ねるねるさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

4.0

なんとアメリカ大統領の息子と英国王子のラブコメ、しかも王子の名前がヘンリーでひっくり返った!
大統領も首相も女性、スタッフも女性が多くて人種も様々。実際はもう少し先の話だろうけど、こんな世界線を明るく
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ラビッド・ドッグス(1974年製作の映画)

4.0

『レイジング・ドッグス』のオリジナル。
逃走車内が異常なカオス。しかも太陽キラキラ、イタリア語が飛び交う陽気なカオスで、強盗犯の突き抜けた野獣度に笑ってしまった。赤ランニング男がもう最低のド変態www
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レイジング・ドッグス(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オリジナルは1974年イタリア映画『ラビッド・ドッグス』。あの怪作をここまでクールなフィルムノワールに仕上げるって、エリック・アネゾ監督すごい。数少ないリメイクの成功例じゃないかな。

大筋はオリジナ
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わたしは生きていける(2013年製作の映画)

2.5

どの国がテロを起こしたのか、敵と味方の分布はどうなっているのか、主な戦線はどこなのか、死者や都市の被害状況はどうなのか、どれくらいの規模の世界大戦なのか、デイジーはなぜ出会った人々から情報を聞き出さな>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

2.0

え?ジェシー本当に9才ですか?ホアキンを振り回す17才小悪魔女子に見える瞬間があるんですけどw
セリフが多くて疲れました。A24苦手。今まであえて書かなかったけど、ミルズ監督も苦手かもしれません。

幸せの答え合わせ(2019年製作の映画)

3.5

味わい深い佳作。アネット・ベニングはやっぱり巧くて見惚れてしまうんだけど、息子役ジョシュ・オコナーの存在感が意外に良かった。

最後に朗読される2つの詩が、映像・音楽と相まって静かに沁み入る。詩なんて
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フェイス・オブ・ラブ(2013年製作の映画)

2.5

演技派の俳優が揃ってるのに脚本がダメ。
トムの絵が上手ければ加点も有りだったけど、絵もダメ。

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

4.0

ヴァージニア・ウルフ作『ダロウェイ夫人』をキーワードに、時代も場所も違う女性たちの或る一日が、3本の糸を撚るように綴られる。編集も絶妙で、よくこんな構成が思いつくなと感嘆する。

「本当の自分を生きて
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ザ・メキシカン(2001年製作の映画)

2.5

運にも見放されたダメ男。そんな情けない男をブラピが楽しそうに演じている。ブラピとコメディって相性良いと思うな。
リロイという魅力的なキャラクターがもったいない。彼を活かせばもっと面白くなったのに。

JFK(1991年製作の映画)

3.0

あくまで一つの仮説として観れば面白い。さすが社会派を自認するオリヴァー・ストーン監督。長いけど。事実誤認も相当あるようだけど。

見所はやはりギャリソン検事の長ゼリフ、長回し。ケヴィン・コスナーの気迫
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.0

あったかーい手触りの作品。ジュノが等身大で個性的。みんなの本音がおもしろい。
父親が子どもに話すシーンとしては『君の名前で僕を呼んで』よりシモンズパパの方がメッチャ好み。共感する。

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

3.5

楽しいお祭りミュージカル!またまたキャストが豪華。現在と若かりし頃とで倍だし。よく似た俳優さんをキャスティングしたもんだと感心。アンディ・ガルシアにシェールまで登場するサプライズ度満点。

エンドロー
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心の旅(1991年製作の映画)

3.5

1990年代、アメリカ映画は良質のヒューマンドラマをたくさん生み出した。この作品もその時代の雰囲気を色濃く漂わせる良作。

ハリソン・フォード、アネット・ベニング共、本人想定で脚本を書いたんじゃ?と思
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トラフィック(2000年製作の映画)

4.0

重い。2000年公開の作品だが、供給元がメキシコから南米に移ったくらいで、現在でも状況はあまり変わっていないだろう。

主要な人物が街角ですれ違うシーンが何度かあるのだが、群像劇でのこういうニアミス演
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スリーデイズ(2010年製作の映画)

3.5

シリアスなラッセル・クロウ全開。特にリーアム・ニーソンとのショットは演技派二人の息詰まる緊張感で、重厚で贅沢なシーンだった。

後半の逃亡劇は心臓に悪い。現実的に考えるなら夫婦共に監獄行きの最悪の予想
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ビリオネア・ボーイズ・クラブ(2018年製作の映画)

2.5

ディーンってばやっぱり“ミーン(腹黒)ディーン”だったんかい。
嘘って小さいほどバレやすい。逆に大きければ大きいほど人は疑わないもの。
アンセル、タロンの若手二人と絡む曲者ケヴィン・スペイシー、この共
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リメンバー・ミー(2010年製作の映画)

2.5

タイラー君の悩みが甘くて。感情移入がムリだった。

ホワイト・ボーイ・リック(2018年製作の映画)

3.0

リックは14才でFBIの情報提供者、16才で麻薬ビジネスの大物、17才で逮捕され約30年収監。これが実話ってなんて濃い前半生なんだ。
マシュー・マコノヒーはまさにハマリ役。作品を格上げしたいならマコノ
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.0

