライアン本人は救出を望んでいないけれど、上からの指示で救出作戦が始まる。自分のために他人の命が犠牲になることを彼はどう思っただろうか。>>続きを読む

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.5

韓国映画は脚本がよくできたものが多い。今回の映画も、話の中盤で事件解決と思いきや、二転三転して最後まで目が離せなかった。言葉以外のもので感情を揺さぶってくるので、映画作りが上手いと感じた。善人が損をし>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

ここまでのクオリティーの作品を、ほぼ一人で完成させる執念に感服。独特な言語が時々フランス語ぽかったりドイツ語ぽかったりして面白い。言語の制作過程も見てみたい。所々日本語が聞こえてきて面白かった。気持ち>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

2.0

メッセージが伝わってきたけれど、派手な展開が少なく、冗長に感じた。もう少し短くまとめればもっと面白い映画になったと思う。

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

これが実話なんて胸糞。記者やFBIがとことん憎たらしく、観ていてイライラ。マスコミのモラルの低さは日本もなので、他人事として見られない。権威を持った人間ほど厄介なものはない。弁護士が良い人でよかった。>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

2.0

物足りなさが残る内容。あまり心に響かなかった。もう少し心理描写を深掘りしてほしかった。

ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

3.5

あらすじだけ見ると男女のラブストーリーだと思ってしまうが、実際は男と男の絆の物語。ユンがすっごい好みの男前で見入ってしまった。ゆっくり進んで切ない余韻を残して終わる。悪人は何かしらの報いを受けてほしい>>続きを読む

子猫をお願い(2001年製作の映画)

4.0

世知辛い世の中だけど、友情があれば楽になる。社会の荒波に揉まれている現代人に響く作品。相手に自分の時間を費やすと、相手が調子に乗ってどんどん搾取されてしまうものだなあと、改めて実感。自分を優先して切り>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

初っ端から、子供のことは何でも把握して管理する系の毒親臭がプンプンで怪しかった。母親との恐怖の追いかけっこが完全にホラー。主人公が未練もなく意匠返しをしてスッキリ。因果応報オチはは定番だけどスカッとす>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.0

退屈はしなかったけど、物足りなく感じた。あんまり心に響く言葉やシーンがなかったからだろう。あと、前半は下ネタ多すぎ。

私の少女(2014年製作の映画)

4.0

無愛想で不器用な婦警さんと、魔性の少女の危うい関係。少女が一人の女性として、婦警さんの元カノに嫉妬したり、自傷をして気をひいたりするシーンが人間臭くて好き。少女が策を呈して義父を追い詰めるシーンはスカ>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

2.0

無感情に、静かに淡々と、スローテンポで進んでいくので、正直我慢が必要だった。ほとんどの謎が明かされず、登場人物の過去や心情も明かされない。これが好きな人もいるだろうけど、私は明かして欲しかった。登場人>>続きを読む

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

5.0

日本でも生理やナプキンの話はタブー視されているが、インドではそれ以上。整理中の女性は穢れとされ、5日間外に出される。一年のうち2ヶ月を無駄にするのだ。ナプキンは高額で庶民は買えない。そんな中、妻を守る>>続きを読む

ビジョン(2015年製作の映画)

5.0

隠れた名作を見つけたときは、金塊を掘り当てたような満足感がある。父親が娘の殺人を隠すために、ありとあらゆる手段で完璧なアリバイを作り上げる。しかし、車を警官に見られてしまい、殺した男の母親は冷酷な警察>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

5.0

夢と現実が入り混じったような、独特な世界観が魅力的。セピア色の映像は、どこを切り取っても絵になる美しさ。全編に渡って美しい絵画のような映像が楽しめる。アメリがとってもキュートで、仕草の全てが可愛い。素>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

1.0

内容に興味が持てず、途中離脱。音楽が好きな人ならハマると思う。

リトル・ガール(2020年製作の映画)

3.5

サシャが超絶美少女で、常に画面が綺麗だった。戦って権利を勝ち取るフランスのお国柄🇫🇷は、私も見習わないとなあ。優しいだけで戦わないと自分を守れない。周りの大人たちの理解のなさや頭の固さに負けずに、自分>>続きを読む

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

タコに恋した男の物語。タコが巣穴から消えた時、一週間かけてあらゆる手がかりを探し回る執念に驚いた。毎日タコに会いに行き、どんな夢を見るのかまで考えるのはもはや恋。ケルプの森が美しく、ヒーリング効果もあ>>続きを読む

イカロス(2017年製作の映画)

4.0

闇を暴く系のドキュメンタリーは面白い。権力と腐敗は切り離せないね。ドーピングの手法が意外とアナログで驚いた。ロシアの反ドーピング機関のトップ2人が謎の心臓発作で死亡したニュースは知っていたけど、その裏>>続きを読む

記憶の夜(2017年製作の映画)

4.0

「ファーザー」や「メメント」のような健忘症ものかと思いきや、意外なトリックが明らかになる。違和感や恐怖の描き方が巧みで、ずっとハラハラし続けられた。特に母親の怖さが際立っていた。あのトリックは正直かな>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

5.0

ハイクオリティーなサイコスリラー。過去を変えることで、現在が変わっていくことを、恐怖の演出に活かしている。常に安否が気になってハラハラドキドキした。主人公がかわいすぎるし、サイコ女が怖すぎる。ネットフ>>続きを読む

鋼鉄の雨(2017年製作の映画)

3.5

政治的な話は難しかったけれど、人情物のストーリーは良かった。北のチョルウと南のチョルウが友情を築き上げ、共に戦争を阻止する展開が熱かった。政治の世界は非情で残酷だが、個人同士の関係は温かい。

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

主人公に魅力を感じなくて、正直あまり可哀想に思えなかった。農家の少年の方を応援してしまった。死んだ兵士の軍服の血を洗い落とし、新兵に配るシーンは残酷。戦争を始めた側は安全な場所で贅沢な食事をし、命をか>>続きを読む

聖なる証(2022年製作の映画)

4.0

このようなテーマを扱った作品は他に見当たらない。新しい切り口の斬新な映画だった。大きな盛り上がりはなく、淡々と進んでいくが、不思議と退屈にならなかった。初対面の看護師と少女が、少しづつ心を通わせていく>>続きを読む

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