kahn0nさんの映画レビュー・感想・評価

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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

ジェンダー関連映画。
ラスト数十分が衝撃なので注意。

私たちが見ている世界は、ハーパーの世界であるように思いました。
・男性(配偶者)によるモラハラ・DV
・出会う男性たちの女性蔑視発言・セクハラ・
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カランコエの花(2016年製作の映画)

4.0

エンドロールがとても胸を締め付けられました。

正しいと思って行った行為が時には傷つけることもある。

言語化するのが難しいほど、モヤモヤと考えてしまう。

所々にヘテロセクシュアルの思想が散りばめら
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

自己承認欲求について考えさせられるストーリーでした。
家族や子どもはティンヤの母親の自己承認欲求を満たす手段でしかないのがはっきりとわかります。

その反面ティンヤは、とても控えめな少女で健気な様子が
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.8

圧巻の一本でした。
特に派手な演出はなく、ゆったりとした時間が流れる北欧映画を観ている様な流れでした。
しかしながら、その閉じ込められた時間にはたくさんの伏線が散りばめられており目を離せないのが現実で
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

スリルと格差を味わう映画でした。
同時に学習意欲をインスパイアされる映画でもありました。

お金でなんでも解決しようとする人と頭脳で解決しようとする人がフィーチャーされた内容です。

リンの為人がなか
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

リベンジ系のストーリーですが、サスペンス要素もありカテゴライズし難い作品です。
個人的には、とても良い映画でした。
一人でも多くの人に観ていただきたい、そして考えてほしい題材です。

最初は、フェミニ
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エスカレート 愛と狂気の衝動(2018年製作の映画)

1.5

一般的な嫉妬から生まれる憎悪が題材の映画。

見方によっては、割と胸くそな感じもある内容です。
登場人物でどの時期でも思い通りにいったのはジェイク。
そしてクリスタは勘が鈍い。
勘の良かったリンジーは
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ビバリウム(2019年製作の映画)

2.5

胸糞系映画が好きな方ならおすすめです。

なかなか骨子を掴むのが難しい内容です。
冒頭出てくるツバメがポイントなのでしょうか。

ツバメ:ツバメの巣=人間:家の様に当てはめてみるのがしっくりくるかと思
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

“My body, my choice”がテーマの映画でしょうか。

「選択する」幸せを考えさせられる内容でした。
自己承認欲求や自尊心の低さはきっと誰にでもまてはまる部分があるはず。
鑑賞中、呼吸を
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バッド・グランマ(2017年製作の映画)

3.8

女のストーリー、セカンドライフ版という具合でしょうか。

ミミがとてもキュートで、メイクとかファッションを真似したくなります。

舞台芸術は、最高です。
色彩が豊かで、おしゃれ映画が好きな方は必見です
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グッド・ネイバー(2016年製作の映画)

2.5

一言で言えば胸糞系のカテゴリー映画です。

後味がスッキリせず、なんとも言えない気持ちになりました。

パッケージの隣人のおじいさんに焦点が当てられていますが、これは少しトリッキーな表現かと。
原題の
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アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.3

予想外の結末に驚きました。

結末までの進みがゆっくりで、なかなか歯痒さはありました。
単調なので忍耐強く観る必要があります。

伏線を回収しにくいので、見ていて少々物足りなさはありました。

ナイブ
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観察者(2021年製作の映画)

3.8

観てる自分も結局は「観察者」な気分になれる映画です。

視点をどこに置くかで、見方は変わります。
予想外の展開にラストは「ハッ」と驚きました。
伏線が読み取りずらいのも面白いなと思えるところで、ラスト
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ラフィキ:ふたりの夢(2018年製作の映画)

4.5

ずっと観たかったのでやっと観れた!という感じで、特に失望感は全くなかった期待通りの映画でした。
「典型的(typical)」がキーワードになっている映画。

ジキもケナもお互いタイプは異なるけれど2人
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コスメティック・ウォー わたしたちがbossよ!(2020年製作の映画)

3.7

女の友情!!!という感じの映画です。
個人的には、結構好きです。

終始、言葉が悪いので、「あー」っと口が開いてしまうこともありましたが、なんか元気が出ました。

この映画では、様々な生き方が描かれて
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メリッサ・マッカーシーinザ・ボス 世界で一番お金が好き!(2016年製作の映画)

4.5

苦境でも立ち上がる精神に脱帽しました。
言葉は、お世辞でも綺麗とは言えないですが、痛快でストレス発散にはもってこいです。久し振りに笑いました。

こちらの映画は、コメディーに分類されますが「チャンスは
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.8

