PERSPECTIVEさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

それはとある兵士の話。
彼は英雄を夢見て戦場へと向かった。途中あった試練は持ち前の無邪気さで乗り越えた。しかし戦場において彼は自分がこれまで培ってきたものをすべて否定され、「生きるために戦う」英雄では
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

5.0

周囲の「羊」達を「狼」から守る「番犬」として生きるという、異常なまでに強靭な意志のみで戦場を生き延びた男の生き様が心に焼き付けられる。とにかく全編通して強烈な緊迫感に満ちており、偏執狂な主人公像と合わ>>続きを読む

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.7

見せ場が用意されている登場人物がかなり多く、それでいていちいち一人一人にクローズアップしているため、ドラマ映画としてはとても散漫に思われた。イーストウッドの兵士や戦争への持論というのはわかりやすいし共>>続きを読む

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

4.2

壮絶に回りくどい国家や戦争への皮肉と人間賛歌。とにかくシーンごとに時系列やテーマがコロコロ変わり、この映画がどういう物語なのかを把握することすらかなり難儀する。しかし、そんな複雑な思いを抱いたまま迎え>>続きを読む

ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場(1986年製作の映画)

3.7

ハードな戦争映画のナリをしておいて、実は残念な野郎共の成長を肩の力を抜いて描いた青春映画とは、とんだ詐欺である。でもひたすら楽しそうに軍曹を演じているイーストウッドの姿がとてもかわいかったので、何も文>>続きを読む

戦略大作戦(1970年製作の映画)

5.0

名もなき集団で戦う戦争映画と、名のある個人で生きる西部劇が見事に重なったという奇跡。
お国や他人ではなく己が利益のために死が当たり前の戦場を駆け抜ける個性豊かなヤツラの姿が各俳優の演技とそれを映す絵力
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少林サッカー(2001年製作の映画)

4.4

「観客を興奮させる」ということただ一つのために全力をかけまくった結果がこれだよ!
 

エクソシスト(1973年製作の映画)

5.0

幸せの隙間に絶望がおしよせて来る。ゆっくりながらも確実に。やがてそれを打破すべき科学の力が、逆にその強大さを証明することになる。しかしその勢いは止まることなく人間を最後の最後の最後まで追い詰める。しか>>続きを読む

COWBOY BEBOP 天国の扉(2001年製作の映画)

4.5

祝20周年、そして石塚運昇氏のご冥福を祈って。
あるときはウエスタン、あるときはノワール、またあるときはコメディと、1話ごとの趣向が全然違う怪作カウボーイ・ビバップ。その劇場版は場面ごとにジャンルが変
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.3

基本的に現代社会や人間は嫌いだが、あそこまで徹底的に馬鹿にしているのを見ると、逆にそんなんだからこそ生きていこうと思ってしまうという謎。

アルファヴィル(1965年製作の映画)

4.5

なるほど、凄くカッコイイということ以外全くわからん。

イカリエ-XB1(1963年製作の映画)

4.9

55年前としては異常なまでに細かく造られた船内の構造や初期P-modelのキーボードみたいな音楽がもたらす機械的な冷たさと、それ以外の描写の人間的な温かみという相反する表現が共存した結果、未知の世界を>>続きを読む

サイボーグ009 超銀河伝説(1980年製作の映画)

1.9

もはやスターウォーズにしか見えないコレジャナイな展開や設定で愛読者をボコボコにしつつ、サイボーグたちの原作に忠実な言動や声優の名演で見る意欲だけは持たせ続けるというまごうことなき拷問。そしてようやく>>続きを読む

サイボーグ009(1966年製作の映画)

3.0

映画としては純粋に面白し、原作からの乖離は時期の都合上致し方ないと割り切れるが...「平和」という言葉の濫用と、サイボーグたちに一切の悲壮感がない点は何とかならなかったのか。少なくともこれを先に見てた>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

スリラー映画としてはいつものノーランよろしく高品位な自己満足的演出についていけない部分があったが、戦争映画としてはカオスな戦場で右往左往する名もなき人々をうまく描けていてよかった。本当にノーランはこう>>続きを読む

突撃隊(1961年製作の映画)

5.0

マックイーンやコバーン様をはじめとする役者が”人間”としての兵士を好演し、そんな彼らを葬り去る戦場の激しさと容赦なさをシーゲルの演出がこれでもかと見せてくれる。娯楽としての爽快感には著しく欠けるB級映>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

