PERSPECTIVEさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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大いなる幻影 Barren Illusion(1999年製作の映画)

3.9

重苦しい世を幽霊のように漠然と生きているだけ。そしてそれを呆然と見ているだけ。ただそれだけでどうしようもなく幸福なのです。

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.5

正に性悪説のプロパガンダ。一瞬たりとも安寧は訪れず、心は常に締め付けられ、そして蝕まれる。

地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.8

漠然とした状態で強引なまでにスパッっと終わらせることで、変に臭わせるよりも心に残らせる。いいねいいねぇ。映画だねぇ。
軍人コートの警備員に人力ノーカントリーにベネットチャージ、さらに「ウォンテッド」の
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.4

 老兵の姿を通して、彼がいたあらゆる時代の映画が見えてくる。物語を見るのではなく、その歴史の重さをただただ感じ、自分の映画に抱く思いを確認してみよう。

運び屋(2018年製作の映画)

5.0

 本質は何も変わってないのに自分は英雄に変われたと勘違いした男の能天気なイキがりと冷酷な挫折と、それでも訪れる温かな救い。
 これをよりにもよって自分自身に与えるというのだから、イーストウッドの自虐精
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.6

 良くも悪くもテッサトンプソンが凄い映画。その役柄に合わないはずの挙動のハチャメチャさとハイスペックぶりに全く違和感を感じさせない。
 ただ脚本のせいかそれともポリコレのせいか、クリヘムが最後まで3枚
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

4.0

シリーズにおけるジョーンズの魅力を完コピしてのけたジョシュに脱帽。
続編における役者の固定という縛りを見事に打ち破った快作。

メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

3.3

日常感を押し出すのはいいがそれと約80分ほどの短尺のせいでかなりgdgdになってしまった感はあるのが辛い。

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.8

少しの真面目さと強烈な可笑しさ、それにキモチ悪さを隠し味に入れればどんなにばかばかしい設定でも絶対に面白くなるという好例。

大真面目な顔して変なこと言ったり珍しく大爆笑してたりとシリーズで一番ジョー
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

5.0

ヒドゥン──────
それはバディ系刑事アクションと
エイリアン系SFを組み合わせた
まったくあたらしい娯楽映画...

ターミネーター(1984年製作の映画)

5.0

本日はターミネーターの日(日本公開35周年!)だそうで我慢できずに視聴。コマンドー以降からは想像もつかないレベルのシュワちゃんの気持ち悪さに、本当にわずかなニアミスで生き延びる、逆に言えば死んでて当然>>続きを読む

オーヴァーロード(2018年製作の映画)

4.9

すごく...B級です...(誉め言葉)。とにもかくにも70年代以降の活劇への愛がこれ以上ないぐらい詰まっている。たとえ展開が先読みできたとしても、いやできるからこそそれを圧倒的に面白く見せる勢いにはひ>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.8

世界観と導入を完璧に仕立て、後は細かいこと抜きにして脳味噌をしびれさせ全速力で駆け抜ける。感電超大作とはよういったもんだ。

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(2014年製作の映画)

4.6

 実体が一切見えなくて、何かにすがろうにも何も信じきれない重苦しき社会。そんな中でかんじがらめになりながらも希望と信念をもって戦うヤツラのカッコイイことよ!まさにヒーロー映画の鑑であり、現代にあらわれ>>続きを読む

ハロウィン(2018年製作の映画)

4.5

 ホラー映画として観てみると演出も映像もどこか足りすぎていて、どうしてもオリジナル版より見劣りしてしまう。
 しかしアクション映画として観てみると話は別。とにかく主人公ローリーのキャラと佇まいがメチャ
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ターミネーター2/特別編(1993年製作の映画)

5.0

20分近く追加して蛇足が一切ないという奇跡。あなたはどちらがお好き?(僕は劇場公開版)

ターミネーター2(1991年製作の映画)

5.0

荒唐無稽な展開でもいい。
幼い子供の幻想でもいい。

信じさせてくれればいい。
夢を見せてくれればそれでいい。

極限に達した映画の技術を全て夢を見せてくれることに費やした、最高に贅沢で最高に愛しい存
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

バッキーには何の罪もないだろ!いい加減にしろこの○○○野郎!
それ以外の点については本当に何の文句もなくて、久々に劇場で腹痛くなりそうになるぐらい笑ったし盛大に熱くなれたのに、まさか最後の最後で頭抱え
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.8

 名も血筋もフォースもなく、ただ己の意地のみを武器に巨大組織(メジャー)に戦いを挑んだ兵士(インディーズ)共の奮闘を描いた、ひたすらにハードコアでかっこいい戦争映画。ひたすらにスターウォーズ”らしくな>>続きを読む

