ぬまちさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ぬまち

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宇宙のデッドライン(1960年製作の映画)

4.0

アマプラで見た。『恐怖のまわり道』のエドガー・G・ウルマー監督作だけあって堅実な演出で撮られたSF映画でたいへん面白かった。タイムスリップ要素やミュータントの描写がイブ・メルキオールの『タイム・トラベ>>続きを読む

ドラゴンvs7人の吸血鬼(1973年製作の映画)

4.0

ずっと気になっていた作品。新宿ビデマの営業再開を祝して円盤購入して見ました。

ヴァンヘルシング教授が中国でクンフー軍団の協力のもと吸血鬼軍団と対決する。とにかく胡散臭さしかない作品ですが、武術指導は
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ティングラー/背すじに潜む恐怖(1959年製作の映画)

4.5

なぜかNetflixに突如現れたので鑑賞。めちゃめちゃ面白かった。ティングラーよりもマッドサイエンティストなヴィンセント・プライスの方が怖い笑。博士の家庭環境もぐちゃぐちゃで面白い。

ティングラーの
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ラスト・ラン/殺しの一匹狼(1971年製作の映画)

4.5

サントラと撮影が良すぎる。ジョージ・C・スコットいいなぁ、『パットン大戦車軍団』久しぶりに見たくなってきた。

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

4.0

初めてちゃんと見たけど、こんなに社会風刺とブラックユーモア満載の作品だったとは。

結局、この社会では「巧く化けられる」奴が得をするという現実を突きつけられたのが悲しかった。

暗くなるまで待って(1967年製作の映画)

4.0

ヘップバーン主演だし、タイトルからラブコメを想像したけど『見えない恐怖』系の盲目サスペンスだった。ラストの大ジャンピングアクションはマジでビビる。

太陽の中の対決(1965年製作の映画)

3.5

タランティーノが『ヘイトフル・エイト』を作る際に参考にした作品のひとつ。駅馬車に乗り合わせたクセのある人物たちや人種差別ネタが『ヘイトフル〜』に影響を与えたか。

アメリカ先住民に育てられた白人を演じ
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民衆の敵(1931年製作の映画)

4.0

その後のギャング映画の礎となった作品だという。画面外で起きる暴力とか、ところどころ『スカーフェイス』っぽい。

陰惨な本編に対してオープニングクレジットが陽気すぎて怖い。

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.5

規格化された生のカリカチュア。以前、仕事で取材した人が、現代の規格化された家に住んでいると人も規格化されてしまう気がすると言っていたのを思い出した。言わんとすることはよく分かるし、子供の不気味さもピカ>>続きを読む

地獄の戦士ブラストファイター(1984年製作の映画)

4.0

音楽が好きでずっと見たかったのですがなかなか見る機会がなく、この度米Code Red社から円盤がリリースされたので買って見た。

いかにも『ランボー』をパクったような田舎は怖い系のマカロニアクション。
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大侵略(1968年製作の映画)

5.0

大傑作。第二次世界大戦のアフリカ戦線もの。ならず者部隊がある任務に就くのだが、とにかくやることなすこと外道すぎて感情移入の余地がないのがかえって魅力的。「Play Dirty」の原題のごとく、そのダー>>続きを読む

破壊!(1974年製作の映画)

4.5

こりゃ面白い!エリオット・グールド=伊武雅刀とロバート・ブレイク=尾藤イサオの吹き替えで鑑賞したが、2人の猥雑でテンポの良いかけ合いが聞いていて心地良かった。

内容は、70年代アメリカ映画らしいやさ
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ホワイト・バッファロー(1977年製作の映画)

4.5

『紅の豚』の森山周一郎さんの吹き替えで鑑賞。今回のブロンソンはロン毛に丸メガネというサブカル系?な風貌。しかしこれがなかなかキマっていて、そのいぶし銀を堪能できた。

あまり評判はよくないですが、個人
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必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

4.0

見てしまった…。究極のバカ映画。一般の商業用映画としてはZ級ですが、自主映画としてはよく出来ている!笑

特に演者たちに素人感が全くないし、皆真剣に演じているのが素晴らしい!

車の爆発シーンの処理の
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Absurd(英題)(1981年製作の映画)

4.5

『猟奇!喰人鬼の島』のスピンオフ的作品だが、個人的にはあちらより遥かに面白かった。

狂人のジョージ・イーストマンが人を殺していくだけのシンプルな内容だが、殺し方のバリエーションが豊富で飽きないのがG
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

5.0

久しぶりに見たけどやっぱり名作だ。キャラクター、世界観、音楽、全てが最高。馬鹿に振り切った『エスケープ・フロム・LA』もいいけど、やはり渋いこちらが好み。日本でリメイクするなら、隔離され無法地帯と化し>>続きを読む

ロリ・マドンナ戦争(1973年製作の映画)

3.0

アメリカ南部の片田舎に住む2つの大家族が、土地を巡って対立し殺し合いに発展するという、アウトラインだけ聞くと超面白そうなんですが、イマイチ乗れなかった。レイプ犯を情緒こめて描くのもなんだかなぁっていう>>続きを読む

バミューダの謎/魔の三角水域に棲む巨大モンスター!(1978年製作の映画)

4.0

『極底探検船ポーラボーラ』の小谷監督が手がけたテレビムービー。ポーラボーラは主題歌と哀愁漂うラスト以外は退屈でしたが、本作も主題歌とラスト以外は正直退屈。しかしラストがエモすぎるので個人的には大満足。>>続きを読む

続・少林虎鶴拳 邪教逆襲(1980年製作の映画)

