ナタリーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ナタリー

ナタリー

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ガール・イン・ザ・ミラー(2018年製作の映画)

3.4

美少女が故に嫉妬され学校ではいじめられ、親からは美しくあることを虐げられる主人公
鏡の中の自分は正反対で狂気すら感じる
過保護なふりで娘のことをちゃんと見れていない両親もなんだか嫌味だったなあ
不思議
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.6

父と息子の近親相姦のお話
そこから話は暴力的へと変貌していく
これ、卒業制作で作ったと聞いて唖然とした
アスターの特有の気味の悪さ、後味の悪さはこの時から確立されていたのか
目を背けたくなるけど先の気
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蛇にピアス(2008年製作の映画)

3.3

ピアスを開けることで、刺青を入れることで何かを埋めたかったのかも
その気持ちが少しだけわかってしまうのが痛かった
アマの最期には絶望したけどその事によって余計に穴は広がる一方
終わり方がこの世にいなく
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.8

スピルバーグ原案の同名作品のリメイクとして作られた今作
ミュージカル要素も加わり更に味のあるものとして生まれ変わった
中盤までは黒人差別・男尊女卑表現がやはりキツイものの、後半の自由を手に入れてからの
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スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

3.4

お先真っ暗な社会に生ききれなくなった人達が死ぬ為に立ち寄るお店、そこには自ら命を断つ為の道具が揃っている
しかし経営する一家にとびきり明るい息子が産まれて…
アニメーションのテイストがとても良かった
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バレンタインデー(2010年製作の映画)

3.6

さまざまな人々のバレンタインデーの1日を描いた作品
海外ではお花を贈ったりプロポーズしたりととてもロマンチックなのね!
バレンタインデーの今日にイチ押しな作品
とにかくハッピーにユーモラスな一作です

さくらん(2007年製作の映画)

3.5

何度観ても美しい
蜷川実花作品の中でも一番好きな作品じゃないだろうか
土屋アンナのハマり役がバッチリ決まっていて何物も誘惑するその妖艶さが全開だった
蜷川実花の描きたい世界観も綺麗に描かれていて生々し
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ママボーイ(2022年製作の映画)

3.6

息子離れできない母の元で育ち29年間恋人無しの内気な主人公が、恋をしたのは売春宿のオーナーだった
恋に落ちるというより憧れに近い恋愛感情だったのかな?と思った
歳の差恋愛ではあるけどすごい無垢な恋愛で
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ダンスの中に(2022年製作の映画)

3.4

シンプルなアニメーションで登場人物にダンスをさせることによってアート感の出る4分間
うーん面白いが少し惜しい!
躍動感が伝わるのも良かったし、色彩もカラフルで良かったがあと一捻りあれば唸っていたかもし
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.3

今までのワンピースとはちょっと違ったテイストの世界観
ウタが初っ端からその正体を見せてきたのは魅力的だったしAdoの歌声が抜群に良かった
ただ期待してたほどではなかったかな…高望みし過ぎてしまったのが
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カラーパープル(1985年製作の映画)

3.9

リメイクの復習として鑑賞
男尊女卑の色濃く描かれた世界に黒人差別といったなんとも重いテーマだが、その中で主人公と妹との絆だけは強く結ばれていて希望が見える
セリーが自分の立場を確立して行く様が本当に心
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.6

4:3の画面で映される日常
バスの中で目覚め、男はある日記憶を失う
それからというもの毎日ポラロイドを撮り病院からのミッションをこなす毎日
忘れたい過去は誰にでもあるだろう
けれどそれが自分を形成して
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ローラとふたりの兄(2018年製作の映画)

3.7

クセの強いローラの2人の兄
その兄たちが抱える苦難を乗り越えて絆が深まる幸せな作品
序盤から結婚式に片方の兄が遅れてきて、スピーチに失敗しそれがきっかけに兄弟喧嘩になったりとバタバタだが、最後にはほっ
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.7

ルイ15世の公妾として選ばれたジャンヌの壮大なる人生と、愛の行方を描いた作品
まず世界観が没頭できる素敵な仕上がりになっていた
ジャンヌはルイ15世に愛され、それを純粋に返していたんだなと思うと純愛と
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フローズン・ストーム(2020年製作の映画)

3.0

吹雪で車に閉じ込められた夫婦、妻は妊婦という過酷な状況下で脱出はできるのか
実話ベースで話は進められるがワンシチュエーションものとしては少し物足りないものの、実話として考えるとなかなか過酷
生きるか死
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BAD CGI SHARKS 電脳鮫(2019年製作の映画)

2.9

宙に浮いたサメが襲ってくる!
…は?どういうことでしょうか…www
これはB級でもハイクラスなサメ映画ですね…
近年の低予算サメ映画を逆手に取っててそこは面白い
しかし無理がありすぎるだろwww
狙い
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.4

外界と遮断された家の中で過ごす一家の物語
なんだろう、最初から最後までとにかく気持ち悪かった
何故父親は外の世界は危険だからと監禁するようなことをしていたのか?
答えが一切無いのでぐるぐると考えてしま
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ハウス・オブ・トゥモロー(2017年製作の映画)