5.0

私的戦争映画四天王其の三。時に地味に、時に派手にと緩急をうまくつけている良アクション祭りの中に、”互いを理解しない”がゆえに火花が生じ、それを誰だって持っているプライドや正義感によって燃え上がらせ、結>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.8

映画史上多分類を見ないあの強烈な仕掛けは、一回で味がなくなってしまうものの、この映画を唯一無二のカルト映画としても、万人受けする娯楽映画としても超高レベルなものにしている。これから見るという方は是非一>>続きを読む

スヌーピーの大冒険(1972年製作の映画)

4.5

少し遅くなったがスヌーピーの誕生祝いということで視聴。画面を自由に駆け回るスヌーピーの可愛さや、彼と周囲の仲間との心温まる絆、チャーリー・ブラウンの哀愁、そして随所に挟まれる哲学や皮肉など、PEANU>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

4.7

80年代以前の数多くの名作を彷彿とさせるシーンがこれでもかと出てくるものの、どれもスター・ウォーズならではのアレンジや、それらへの深い理解故にできる意外なシーンのオマージュなど、とても質の高いものであ>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

4.0

CGになっても、ルーカス・ワールドから魅力は全く失われていないことに驚く。登場人物にはそこまで魅力はないが、この世界観に浸れるだけで十分幸せである。

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.2

前作で抱いた心配の通り、たまった設定をまず消化することから始まっていて、結局時間がなくて新設定を盛り上げきれないまま強引に終わらせてしまった印象。それでもシーンごとの見せ方や緩急の付け方は前作よりうま>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.8

前半の戦争シーンや、帝国のマーチ、そして例の台詞など、盛り上がるところはいっぱいあるが、あくまで脚本による盛り上がりだけで、全体的な演出力は「やる気のない帝国のマーチ」レベルに思われる。というかこれで>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.8

 大雑把さが一切感じられない異常なまでに細かい設定と、逆に壮大さを出すことにひたすら注力している映像は、否応なしにこの映画内の世界に没入させてくれる。そして王道を純粋に往く物語はすさまじい勢いでこちら>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

4.9

洋画邦画問わず、この映画を見ずして娯楽や活劇を語ることはできない。ペキンパーやレオーネなど、これがなければ生まれてこなかった巨匠は尋常じゃないぐらいいる。
なおご視聴の際には下半身に過度な負担をか
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.7

限りなく陳腐であざとい展開だが、要所要所から伝わってくる70年代~80年代の映画への愛と、『ブリグズビー・ベア』の、架空のものとは思えないほどの作りこみっぷりは、正に現代によみがえったオタク版『ロッキ>>続きを読む

ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.4

う~むむむむ。絶賛はできないけど、他の人に見てもらいたいという矛盾した感じ。おそらくだが、物語に対して演出があまりに高度すぎたのではないのだろうか。シンクロする過去と今、小さな子供の視点による都市や建>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.8

作中のすずさん同様内容をな~んも知らずに大笑いし打ちのめされ感激してから早5年。劇場で、テレビで、Blu-rayで、サブスクで...この映画を観るのは一体何回目だろうか(実は数えてる)。それでも未だに>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

3.6

オチがわかったら凡作と言われて視聴したが開始20分であっ(察し)ふーん。正直に言ってサスペンス映画の場数を踏んで、画面に目を凝らせば割と分かるものだろう。母子のやりとりにいい具合に愛情が感じられたのが>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.8

「ケッどうせよくあるアメリカドリームものだろ」と半分なめてかかったらこれが大間違い。意外にも世知辛くそれでいて重度のひねくれ者の自分ですら感動できました。個人的ツボはフォレストが重ねていく成功や昔の偉>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

3.7

架空の国の人という設定なはずなのに、実在するんじゃないかというぐらい自然に、なおかつ無茶苦茶チャーミングに演じているトム・ハンクスにはもはやぐうの音も出ない。それ以外はいつものスピルバーグ映画だったよ>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.7

無人島に文字通り捨てられた男がいかにして希望を持ち続け、元の場所に帰って来るかだけでなく、変わってしまった現実にどうやってけじめをつけていくかをも描いた中々の作品。個人的には漂流前の主人公の性格がなか>>続きを読む

ビッグ(1988年製作の映画)

4.8

世界広しといえども、大人が子供として振舞っているのにイタいことしているように全く見えない俳優はトム・ハンクスぐらいでしょうな。その役を演じているのではなく、まるで素でやっているかのような感じが、この映>>続きを読む