OGSさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.2

すごいくだらない!
すごいくだらないのは大歓迎なんだけど、テンポが悪い。
キルビルの1をずっと見ているような印象で、
キルビルは2で引き締まって面白くなったことを見ながら思い返してた。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.6

50年前に憂国の情をぶつけあった瞬間。
その瞬間から今もなお地続きであるという事実。
三島由紀夫のことをもっともっと知りたくなる。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.7

血の繋がりとそれを取り巻く赤の他人という人物設定がうまく描かれている。余計な抑揚は作らずにぞっとさせる側面もあって、かなり面白い。
樹木希林はやっぱり代えのきかない俳優だとしみじみ感じる。
原田芳雄、
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.7

個人的にとても良い映画だったと思う。
でもどうしても2点が良くも悪くも引っかかった。

①白黒映画だった故に、人物に一際フォーカスされていく。
それに裏切らない会話劇。時間が経つのが惜しかった。
だか
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怪物(2023年製作の映画)

3.6

ステレオタイプないじめとか、過去作に比べると芝居させすぎかなと思うけど、それでもやっぱり子供を演出するのが上手い。
大きな視点と、周囲を取り巻く視点を交差させて、物語を練り上げていたが、割りとシンプル
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渇水(2023年製作の映画)

3.4

地方都市、労働、貧困、子育て。
過激に描かれがちな物語を、じっくりと静かに。
我が子じゃなかったとしても、いつだって子供たちは幸せでいるべきだ。

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.7

他のタランティーノ作品に比べると、芝居と演出と画のバランスをとても硬派に感じる。
主役とヒールが対極の存在感を出しながらも、弱さと強さがずっと付き纏うパムグリアとサミュエルLジャクソン2人の対峙が頭か
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.7

1より2の方が面白いなんてさすがタランティーノ!
2の冒頭に物語の核となる回想持ってくるんだもんなー。凄いアイデア。

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.5

B級作品に時間とお金を費やした感じ。
ユマサーマンとルーシーリューの日本語が聞き取りづらい笑
日本人の英語とかも同じように聞こえてるんだろうな〜

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

面白いと言えば面白いけど、あんまり記憶に残るタイプではないハリウッドのエンタメ映画だった。

着眼点の変換から物語を構成していくアプローチはやっぱり凄い。
ただ「ゲットアウト」は発想もストーリーもめち
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A2(2001年製作の映画)

3.8

この映画もあるひとつの視点でしか無い。
ただ、事実として信者と反対住民が朗らかに語り合い、集合写真まで撮る関係性があったということは記録としてかなり価値がある。
かつて信者と同じ大学馬術部に所属してい
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「A」(1998年製作の映画)

3.8

傑作。A2見るのも楽しみ。
物事を切り取る視点を変え、他者を想像することがどんなに大切か森達也はずっと教え続けてくれている。

マスコミもSNSも集団リンチの構造で、30年弱者への救いが変わっていない
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.5

たいして中身は無いけど、すごい見やすい映画だなーと感じた。
追っかけ、引っ張り、並走がしつこいけど、少なくとも自分が見たPTA作品ではどれも多用されていて、どれだけストロークが長いかを楽しむ一種のエン
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花とアリス(2004年製作の映画)

3.7

18年ぶりぐらい?刺激的な日々を送っていた大学生当時の自分には記憶が残らなかった作品だったけど、久しぶりに見返してみたらかなり魅力的な作品であったことを再認識させられた。
美男美女揃いの最近の俳優とは
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.6

若さと一括りにされてしまいそうな多感な感情と、すぐさまに行動に移せる行動力が、大人になってくだらないモラルに狭まられている自分にどんどんと迫ってくる。
かつてその若さを携えていた自分の一瞬を思い返した
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タンポポ(1985年製作の映画)

3.5

伊丹十三の作品そんなに見てないけど冒頭がいつも面白い。
嫌味のない笑いがずっと散りばめられていてそのユーモアが本当センスいいと思う。
カメラマンがまさかのたむらまさきでビックリ。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

