Nana.Oさんの映画レビュー・感想・評価

Nana.O

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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.9

静けさと儚さが素敵で、でもゾッとすることを辞められない感じ。
要所要所の「赤」が印象的。
色素の薄い少年と、青白くて髪の黒い少女のどちらにも色が少ない。だからこそ、際立って見える。

邦題のせいでぶち
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.9

終始描かれる狂乱。
明るく阿呆らしく馬鹿馬鹿しく進んでいく過程で、どんどんと人を殺すことへの抵抗が無くなりどんどんと可笑しくなっていく。
それに、恐ろしさを覚えた。

自分の国がなくなること。
地下道
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.8

吹き替え版で鑑賞。
音楽と映像は素晴らしかった。
内容も、実は相当にシリアスな内容を常にコミカルさを交えながら展開出来ているのはディズニーならではだなぁと思った。

ただ、真実の愛のくだりが、中盤での
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もしも昨日が選べたら(2006年製作の映画)

4.2

不覚にも泣かされた。

展開も見え見えなようでそうでもなく。
ここでオチはいるよね、って思いながらも全然オチがやってこなくて挙句には泣いて、油断していたら壮大なオチが…。

そして、ケイト・ベッキンセ
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(1954年製作の映画)

3.5

ジェリエッタ・マシーナのくるくる変わる表情に惹きつけられる。
たまになんでこの顔なのかわからなかったりもするけど。

道化師の格好をしていない時でも道化師然としていて、それが映画の雰囲気を良くしてる。
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マイ・フレンド・フォーエバー(1995年製作の映画)

4.4

終わり方が美しい。
エンドロールの音楽も、しみじみと映画を振り返れる落ちついた雰囲気で素敵。

エリックの行いは多分褒められたものじゃない。
けれど、それを本気でデクスターのことを考えての行動だった。
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ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

3.5

ディレクターズカットバンで。
ポップで可愛い映像。
現実味が無さすぎてハテナが浮かんだりもするけれど、1度世界観を受け入れたら浸かれる映画。

ラストにかけて色が褪せていく演出が心憎い。
映画が終わり
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.1

実話を元にしているからこその自然なお話。
障害と人種、そういう"他とは違う"からこその苦しみと生き様を描いている。

これを見て「ハンディキャップを乗り越えて生きるの素晴らしい!」って言えるほど私は素
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.4

笑った。
最低だけど、憎めない父親。
不器用に変化球の豪速球を投げている感じがなんとも微笑ましかった。
(巻き込まれたいとは全くもって思わない)

チャスの頭の硬さにはいらいらするし、リッチーの突然の
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

3.2

"匂い"という映像で表現し得ないものを扱うという不思議さ。
映画の中の生々しい表現が、感じられないはずの匂いに顔をしかめてしまったりさせる。

グルヌイユの、おどおどしているのに香りに対しての狂気わ漂
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.4

グイドの明るさと優しさが心に染みる。
箱の中から父親の姿を見ているシーンはもう、泣くしかなかった。
グイドほど"死"が似合わない人っていないんじゃないかなって思うようなストーリーだから余計に。

前半
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

3.6

始めて出会う雰囲気の映像。
それなのにすんなり入っていけるのは、水墨画を見慣れている日本人だからこそなのかな?

内容をもとから知っている話なのに、最後まで飽きずに観られた。
翁の突っ走り具合に溜息が
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エコール(2004年製作の映画)

3.0

美しい世界観。とにかく、美しい。

内容は…考えたら負けだ。
世界観に浸り、どことなく漂う不気味さの正体を探りながらぼんやり眺めていれば、素敵な時間が過ごせる。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.6

良い映画だ…ってしみじみと映画の良さに浸ってしまった。
アンディが素敵だ。
どこがこうだからとかじゃなく、とにかくかっこいい。

それと同時に思うのは、"更生"ってなんだということ。
反省したらそれで
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君のためなら千回でも(2007年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

アミールとハッサン、それぞれの望む友情の形と表し方の違いから起きてしまったすれ違い。
対等を望み、周囲からハッサンが召使だと言われることを嫌うアミール。
自らの父がアミールの父へするように、尽くし許す
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.8

あり得ない話だ。
ここまで運を味方につけられる人などおそらくいないだろうと思う。(いるのかもしれないけれど。)

まっすぐで飾り気のないガンプの言葉が(言葉遣いという意味ではなくて)美しい。
あと、歴
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ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)

4.3

際どいシーンが多い。
でもそれがいやらしすぎない(?)のがすごくフランス映画だなと思う。

ロマンの撮った写真にはどんな光景が写っていたのだろう。
それを見せて欲しかったと思うけれど、見れなかったから
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.0

どこまでも客観的なカメラの視点が印象的。
全体的にBGMが少なく、画面の中の音だけの瞬間がある。その飾り気のない、無駄のない静けさがドワネルの孤独を際立たせている。

そして印象に残るのが、12歳とは
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