ウロフさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ウロフ

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コントラ KONTORA(2019年製作の映画)

4.4

見るのが遅すぎたしレヴュー書くのも遅すぎた…コレはミニシアター系がいける映画好きの人にはぜひ見てほしいし、感想聞きたいやつだった!今年一番余韻が冷めなかった作品。

円井わんさん、今年の注目女優暫定N
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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

3.8

不法就労者のシビアな現実には、そういう側面もあるのかと。この映画もまた「知っておくべき現実」を教えてくれる。生活にお金は必要だけど、お金のために生きるってどうなの?やっぱおかしいよね⁇と思いながらも…>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ手の込んだ作り込みでSF、メカ、キモい、キッチュを詰め込んだ、アニメ好き男子にはきっと何かが引っかかるコマ撮りアニメ。最上級のB級映画って感じでおもしろかった!

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

4.1

エモ中のエモ!

偏食の人でなければ、音楽好きには誰にでもオススメしたい!もう1年以上ライブに行けてない身からすると、「ああライブってこの高揚感だよなぁ」と最高の代替体験。アレサのハイトーンでハートが
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

4.7

まずは知ること、の大切さを地で行く映画でした。この映画は自閉症がテーマだけど、見ているものは同じでも捉え方が違う、というのは往々にしてあることだし、自分の見方が正しいという思い込みが事態を見えなくさせ>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.3

ああ、本当のエヴァが帰ってきたんだ、という感慨も束の間、お別れがやってきました。

エンドロールをしみじみ聴きながら、歌詞を噛みしめつつ、核はきっと「序」からブレてなかったんだろうなぁと想像しました。
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シリアにて(2017年製作の映画)

3.9

内戦のさなか、アパートの一室で息を潜めて暮らす家族。外の様子はカーテンの隙間からと、音でしか察することができない。

「ようこそ映画音響の世界へ」を見たあとだったので、まさに「画面外の出来事を直感的に
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リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズ(2019年製作の映画)

3.9

今のリアム、いいじゃん。

本人もたしかオアシスはグルーヴィーじゃなかったみたいなこと言ってたけど、今のリアムの楽曲と比較すると確かに、って思います。カリスマ性があって人間味もある。この映画にのせられ
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

4.3

これは予想外に面白かった!

モデルの画家(リヒター)はいるものの、基本フィクションにしたのが良かった感じがします。盛り上がるところは盛り上がったし、多少出来過ぎに思える伏線もしっかり回収。あんまり現
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蒲田前奏曲(2020年製作の映画)

3.7

今年からすっかり渡辺紘文監督作品にハマってしまったので、多分に贔屓目が入っちゃうのはどうかと思うんですが…オムニバスでも4作目はしっかり渡辺監督作品で、劇中のセリフにもあったように、これは企画クラッシ>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.9

順調な人生を歩んでいるように見えながら、いつのまにかつまずいてしまった30代女性の話。生きづらさに向き合ったとても誠実な映画だと思います。

主人公ジヨンの苛立ちや閉塞感は、現在の30〜40代に多く共
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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.3

これはやばい。
サタンタンゴを人間のドス黒い方に全振りしたような映画だ…

モノクロながらシャープで美しい映像と重たい効果音で、次から次へと1人の少年に襲いかかる残酷非道な仕打ちを観客にも容赦なく喰ら
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.9

男同士の友情から、秘めた思いの暴発まで、もういろんな感情があっち行ったりこっち行ったり。音楽やら風景やら、意味深な視線やら、2人の心理を象徴しているであろう思わせぶりな要素がてんこ盛りで、「あー、映画>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.7

アメリカ映画の音響の進化の歴史とその代表的な担い手たち、また映画音響がどういうパートからなっているか、その仕事が学べます。実際に映画館のシステムを使って5.1サラウンドの導入とかが映画にとっていかに革>>続きを読む

パヴァロッティ 太陽のテノール(2019年製作の映画)

4.3

オペラ歌手のドキュメンタリーがこんなに面白いことってある⁇オペラ生で見たことないしほとんど知らなくても、パヴァロッティの歌声は音楽の好みとか領域とかぶち破って、ただただ心揺さぶってきました。普通のシア>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