2.5

続編はオリジナルを超えられない、そのジンクスを破れなかったと思う。
アクションパートまで内輪ノリみたいなのが多すぎて結構退屈だった。
オリジナルを知ってる人間だとしてもそう感じてしまったから2から初見
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スーパーミキンコリニスタ(2019年製作の映画)

3.6

監督のことを知っているから贔屓目も混ざってしまうんだけど、それを抜きにしてもいい映画だったと思う。
登場人物たちに既視感しかない隣り合わせの物語。

お金があれば打開できることは多々あれど、知恵や工夫
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

3.8

懺悔のシーンが凄く印象的。
マイケル「悔い改めもせず懺悔することに何の意味が?」
神父「君は計算高いと聞いた。懺悔することに損があるか?」
そこからマイケルの中でこの言葉を反芻し、語り出す。
素晴らし
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.6

1作目の衝撃的な面白さに比べると、長い割に、スケールが広がりすぎて物語としてのまとまりは足りない。
3作目の布石としては十分にファンを喜ばせる作品だとは思う。

ただ、デニーロの芝居は好きだけど回想が
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.3

久しぶりに見ると改めて傑作っぷりが窺える。
最初の25分の結婚式のシーンだけでコルレオーネファミリーの相関関係やその血の絆の結束ぶりを伝えてしまう見事な演出。
ドンの最期の描き方も秀逸。
175分あっ
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.2

ファムファタールに翻弄される刑事。
どこぞの誰かが同じ真似してたらもっと辛抱できなかっただろうな。
なんとか睡魔を振り切って最後まで見れた。
この作品を好きな人のことを否定するつもりは一切ないけど、自
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

約70年前の作品だなんて、、圧倒される。
相対的にも絶対的にも凄まじすぎて、創作物ってなんなのかと突きつけられる。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

2回びっくりした。びっくりする映画イヤだ!
使用人が横切るときの不快音とかやめてくれよ。。。

でも切り口が斬新ですっごい面白い。
恐ろしいのに目が離せない相反する感覚が魅力的。

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.5

コロナの無い世界を映そうとして表現方法が狭まる中、時代を切り取っているところにまず好感が持てる。
だからこそ俳優の芝居が引き出されているのではなかろうか。
過酷に卑屈にシンプルに描かれすぎているように
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RRR(2022年製作の映画)

3.6

あーーインド映画って感じ。
この荒さを待ってた。日本の映画が繋がりとか気にしすぎなんだよ。
そんなのどうでもいいぐらい凌駕するもの沢山あって、すっごい笑った。
でもさすがに総督の娘は監督に物申していい
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妻よ薔薇のやうに(1935年製作の映画)

3.6

90年前の作品。シンプルでテンポ良くてとても見やすかった。
翻って、現代映画は本当に無駄が多いと感じる。

どうしても父はダメ人間としか思えなかった。このダメな人間を中心にそれぞれ何かが欠けているとこ
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お葬式(1984年製作の映画)

3.7

お葬式はアンタッチャブルだけど避けて通れない、滅多に会わない親戚や会ったこともない遺族の知り合いが集まったりと、馴染みがないけど礼節をわきまえなければいけない儀式だってことをよく捉えている。

振り返
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.2

どうやって撮ったんだろう・・・ってカメラワークがちらほら。
やっぱりカット割りとかどう作ってるのか気になるなー。
内容は好みじゃないけど、画を飽きずには見れた。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.9

三宅監督の作品は好みなんだとはっきり分かったかも。
恥ずかしいセリフややりとりが恥ずかしくない。作り物である映画にリアリティを求めることってこうゆうこと。
ケイコのたった一言に胸が締め付けられた。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

いつだって前を向こうとしても苦しい壁が立ちはだかる。
悩みながら生きているから歩みが止まる瞬間だってある。
先人が作った資本主義やレイシズムは、彼らの意思とは関係なく彼らのことを追い込んでいる。

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