ロボコップ ディレクターズ・カット版(1987年製作の映画)

4.5

 劇中の社会風刺をギャグではなくマジな批判として捉えていて、これをガチの傑作と思っていたあの頃の自分が恥ずかしくも懐かしい。
 久々に見たこの映画は、そういった傑作ではなく、下ネタとギャグに満ち溢れた
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(1963年製作の映画)

4.3

 鳥が襲撃するまでの前置き(120分の本編のうちなんと50分近くあった!)の意味不明さと絶妙なテンポの良さが「鳥早くやってこいよこの野郎!」と期待感とイライラ感を爆増させてくれる。
 そして鳥が襲って
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

5.0

機械が作った人間に追従しようとするのではなく、まるで機械という別種の生物として存在しているような世界。ロドリゲス汁100%の演出に非の打ちどころはなく、マリアッチやフロムダスクやプラネットテラーを楽し>>続きを読む

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.5

人生にとって無駄だと思えることを無駄なまでに洗練して合成したら傑物になっていた。B級映画というのはこういう映画のことを言うという好例。ただしパッケージ右側の二人の活躍を見たいという方は悪いこと言わない>>続きを読む

フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

5.0

もはや秩序など無用。映画を面白くさせる旨味を通常の2倍以上ぶち込んだまさに究極の闇鍋。チキチキマシン猛レースをビデオテープが擦り切れ、DVDが再生不能になるまで見て育ったクソガキにはこれ以上ないごちそ>>続きを読む

エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

4.4

見せる見せないも映画の醍醐味。完璧に無駄なところは排除し、ぼやけたところは見せて最後までスッキリいかせない。この持続力たるや。

それにしても主人公あんな顔して強すぎやろオイ。

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.3

 テロリストをとらえる強烈な一瞬と、それ以外のどーーーーーーーーーーしょもないgdgdな日常との対比。観客に英雄も人間であることをいやというほど見せつけ、最後の表彰シーンでやる気と元気を与える。他に類>>続きを読む

サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

4.2

 絵空事の芸術に対する子供のような純粋な愛情が全登場人物の言動から強烈に伝わってくる。サッドヒルが復元されたとき、間違いなく映画の中と現実とで世界は一つになっていた。




(でもメタリカのシーンあ
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夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

5.0

 ジェームズ・コバーン様演じるダイナマイト使いにして世界最高クラスのイケオジ”ジョン”も、山賊の親玉フアンも、革命の何たるかを知っていて、それから逃げる知恵もあったのに、漢臭い暴力と憎しみの渦の中で結>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

 一生続くのかというくらい延々と流れ続けるあの美しいテーマ曲と緊張感とスピードと破壊力を兼ね備えたアクションの的確な乱射に心が擦り切れるほど打ちのめされる。
 涙が出るほど美しい少年時代、明るい笑いに
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1900年(1976年製作の映画)

5.0

 絶対に笑ってはいけないイタリア現代思想史5時間スペシャル。
 奇人変人天国、ロリコンにショタコンにス〇トロとアレでナニな性癖、遠慮のないグロ描写と、イタリア映画が一部へn...じゃなくて愛好家を生み
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.7

 偉大なる父の神話を挿入しつつ繰り広げられる、残された息子の報われぬ苦闘。本来こうであるはずなのになぜかその神話が過剰なまでに美しく仕上がっているため、全体的にバランスが悪い印象を受ける。どうやら地獄>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.4

もし映画というものが緻密な計算のみによって理知的に成り立っているとすれば、これは映画の頂点といっていいだろう。

コマンドー(1985年製作の映画)

4.6

筋肉モリモリマッチョマンの変態にして、目力の強さに定評のある王道ヒーロームエタイXと、ラブシーンなしで見せ場をPONPON作り上げる掟破りのヒロインシンディの奇怪なコンビによる、モーレツにハートフルな>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

4.8

なんかこう「ここがよかった」という言えるような目立つ要素が無くて、均等に「全部の要素がよかった」としか言いようがないという、稀有すぎる物を見た。映画って全部みっちり作ればいいわけではなくて、多少粗くし>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 アルティメット・エディション(2016年製作の映画)

3.3

バットマンとスーパーマンの対立の盛り上げ方と、そこから和解に至る経緯が最高(他がいいとは言っていない)。

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.5

メタルブルーに彩られた、あまりにも雑なギャラクティカ・ファントム。質量と速さがとてつもないアクション、ゾッド将軍の生き様の哀しさ、圧倒的すぎる”母親”の存在などこっちのライフを10割持っていく要素には>>続きを読む