3.7

パンクロックで繋がる二人の少年
知り合うことのなかった二人がバンドを組み、パンクとは何かを通じて仲良くなっていく
これぞ青春映画の醍醐味!
流れるBGMも最高にロックで良かった
それぞれ悩みを抱えなが
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ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

3.8

パッとしない女子高生がある日ローラーゲームに出会い、参加するという筋書きだけでももうワクワク!
内容は青春モノでもあるし他の方も言ってるようにこんなスポ根あるんだっていう楽しいものだった
ローラーゲー
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.5

思春期、恋をしたのかしていないのかわからないモヤモヤがずっと付き纏う作品
謎めいた歳上の女の子に恋をして、どうしたら良いかわからなくなる主人公
ラストには思いがけず声が出てしまった
そこまで思い悩んで
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ファニー・ページ(2022年製作の映画)

3.7

急死した恩師の言葉を胸に漫画家を目指すため下宿したり独り立ちをする主人公
下宿先がむさ苦しかったりと環境は良いとは決して言えないものの臨機応変に対応できる主人公の社交性よ…
彼の描くちょっと色気のある
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一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.7

6分弱で幾度もタイムループする男の話
女性と出会い口説くために何度もタイムループをするが…
こんな短い時間なのに話が凝縮されていて面白い!
次どうなるの!?ってなる
隙間時間にも観られるサクッとした作
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.8

個展を控えるリジー
周りに翻弄され思い通りにいかない生活
もどかしさがひしひしと伝わってくる
でもそれぞれの人も個性あふれていて面白い
猫が傷つけた鳩の治癒を通して解放されるような、リジーの生活の歯車
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.9

ごみ収集の仕事をクビになった男とレジの仕事をしている女のとても静かなラブストーリー
燃え上がるような恋愛映画ではないが、静かに距離の縮まる二人をずっと見ていたいと思った
セリフ数も少ないので表情で見せ
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.8

盗んだ車がヤベェ車だった
余命わずかな二人がギャングの大金の乗せた車に乗って海を目指すロードムービー
もう出だしからカッコよかった
やってる事無茶苦茶だけど、二人の友情とかすごく良くて明るい気持ちで観
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イヌとイタリア人、お断り!/犬とイタリア人お断り(2022年製作の映画)

3.6

ストップモーションアニメとその作る過程を交えて話が進んでいく何とも斬新な作品
監督は人形に見立てた祖母の話を聞きながら当時の話を視聴者と聞く
ブロッコリーが木に見立てられたりとユニークな表現が多く飽き
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希望の灯り(2018年製作の映画)

3.7

何かあると言えば特段と大きな出来事は無いものの、静かなスーパーマーケットの裏側で生まれる人間ドラマが妙に心地よい感じ
内気なクリスティアンが恋をしたり、色んな人と関わる中それぞれ問題を抱えつつも生きて
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

まさにエンターテイメントの塊だった!
序盤からミュージカル全開で世界観に一気に引き込まれる
まるで夢の世界にいるような二時間だった
ティミーのウォンカがかなりハマり役で個人的には最高でした
観たあと必
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エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

3.6

刺すような真っ白な世界に逃亡するアラブ兵の、過酷な旅をただただ映すなんとも過酷な作品だった
言葉が基本的に少ない分逃亡への道がどれだけ過酷なのかが画で映し出されているので視覚的痛覚が物凄い

ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.8

貧困層の富豪層への暴動、それがまだ始まりだった
結婚式で幸せだったはずなのに、暴動によって全てがぶち壊され事態は悪夢へと豹変する
この暴動は果たして映画内だけのものなのか?
現実社会でも今まさに起きて
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.7

愛とは依存であり、別れでもあると思い知らされた作品
冒頭のじゃれ合うようなベッドシーンが頭にこびりついて離れない
王家衛はこういう人間の寂しい隙間を描くのがとても上手だと思った
観た後満たされたような
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.7

全てがぶっ飛んでいる
もう何が正義なのかもわからないくらいの核爆発と博士の異様な思考
キューブリックは何作か観たけどやはり理解に苦しむところがある
ブラックジョークだとわかっているが、それがあまりにも
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

4.0

ピエールエテックスを観るのに初級編として観るのがオススメ!
いろんな人を巻き込んでわちゃわちゃする話だが点と点が最後には繋がるような話の構成がクスリと笑えて良い
オチもしっかりとなっててにんまりとでき
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コックと泥棒、その妻と愛人(1989年製作の映画)

3.6

下品なのに終始美しい
まるで舞台劇場を観ているかのようなセットと照明の美しさが目を引く
話はさほどのめり込めなかったものの、場面場面で変わる照明の美しさがそれをカバーしていて観ることができた
食事中に
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.8

彼氏がアーティストとして脚光を浴び見てもらえず薬物に手を出す主人公
承認欲求って誰にしもあるものだけど、ここまでだと本当に他人事じゃないほど恐ろしくてゾッとする
他人に認められたいがためにやる行為は愚
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.4

タイトルの通り、グサグサと刺さる
三十路を過ぎると問われる「で、いつ結婚するの?」が耳にタコ
でも結局大事なのは一人で生きていこうが誰かに寄り添って生きていこうが自分らしく幸せを求め手にすることだとい
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