おぐらきな子さんの映画レビュー・感想・評価

おぐらきな子

おぐらきな子

映画(19)
ドラマ(0)
アニメ(0)

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.7

なるほど!
行間が映像になっているんだな。
だから、グッとくるんだな。
行間とは人の気持ちの機微である。

公開控えた「秘密の森の、その向こう」の前に観ておかないと思いアマプラ鑑賞。
色々、納得できた
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

タバコ吸いたくなってしまった…
村上春樹が苦手で読めないわたし…映画で監督の解釈に薄められると観られる。しっとりと湿度のある映像はシーンによってはカラッとして湿度がなくなる、その感じが同監督の「寝ても
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.8

東京国際映画祭、六本木exシアターにて鑑賞。アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンが夫婦役でダブル主演…これだけでも観たいけど、監督はグレタ・カーウィグの旦那さんでフランシス・ハのノア・バームバ>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.5

お洋服♪お洋服♪50年代のエレガントなオートクチュール素敵✨みたいな気持ちでいたけど一筋縄にはいかない。

洗練された都会のおしゃれ最先端イケおじがスカウトした田舎娘。彼女が彼に夢中になるには時間はい
>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

悪い大人に子供たちが立ち向かって行く王道アドベンチャー映画って、やっぱりスカッとするなあ。しかも、スピルバーグ監督の娯楽側面は今も昔も変わらずのワクワクてんこ盛り!70〜80sのカルチャーをサラッとい>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.9

原タイトル「DARKEST HOUR」のとおり、全篇がグレイッシュなトーンに彩られ、チャーチルの太って葉巻をくわえたシルエットが完璧なデザインとして画面に焼き付いていた。
劇中でヒトラーを「怪物」と揶
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

観てから暫く放心状態だった。
物語の全て…俳優、脚本、監督、北イタリアという土地、眩い夏の陽射し、風、空気…全てが運命の出会いなのである。

「君の名前で僕を呼んで」というセリフ…君の中の僕、僕の中
>>続きを読む

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.5

女スパイものは昨年のシャーリーズ・セロンのアトミック・ブロンドがすごく良くて、比べるとやや劣るんですが、ストーリーが面白くて最後まで目を見開いて緊張感の中で終わっていきました。
めちゃくちゃアナログな
>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.2

あー久しぶりにこういう映画観たなあ!というもやもやした感じを残す。もっと現代美術の作品寄りなのかと思ったら、アートを素材にしたもっとも今っぽい映画だった。いや〜今っぽい!

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

-

リバーズエッジ を観た…というか、確認した先週のこと。これはなー…リスペクトしすぎてわざと原作を超えないように作ったんじゃないかと思った…。好みの問題だと思うんだけど、この監督のアイドル系邦画的画面の>>続きを読む

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.0

新しさみたいなものはないのだけれど、ファンタジーとミュージカルは相性がいい、とあらためて。英語ではない異国語の歌が新鮮で曲も声も引き込むには足る素材。そこかしこの色彩感覚や、キュートでスタイリッシュな>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

映画は、フィクションのある一部分を切り取った、「物語」のクローズアップを見せてもらうわけだけど、その終焉後も登場人物には続いていく人生があるわけで…映画が終わってから、みんなどうしてるかな?なんて考え>>続きを読む

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

2.5

どうも、長澤まさみの役に感情を重ねることを拒絶され…いや、拒絶したんだろうな。仕事人間とは思いやりや愛の欠如なのか、なんなのか。彼女の桔平が倒れるまでの愛し方の自分勝手さが苦手なんである。都合がいい。>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

3.5

何でもない毎日、くり返す毎日。
自分の毎日も、客観的にみたらこんなふうに、同じ時間に起き、仕事にいき、同僚とのたわいもない会話、夜の一杯の酒…というふうに同じことの繰り返し。ありきたりだなと思う。
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

間違いなく今年観るべき一本。
今年はオープニングが曲ではじまるヒット作を何本かみているけど、某作品のように「突然歌い出す世界に引き込むための材料なだけの無意味な曲」ではなく、音楽ありき、その音に意味が
>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

とても濃厚な時間。是枝作品に共通して流れている、大切で濃厚な時間があった。BGMをおさえた静かな画面にずっと引き込まれていた。滝本幹也さんの撮影もいいのだろうな。観客は、最後に三度目の殺人を味わうのだ>>続きを読む