毎シーン、1秒後には何が起こるかわからない、ペキンパーならではの緊張感。
ジェームズ・コバーンの快作。
脚本テクニックでよく言われるキャラクター・アークを否定するような作品。
それでアカデミー脚本賞を取った。
テーマは「乗り越えることのできない罪の意識もある」。
息もつかせぬピンチの連続で、パニックものアクション映画としてはたのしめた。
子供、妊婦を助ける主人公といったありふれた同情のしかけを使っているのは、いただけない。
最初から最後まで、センチメンタル一本やりの展開。いくらなんでも、コンセプトが古すぎた。
セリフではなく、sex中のジェスチャーでその時々の男女の心のなかを描き分けた、秀逸な作品。
この手の人情話は、またかよ、と思いつつも、観ているとホロリとさせられてしまう。
だからといって、「もう、こういう映画はゴメンだ」という気持に変わりはない。
某シナリオHowto本に良い題名とコンセプトの見本として取り上げられた映画。
雑誌で脚本を読み、DVDで観るのを楽しみにしていた。
始まって2番目のシークエンス、部屋のなかの2人。いつまで経っても動かない。この男女の胸中に何がめぐっているのか、想像するすべもない。数十秒後、女>>続きを読む
日本の映画、テレビドラマは妊娠中絶について否定的な倫理観で書かれたものが圧倒的多数。すったもんだのすえ、結局産むことになりましたーーハッピーエンドみたいな。
たまには、こういう映画を観て、感覚をリセ>>続きを読む
この映画に出てくる、エレン・ペイジのようなシッタカ系の女の子って、10人にひとりぐらいはいるような気がする。
エレン・ペイジは好きだけど、目の前のシッタカちゃんは、持て余す。
DVD借りて、はじめは「失敗した」と思いました。我慢して、小刻みに1週間ぐらいかけて見終えました。
1年以上経った今でも、この映画のことは、時々思い返します。絆とか思いやりとか、そうした《人間らしさ>>続きを読む
どうしても、それを止められない男を描いた作品。『存在の耐えられない軽さ』(1988)もそうだけど、こういう題材の映画は男心の本質に迫るかのようで、好感が持てる。
それにしても、キャリー・マリガン演じ>>続きを読む
芥川の『地獄変』が芸術至上主義宣言だとすれば、この映画は映画至上主義宣言。もちろん、園監督らしくアイロニーを込めて。
これはオリジナティ溢れる良作。主人公・女子高生の個性、セリフとも皮肉が効いて面白かった。
マンガが面白かったので観てみた。
これは脚色がヘタすぎ。素人が書いたの?
原作の乾いたユーモアのテイストはまったくなく
あかりのセリフは70%泣き声混じり。
これは凄い映画だ。
市川雷蔵、中村玉緒の演技も素晴らしいが、
それを引き出した脚本も見事。
最初はpc、2度目はiPadで観たけど、小さな画面環境でも、最後まで見通せた。ストーリーは直球だけど、ディテールの作りこみが良い。
松田優作主演映画のベストだと思う。
脚本が既存のバディものを超えている。
助演女優のキャラクターも秀逸。
ムリのあるキャスティング、つぎつまの合わないストーリー。
監督は国連本部の総会場での撮影ができたことを自慢していたが、そのシーンが最も白ける。
映画での回想サンドイッチ形式流行の末期近くの作品。
ユースケ・サンタマリアが好演。
アンソニー・ミンゲラ『リプリー』(1999)。
アラン・ドロンの人気を不動にしたルネ・クレマン『太陽がいっぱい』(1960)と同じく、パトリシア・ハイスミスの小説の映画化だが、リメイクというには、脚色>>続きを読む
Vol.1より、こっちのほうがドラマっぽく仕上がっている。エンディングが意表を突いて素晴らしい。
ラース、バンザーイ。
ジム・トンプソンが大好きな僕としては、絶賛したい映画。
ついでにジェシカ・アルバも大好きになってしまった。
なんだかワケがわからないことが、快感になってくる不思議な映画。
たしか、蛭子さんお薦め。