ロメールの遺作。
あまりにも彼らしいラストには笑ってしまった。
2024年50本目。
絵画みたいだなぁと思っていたら本当に絵画だった。
ロメールにしてはめちゃくちゃしっかり作ってる感がある。話も堅い。
さすがにこれはロメールの異色作と言わざるを得ない。
あらすじを読みながら観たのでついていけたが、やはり背景知識がないとキツイかも。
ロメールの歴史物なんて…と思っていたが、結構面白かった。
というかどう考えても父親はブルーノ・ガンツなのに、先の展開が気になってしまう不思議。
4時間のリヴェットということで若干不安だったが、完全に杞憂だった。
特に序盤の描画シーンは息を呑んだ。なんでもない線に命が吹き込まれていく過程はとても美しく、見事。
これでリヴェットは文句無しで好>>続きを読む
最後まで真実を明かさないスタイルで安心した。
検察側が想像力を働かせまくるのでフラストレーションが溜まり、結果的にサンドラの肩を持つことになったが、真実にはあまり興味を持てない。
裁判とはこういう>>続きを読む
やはり流れる時間は心地よい。
ただ、皆が喪失を抱えてそうなのは感じたものの、前作以上に余白が多いためあまり入り込めなかった。
はじめは小川あんと眞島秀和は少し浮いているのではと思っていたが、終わる>>続きを読む
キャストは豪華だが….
結局何の話かよくわからず。最後の方は完全に置き去りにされた。
長編デビュー作。
面白かったけど、路頭に迷うピエールのシーンが長くて(体力的に)ちょっと辛かった。
ロメール20本目。残り5本。
初 セレブリンニコフ
ただただ強烈だった。
主人公はもちろん、校長や女性教師、母親など、癖のある人物が暴走していく様が観ていて面白い。
初 タルコフスキー
予想通りの難解さ。
ただラストの演説のシーンは鳥肌が止まらなかった。
横移動やズームアウトを多用した長回しによって描かれる、絵画的な映像美は見事。
木竜麻生が佇むシーンが怖すぎて笑ってしまった。
監督は藝大時代に黒沢清に師事していたらしく、納得。
というかあれが水上恒司なのはわからん。
最後の方は全く入り込めず。
電話中に母親を思い出して泣くところが良かった。
優しい映画。
松村北斗と上白石萌音が恋愛関係にならないかビクビクしながら観ていたが、これは完全に邦画の悪いところに毒されているなと感じた。
面白い試みだとは思う。
ただ、役者が役を獲得する過程を観るというのはそれ即ち映画がフィクションであることを嫌でも感じさせられるわけで、ドキュメンタリーでもフィクションでもない領域を揺蕩っているような>>続きを読む
100年前もこういったテーマの映画が撮られていたことに驚き。
やっぱりドライヤーはすごいが、若輩者ゆえサイレントは長さを感じてしまう。
ここのベクトルがこう変われば良いのにとか思っていたが、それって私の属性がそう思わせているのかなぁとか考えたり。
なんでもないような台詞ばかりだが、ここに効いているのかなぁとか考えると楽しい。すれ違い>>続きを読む
クロースアップ、ズームが多用されたり、手持ちカメラとステディカムが切り替わったりと、なんだか忙しない印象を受けた。
このことはトークショーでも言及されていたとおり、監督の意図が気になるところ。
最>>続きを読む
話に特筆すべきところは無かったが、スーパー16mmで撮られた映像は見事だった。
ジュリエット・ジュアンとルイ・ガレルが出会うシーンを観られただけで満足。
というかビジュアルだけで飛行機少女の話だと>>続きを読む