LalaーMukuーMerryさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

LalaーMukuーMerry

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恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

4.5

邦画タイトルから、化石探しにのめり込んだ少年の話かと思ったら大間違い。原題はMy Extraordinary Summer with Tess(テスと僕の特別な夏)、12歳の少年サムと少女テスとの夏休>>続きを読む

だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

4.2

知的障害の人がたくさん出てくるとても良い映画でした。
          *
精神病院というものが1978年に廃止されたイタリアで、世間に放り出された知的障害者たちによる事業経営事始め的な実話ベースの
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.3

先日亡くなってニュースでその名を始めて知ったルース・ベイダー・ギンズバーグ(略してRBG)。性差別と闘う弁護士として名を上げ、アメリカ合衆国最高裁の判事(終身の職)にまでなった女性。 黒人の公民権運動>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

4.1

男女平等の時代、アメリカ大統領もついに女性に。その時、夫はファースト・レディならぬファースト・ミスターとなり、日本では大統領夫人でなく「大統領主人」と呼ばれる? ラブコメっぽいからチョイスしたが、あり>>続きを読む

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.4

「戦前の日本映画を見てみよう」私的シリーズ第2弾は、丹下左膳。ヒーローの名前も大河内傅次郎も聞いたことはあるが、ちゃんと見るのはこれが初めて。たくさんある丹下左膳ものの中でダントツ評価の高い、「余話、>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.2

宮本(=池松壮亮)の熱すぎるキャラ、蒼井優の「体を張りすぎでは?」とも思える熱演。かなりビックリな内容の映画でした。
         *
(感想その1) 絶叫シーン
日本映画の特徴と言えるかもしれな
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

5.0

主人公の新聞記者の存在を、この映画で初めて知ったので、超びっくり! そしてメッチャ面白かった! 望月衣塑子さん、東京新聞の社会部記者。足で稼いで現場を回って取材するのはもちろんだが、政治記者ではないの>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

4.4

この作品と「i-新聞記者ドキュメント」は必ず見るつもりでいたのだが、いざ見る段になった時、安倍総理がまさか辞任しているとは思いもよらなかった。それはともかく、安倍総理在任期間(2013-2020)の後>>続きを読む

ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

4.2

人生初のアゼルバイジャン映画。インド映画の「パッドマン、5億人の女性を救った男」はとてもいい映画だった。この映画も、あれに似た雰囲気の映画かなと、タイトルから勝手に期待していたが、全然違った! これは>>続きを読む

きっと、星のせいじゃない。(2014年製作の映画)

4.0

例によって前情報ほぼゼロで見たが(恋愛映とジャンル分けされてた)、設定がとてつもなく重いのが分かってちょっとたじろぐ。恋に落ちる若い二人がどちらも末期ガン患者とは。
          *
難病になっ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

10歳のドイツ少年の空想上の友達が親しみやすい感じのアドルフ・ヒトラー・・・???、ヒトラーユーゲント(ナチスの青少年教化組織)の訓練の様子のおふざけ感や、ゲシュタポの大尉のおバカ感はMARVEL作品>>続きを読む

ロルナの祈り(2008年製作の映画)

4.2

ダルデンヌ兄弟監督作品、私にとっての第4弾。これまでの3作品(「少年と自転車」「息子のまなざし」「ある子供」)と同様にエンタメ要素ゼロ、BGMなし、状況説明なしのドキュメンタリー風。これまでと同様に、>>続きを読む

ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.9

自由の国アメリカにごく最近まであった同性愛者の矯正施設、そこと深いつながりがあったのは教会の宗教指導者。そのプログラムを受けた人は70万人にも上るという。そのプログラムから逃げ出し、そこで何が行われて>>続きを読む

人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

4.4

映画制作現場(舞台裏)を舞台にした映画が私は好き。美しい情景を背に名セリフのシーン。「カーット!」、突然の合図にカメラがぐんぐん引いて行って、美しい情景は実は写真だったと気づき、すぐそばにある撮影現場>>続きを読む

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

4.2

普通の人には読めないタイトルの漢字は「おしどり」。人生初の戦前の日本映画、1939年制作。太平洋戦争が始まる2年前だから時代を反映してさぞや重苦しい感じかと思いきや、時代劇なのにミュージカルという意外>>続きを読む

夕陽のあと(2019年製作の映画)

4.3

このひとつ前に見た「光をくれた人」と同じテーマの作品でした。生みの母か?育ての母か?問題。小さな子供に罪はないのに・・・
          *
舞台は鹿児島県長島(鹿児島県側から天草に行くルートの途
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光をくれた人(2016年製作の映画)