希望を感じる映画でした。

時間、描写、音楽の使い方がやはり北欧映画。薄暗く、ゆったりと繊細なシーンが多いです。なので、北欧映画が得意ではない方はあまり見応えを感じないかもしてないです。(カテゴリーと
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.3

今まで観た中の胸糞映画に入るストーリー。

目的達成までのスピード感は緩やかでなかなか核心に触れられないのが焦ったい!
しかし、根拠を掴めば展開は速くなります。
子どもながらに、論理的かつ博学で素晴ら
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.0

パズルの様な、作品です。
時系列を組み合わせて、やっと繋がるストーリーになっています。
最初の話の進み具合は、ゆったりめですが、フィニッシュまでは急展開なので緩急に頭追いつかせるのが必要です!

今ま
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3D彼女 リアルガール(2018年製作の映画)

3.0

珍しく観たポップな映画でしたが、なんか感動で泣けてしまいました。
展開は2部構成。後半は、涙出ました。
筒井が、だんだんとコミュケーション力を上げていく様子も見どころです。

涙を流しデトックスされま
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

4.5

北欧映画なのに、とても明るい映画でした。(珍しい…)
トーべの気持ちは常にまっすぐで、観ていてとても清々しかったです。
直球で人を愛し、怒り、落込み、喜ぶ姿や固執せず開拓する精神はとても素敵でした。
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.0

「灯台下暗し」と言いたくなる作品です。
ただ、この作品のポイントは誰が犯人なのかというのも大切ですが、動機や手段を考える方がより重要なかつ醍醐味と言える作品だと思います。

ミステリーですが、明るい感
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ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.5

北欧独特のフェードかかった映画でした。
特に派手な演出があるわけでもなく、ゆったりと時間が流れる内容です。
そのため、好き嫌いは分かれると思います。

宗教画がテーマと言うこともあり、狡猾な言動をする
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

4.5

4年前観て、知的好奇心を刺激するいい作品だなと思いました。
改めて、鑑賞しましたがやはり鳥肌が立つほど良い。
一般的なサスペンス映画としても楽しいですが、世界史、図像解釈学、宗教学の経験ある方はより楽
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陽だまりの彼女(2013年製作の映画)

3.5

大切な誰かと過ごせるのは有限だと分かっているけど、忙しない毎日に埋もれその貴重な時間を無限であると錯覚しているなと思える作品でした。
観終わったあと、自分の大切な人に感謝を伝えたくなってしまいました!

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

4.0

人間性や幸福度は学歴と比例するのかを考えさせれるプロットでした。

主人公のキャリーは、賢く、言葉選びにも気品がありるが、学歴がない人を見下すがゆえ、社会に馴染めずにいました。
そこでセラピストから課
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.8

観ていて、ケイラに手を差し伸べたくなるような歯がゆい場面がたくさんありました。

しかし、彼女の素敵な所は、なんて言っても前向きに挑戦するところです。
彼女は、世間でいう「陰キャ」と呼ばれるようなスク
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トラスト・ミー 楽しかったあの日々を(2017年製作の映画)

4.0

いったん立ち止まること、振り返ることの大切さを教えてくれる映画です。

主人公のアマンダは。学生時代の気持ちを社会人になっても振り切ることができず、その気持ちを払拭するかのごとく一般企業を退職し一大決
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

この作品は好みが分かれます。自身はとても見応えのある作品であると認識しています。

ホラーと仰る方も多いですが、個人的にはサスペンス寄りと考えています。
それは最初から最後まで見逃さず画面に映るものを
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.5

この映画は社会構造と善行の2視点から考えることができます。

移民や労働者といった社会的に権力が強いとは言えない人とWASPと言われるようなある程度経済的余裕のある人といった社会構造が垣間見えました。
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ユートピア(2015年製作の映画)

1.5

ポリアモリーな内容の映画でしょうか…。

セクシュアリティについて言及すれば、同性愛と謳われていますが、これはバイセクシュアル寄りかと思いました。

作品・芸術的な観点から考えると、監督は「美しさ」を
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

5.0

家族のカタチについて考えさせられる映画です。

血縁関係のある集団=家族なのかこの映画を観ると考えさせられます。

このストーリーに出てくる各々色んなバックグラウンドを持っていて3人とも全く血は繋がっ
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JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.8

日本にはない主人公の描かれ方に新鮮さのある映画でした。

学生の妊娠と言われるとどうしても「悲劇」のように取り扱われることが多いですが、ジュノの家族や友人は激しく取り乱すこともなく、落ち着いて状況を前
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