おまつさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.3

悲しい結末なのにこれだけ爽快感の残る作品はそうない。
戦争で生き残った者ならば、自身の死に様を少しは考える。
戦中に負ったトラウマと懺悔、更に自身の正義と美徳。
それまでの人生は十分に全うし、病もあり
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幸せのちから(2006年製作の映画)

2.0

一発逆転ドカンっ!アメリカっぽい。
困難に負けずに努力する姿は美しいけれど、どうしてもこの人が自分の夫だったらという目線で見てしまった。
一か八かの一発逆転なんかより質素でもいいから毎日コツコツやろう
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.9

起伏が激しいわけではないけど、飽きないストーリー展開と心理描写に安心できて
これぞ映画という感じ。
これが実話がもとだなんてアメリカってすごい。
天才的な犯罪者ならそれを社会の良い方に使えとその場を提
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.0

良くも悪くも
これぞ宣伝勝ち。
ストーリーはともかくビジュアルで魅せてくれるのかと思いきやそれもそこまで魅力的には思えなくて残念だった

キャットファイト(2016年製作の映画)

3.9

シンプルに面白かった。
女のマウンティング。こういうの日本女性が強く持ってる感覚かなと思っていたけど、北米にもあるのね。
結局お互いにお互いの生活にちょっと嫉妬してたんだろうね。
そうじゃなければここ
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.9

哲学的な要素が散りばめられている。
自由とは。権力とは。教育とは。善とは悪とは。更生とは。
結局人間は誰かが作った価値観の中で生きていくことしかできないのか、と考えてしまった。
アレックスは間違いなく
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.8

話に起伏はないけど、シュールで面白い。
これぞB級感って感じが最高

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.2

トラウマになるほど重い映画だった。
いろんなことを考えさせられた。
高校生くらいの時に見たから、その時はこれが現実にあった事件でしかも実際の事件がこれより酷かっただなんて信じられなくて見た後しばらくは
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.7

静かで淡々としている中にある情熱と強さと優しさ。凛。芯。
これぞ邦画、邦画のいいとこどり全部してる映画。
辞書の奥深さも味わえる、言葉が好きで良かったと思わせてくれる

めがね(2007年製作の映画)

3.8

疲れた時に見たくなる最高の癒し映画。
頭使わずぼーっと見れて、見終わった後にはホッとしたあたたかい感情に包まれる。
日常の緊張をほぐしてくれる。
こんな映画が存在してくれててありがとうって言いたくなる

インセプション(2010年製作の映画)

4.2

夢の中に入り込んで意識を植え込むって、この発想自体が天才的。
難しいけどそれについていけてるか、いけないかくらいで自分の脳が刺激されている感じがたまらなく好き。
見た後に爽快感といい意味でのほどよい疲
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空気人形(2009年製作の映画)

4.8

人間が持ってるどうしようもない空虚感を切なく描いた作品。
感情があると苦しいことやりきれないことがたくさんありすぎて、でも感情がないことほどつまらないことはないとも思うし。
そんなことを考えるループに
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26世紀青年(2006年製作の映画)

4.0

このくだらないストーリー展開と世界観のビジュアルがたまらなく好き。
頭をからっぽにして笑いたくなる時に見たくなる。
いい映画なのに邦題のせいで見てない人が多いんじゃないかと思うくらい

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習(2006年製作の映画)

4.0

アメリカのおかしな部分をとことんいじくって馬鹿にしている風刺的な作品。
アメリカ文化に精通していなければわからない描写も多い。
日本人の笑いのセオリーにはそぐわない描写も多い。
普通に引く部分もあるの
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悪人(2010年製作の映画)

3.8

人間にとって、何が本当に悪なのか。
このシンプルかつ難しい問題を難解に表現する作品はたくさんあるけれど、この作品はとてもシンプルかつダイレクトに考えさせるように作られていることにとても好感を覚えた。
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スタンリーのお弁当箱(2011年製作の映画)

3.7

まず子供たちが本当にかわいいし、それぞれのキャラクターが身近に感じられる。みんな演技もうますぎです。

日本もこういう時代を経てきた。
そこにインドの文化背景が重なって、面白くもあり切なくもあり、でも
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.5

この映画を単に障がい者と健常者の話として観てしまうのは好きではない。
それよりももっとシンプルに、男の弱さと女の強さを繊細なリアルと共に見せつけられる作品。
クセが強く心から惹かれるのにずっと一緒にい
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

5.0

圧巻。まさに息を呑む映画。
歴史に、環境に、人に翻弄されながらもそこにあり続ける純愛。
映像の美しさにも、常に心を揺さぶられる。
中国が翻弄していた時期の歴史の重さもずっしりと感じる。
重い映画なので
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