タランティーノってこんなに長回しする監督だったのか。保釈屋マックスが恋に落ちる場面、ジャッキーが歩いてくるカットの長いこと。あ、オープニングはもっと長いか。
原作の人物設定を変えてまで出演を熱望したタ
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ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)

-

決定的なのはつまらないこと。
観念的なセリフの羅列。実写をコミックに変換した映像の効果って何だろう。

小説を書いてる男が登場する。
「ストーリーはないよ。ただ、人間と動作と瞬間を描いてるだけ。かすか
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

2.5

上手に編集したホームビデオ。
会話の多いダラダラした映画を撮らせたらリンクレイターの右に出るものなし。
『トゥルー・ラブ』ではあんなに可愛いかったパトリシア・アークエットが。。。時間って非情。(監督の
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

2.5

『市民ケーン』の共同脚本家ハーマン・J・マンキーウィッツの伝記映画。

登場人物は実在した人々で実名。しかし、史実通りではなく大きく脚色されている。ノンフィクションに見せかけたフィクション。これってど
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モーリス(1987年製作の映画)

3.0

イギリスは階級社会。階級によって倫理観が分かれるのが興味深いところ。

クライヴは女性と結婚し、モーリスは迷いつつもスカダーを選び、スカダーは迷いなくモーリスに愛をぶつける。
上級クラスは守るものが多
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アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.5

アンチエイジングに必死な女性たちを優しく諭すようなファンタジー。
意外としっかりした脚本で見応えがあった。観る前に勝手な決めつけは良くないと反省。

愛する人と共に年齢を重ね、あまり隔たりなく死を迎え
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BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

必要に迫られたり興味がなければ、スルーしてしまう事は山ほどある。
エイズもこの映画を観なければ考えることもなかった。治療法も確立されていなかった初期の活動がよくわかる。

たとえフィクションでも誰かが
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ミルク(2008年製作の映画)

3.0

ラストまで観てから、もう一度冒頭の10分を見返した。ミルクが駅ですれ違ったスコットに「一人きりの誕生日にしないでくれ」と誘う出会いのシーン。スコットの笑顔がめちゃくちゃ可愛いかった。

ガス・ヴァン・
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.0

19歳のティッシュは子供を身ごもった幸せから一転、恋人が理不尽な冤罪で逮捕されてしまう。原作者ボールドウィンの舌鋒鋭いイメージはなく、意外にも静かな作品だった。

ティッシュの戸惑い、悲しみは解るけれ
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HANDIA アルツォの巨人(2017年製作の映画)

3.0

実在した巨人症のホアキンと、その兄マルティンの物語。

戦争と病気と貧しさが兄弟の仲を裂き、お互いに屈折した思いを抱えている。
後半になるにつれ、物悲しさが増していった。あれほど見せ物になるのを嫌がっ
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メイド・イン・マンハッタン(2002年製作の映画)

2.5

ステージのJ.Loとは違って、素に近いジェニファーに親近感。演技力もあると思うんだよね。レイフ・ファインズのナイスミドル(死語?)感、大好き〜。
尺も短めで、軽く観たい時にピッタリだった。

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.0

人喰い男女のロードムービー。
異形で生まれた戸惑いと悲しみ、その生の中で出会った純愛。

顔や服の血まみれ率が高い。臭いを伝えないはずの画面から、血生臭さがにおってくるようだった。そこは評価したい。
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野蛮なやつら SAVAGES(2012年製作の映画)

3.0

内容はさておき、好きな俳優がいっぱい出てる。Wテイラーがカッコいいんですわ。いっそ2人がデキてりゃ良かったのに。(ブレイクいらん)

テイラー・キッチュ、兵士がサマになり過ぎてさすがSEALDsと感心
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ブラザーズ・グリム(2005年製作の映画)

3.0

懐かしいなあ。あの頃、ヒース・レジャー出演作を一気見したから、記憶が曖昧になってる。そういや感想も書いてなかったと気づいて再鑑賞。

大人の為の実写版童話。ダークで不気味なグリム童話とギリアム世界観の
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

3.5

アレハンドロ・イニャリトゥ監督の群像劇。
泥臭い『マグノリアストリート』とも形容できそうな、メキシコの印象が半永久的に固定した気がするほどインパクトが強かった。

3つの物語が密接に絡んでいる訳ではな
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バトルシップ(2012年製作の映画)

3.0

多分この表現使うの2度目だと思うけど、テイスト的には『アルマゲドン』。
「アメリカ強クテ良カッタデスネー」と何故かカタコトの感想が出た。笑

メカとか爆発とか艦船とか画力の迫力が凄い。それとリアーナの
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.5

苦手な監督が何人かいる。デヴィッド・リンチもその一人。仕掛けがあざとい、そんな印象が拭えなくて。

作品それ自体で理解されなければ、やっぱり作品として不完全だと思う派。
4、5回見直したし解説サイトも
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.5

この作品の修飾語はたくさんある。名優ダニエル・デイ=ルイス引退作、世界三大映画祭の監督賞を制覇したポール・トーマス・アンダーソン監督作、アカデミー賞6部門ノミネート、等々。

そんなPTA監督とデイ=
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