4.5

一応『少林虎鶴拳』の続編だけど内容はほとんど同じ笑。前作であった親子の重厚なドラマがなくなった分、パイ・メイとの戦い振り切った内容で、アクションもパイ・メイのトンデモ技も格段にパワーアップしている。>>続きを読む

少林虎鶴拳(1978年製作の映画)

5.0

『キル・ビルvol.2』に登場した白眉道人パイ・メイの元ネタ作品で、長らく見たかったけど円盤高すぎてなかなか見る機会がなかった作品。渋谷TSUTAYAに陳列されているのを発見し、衝動的にレンタルした。>>続きを読む

SF核戦争後の未来・スレッズ(1984年製作の映画)

4.5

凄いものを見てしまった…。米ソ間で核戦争が勃発し、英国に核ミサイルが落ちたらどうなるかをリアルに描いたBBC製作のテレビムービー。

とにかく、『はだしのゲン』とか『風が吹くとき』など核の恐怖を描いた
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FBI Operation Pakistan(英題)(1971年製作の映画)

4.5

トニー・ケンドール&ブラッド・ハリスのコンビが主演のドイツ製スパイ映画「コミッサーX」シリーズの最終作。スパイ映画としては珍しいパキスタンが舞台となっている。名前は忘れたが世界遺産にもなっている宮殿の>>続きを読む

ホラー・エクスプレス/ゾンビ特急地獄行(1972年製作の映画)

4.0

素晴らしい日本語タイトルが長年気になっていた作品。アマプラに追加されていたので鑑賞。

豪華キャストとゾンビの対決に期待に胸を躍らせながら見ましたが、そもそもこれはゾンビと言えるのでしょうか笑。韓国映
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見えない恐怖(1971年製作の映画)

4.5

こりゃ面白い。盲目の女性が殺人鬼に襲われる話だが、演出が巧みで引き込まれる。映画監督の誰かが「観客は知っているが主人公は知らない」状況が最もサスペンスを生むと言っていたが、本作はまさしくその法則を最大>>続きを読む

タイタニック(1997年製作の映画)

4.0

地上波でやってたので何気に初めて見ました笑。

キャメロンは『エイリアン2』が大好きで腐るほど見てたけど、後半のアクションのつるべうちは『エイリアン2』を思わせて見応え十分。暴走するDV男とその取り巻
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.0

1990年のイラン地震後、『友だちのうちはどこ?』の監督が主演の男の子を探すために被災地を訪れるドキュメンタリータッチの劇映画。

まず被災地の様子がフィルムに克明に刻まれているのが圧巻。被災し家族を
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デビルズ・ドッグ/エクソシストVS悪魔の全裸美女(1975年製作の映画)

3.5

ポール・ナッシー・コレクション2より4本目。かの『エクソシスト』の完全なるパ◯リだ。今回のナッシーは悪魔祓いを行う神父役。もともと朴訥な顔つきなので神父役が似合っている。

しかし悪魔祓いのシーンまで
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続・空とぶギロチン 〜戦慄のダブル・ギロチン〜(1978年製作の映画)

4.5

一応前作の続きだがキャストは一新されている続編。「戦慄のダブル・ギロチン」とは大仰なと思ったら、本当にギロチンがダブルに進化するので戦慄しました笑。詳細はぜひ本編をご覧ください。

前作よりも悲壮感溢
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空とぶギロチン(1975年製作の映画)

4.0

ジミーさんの『片腕カンフー対空とぶギロチン』に出てくる空飛ぶギロチンはこの作品が原点だったのか!本作では空飛ぶギロチンの誕生が描かれるわけだが、まさか曲芸の皿回しからヒントを得ていたとは笑。また、音楽>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

深夜に見た。冒頭、主人公テルコが病的なまでに男にぞっこんなのが一発で分かる演出が見事で引き込まれたのはいいが、テルコの執着の強さにはひたすら共感し難く、最後まで理解できなかったな。結局、男にとってはす>>続きを読む

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

5.0

これは…。深夜にクソ胸糞なものを見てしまった笑。夢に出そう。キューブリック絶賛という惹句がどうも胡散臭くてスルーしていたが、GWの気の緩みから鑑賞。普通にめちゃくちゃ面白かった。いくら真っ当な人に見え>>続きを読む

Una libélula para cada muerto(原題)(1975年製作の映画)

4.0

ポール・ナッシーBlu-rayコレクション2より、2本目。イタリアのジャッロを意識したサスペンスで、『モデル連続殺人!』のサントラをそっくりそのまま拝借しているほど笑。しかし、単なる模倣に留まらない工>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.0

以前鑑賞した『友だちのうちはどこ?』がよかったので見てみた。自殺願望のある中年男の話。

ストーリーなどを読む限り、人生に絶望した男が生きる意味を見つけていく感動的なヒューマンドラマ系なのかと思ったが
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白い巨塔(1966年製作の映画)

5.0

やっぱり面白いな!中学生の時に唐沢寿明版のドラマが大流行していて、その流れでNHKBSで放送されたのを録画して見たのだが、冒頭の内蔵がドアップになる手術シーンが中学生にとっては衝撃的すぎて一気に引き込>>続きを読む

黄金の犬(1979年製作の映画)

4.0

汚職で追われる身となった夏八木勲が犬と出会い放浪を始める。序盤、海岸で唐突に現れたアザラシ🦭と本当に唐突にバトルし始める犬。屍肉と化したアザラシ(多分本物)を頬張る犬の姿を見て、「生きるって、闘うって>>続きを読む

愛の集会(1964年製作の映画)

4.5

パゾリーニ監督自身がイタリア全土に赴き、性別年齢身分問わずあらゆる人に「セックス」について聞きまくるという、前代未聞のドキュメンタリー笑。セックスを通してイタリアという国を浮き彫りにさせようという試み>>続きを読む