私はあまりハマらなかったです。なんかA24との相性がイマイチなのかなと思い始めてきました…

ウェイヴスもそうでしたが、若者特有のわだかまりや閉塞感が大きなポイントで、その点はとても伝わってきます。こ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

あ〜スコアがムズカシイ‼︎圧倒的な映像美、子供っぽくないSF設定、特異なサントラは⭕️某追走シーンのノイジーなBGMが独特すぎてヤバい、あそこだけ何度も見たい。

やっぱりカーチェイスあたりは外せない
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大海原のソングライン(2019年製作の映画)

3.7

海はいいなぁ…島はいいなぁとしみじみ思う素敵な映像。音楽が鳴り止んだあとの自然の音がとても染みてきます。

何千年も前に海を渡り、太平洋の島々に散って行った人々。そのルーツが音楽の中に生きているという
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シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

3.7

イタリアのマフィアについてはほとんど「ゴッドファーザー」の情報しかない私。実際に捕まった大ボスがマフィア界の裏側を暴露するというスキャンダルがあったことは知りませんでした…でもそれで浄化されたかと言っ>>続きを読む

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.7

個人的には「永遠に僕のもの」以来、「少年の魅力が7割」をしめる映画。ノア・ジュプ君、とってもいいです。父親への愛情も鬱憤もかなり自然に演じていて流石でした。近所のお姉さんとのいきさつはもうドキドキ…。>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.5

この映画は豊かですね。見終わった後にいろんな場面を思い出してはあれこれ考えてます。普段パンフレット買わない私ですがこれは買いました。一番知りたかった例のことはわからなかったけど😅

思春期特有の感情が
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

3.7

殺人を犯した少年の逃亡生活、果たして彼は真に裁かれるのだろうかと焦れながらもラストまで緊張感を持って見ました。少年を守る母親の心理描写はとても見応えがあります。

ただねー、どうして邦画は嘘っぽい芝居
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プラド美術館 驚異のコレクション(2019年製作の映画)

3.5

海外旅行行きたいよ〜、でも行けないよぉ…ということでヴァーチャル美術旅行な気分で鑑賞。

内容はプラドの主な名画の説明と、コレクションを築いたスペイン王室の歴史が中心。後者はたぶん文字で読んでもあまり
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.7

音と映像が連動して感覚を揺さぶってくる感じ、斬新でした。トレイラーからは想像できない展開もあって、このストーリーどこいくの⁈と不安?になりながら見てました。

悪くなかったと思うんですよ。「一生に一度
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わたしは元気(2020年製作の映画)

4.1

なんだこれは⁈と衝撃を受けた「普通は走り出す」から一転、マイルドな渡辺紘文監督作品(笑)。

いい意味で普通。普通の小学生の日常。だからグサっと刺さったりはしないんだけど、たしかに子供の頃って何てこと
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.7

音楽もファッションもごった煮の80年代の空気感が、これはこれで今は魅力的に感じますね。個人的にはスプリングスティーンより当時のシンセ系の音楽が好みだけど(笑)。メッセージ性ではやっぱりそれより前の音楽>>続きを読む

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.9

ペインとグローリーって本当にこの内容にぴったりのタイトル。老年期と少年期、都会と田舎、モダンで人工的な美とクラシックで素朴な美、といったコントラストがとても美しかった。

歳とって体にいろいろガタがき
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

3.9

恥ずかしながら人生初イップ・マンでした。それなのに完結😢

純粋に楽しめるアクションもの。個人的にはヒーロー映画です。ドラマ性もありながら、なにより中国武術の魅力を伝えるという本懐を忘れていないのがい
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タゴール・ソングス(2019年製作の映画)

3.7

タゴールの名前は知っていたけど、歌や詩をじっくり味わう機会は初めて。いいきっかけをもらいました。映像作品としての評点は普通で申し訳ないですが、見て得るもののある映画です。

弱い人間の中でもさらに弱い
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

とても評価が難しい作品。萩原みのりのような存在を一見否定しているような内容ながら、主演が萩原みのりでないと作品が成り立たないという矛盾。外見による判断や表面的なつきあいの虚しさを説きながら、やっぱり観>>続きを読む