4.5

いつものように予備知識ゼロで見始めたのですが、美しい風景と音楽で始まるこの作品、おっ、これは名作かも!の予感・・・
          *
予感どおりの美しくも切ない、とても心に刺さった映画でした。 
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.8

ホラーは好んで観るわけではないので、勝手な分類を承知の上で言うと、ポツンと古い館に孤立系、突然の音で驚かせ系、正体不明の怖い何者?系、のそれなりに怖面白いホラー。
          *
怖い思いをす
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

4.2

マジシャンの4人組フォー・ホースメンは、巨悪をはたらく奴らにターゲットを絞った、言わばねずみ小僧的な“犯罪者集団”のようだ。(前作では単なる愉快犯のようなイメージだったが)
          *
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.3

「夕陽のガンマン」の原題はFor a Few Dollars More、「続・夕陽のガンマン」はThe Good, the Bad, and the Ugly、邦題のせいで続き物だとかってに信じていた>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.9

主人公が麻薬・覚醒剤を吸引するシーンは外国映画ではちょいちょいあるが、そこには主人公が人生を転落していっているという象徴的な意味合いが込められている。
          *
この映画は全く違う。本人
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.0

Confidence に詐欺なんて意味あったっけ? 6番目に「ずうずうしさ、あつかましさ」とある。そしてconfidence manは「信用詐欺師」、ちゃんと辞書に載ってたワ
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ロッタちゃんと赤いじてんしゃ(1992年製作の映画)

4.0

1992年のスウェーデン、5歳になる女の子ロッタちゃんのハッピーな家族のお話。ロッタちゃんは相当な聞かん坊の女の子だけど、お兄ちゃんもお姉ちゃんが上手にあしらって(子どもなのに)大人な対応力。いいです>>続きを読む

サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

3.9

「続・夕陽のガンマン」(1966)の決闘シーンのロケ地、サッドヒル(北スペイン、ブルゴス近郊)が、映画の撮影後そのままうち捨てられていたとは驚き。
          *
撮影当時スペインはフランコ独
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サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

3.9

奇才ホドロフスキーによる1989(H01年)のミステリー?サスペンス?スリラー?
ゲ-ジツは爆発だ!!!と言わんばかりの、強烈な個性の登場人物、衣装、メイク、音楽。すべての味付けがとにかく濃ゆい。エロ
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シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

4.3

インド西部、ヒンドゥー教ではなくイスラム教の家庭の15歳の娘インシアによるスター誕生物語。彼女の歌がとてもよい。
          *
インドにおけるフェミニズムの現状とあるべき方向性を示すことも主
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.3

インドのヒップホップ・スター「ガリーボーイ」誕生の物語。実話だけあって描写がリアルで、すぐ陽気に歌いだすいつものインド映画とはちょっと雰囲気が違う。
          *
貧しい家庭で育った主人公ム
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.3

「独裁者と小さな孫」という映画がありましたが、あの感じで、幼い子どものおかげで独裁政治の嫌な感じが少しは和らげられるかなと、事前情報ゼロで勝手に想像して見始めたのだが、想像してたのとは全然違った。タイ>>続きを読む

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

3.9

(地理の問題です)
・バレンツ海の位置を世界地図で示しなさい。
・バレンツ海に面するコラ半島の位置を地図で示しなさい。どこの国の領土でしょうか?
・コラ半島のお向かいにあるカニン半島を確認しましょう。
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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

4.5

アメリカ海軍の潜水艦を舞台にしたドラマチック映画、面白い!!! 冷戦が終わってまもなく、まだプーチンが出てくる前の政情不安定なロシアを背景にしたフィクションですが、かつてキューバ危機の時(1962)、>>続きを読む

あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.1

学歴もなく若くして未亡人となってしまったインドの貧しい女性ラトナ。金持ちの家に住み込みの家政婦として働きながら、田舎で暮らす妹の学費を稼ぎつつ、自分も服の仕立てを勉強して自立しようと静かに頑張っている>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.2

戦前の1933年、帝国海軍の中では、次につくる艦船は戦艦か航空母艦かで深刻な対立が生まれていた。空母派の山本五十六は、東大数学科をやめたばかりの天才的数学者カイ君(主人公、=菅田将暉 )に白羽の矢を立>>続きを読む

国家が破産する日(2018年製作の映画)

4.4

ここのところ韓国映画の政治モノは「タクシー運転手」「1987、ある闘いの真実」「工作 黒金星と呼ばれた男」と名作が続いていたが、経済モノでもすごい作品が出てきた。韓国映画おそるべし。
        
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ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)

4.2

急速に経済成長している大国インドの「お受験」映画。

公立学校に行ったのでは未来はない。将来の可能性を与えてあげようと、一流私立小学校に我が娘を入学させるために、あの手この手の涙ぐましい努力をした(違
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点子ちゃんとアントン(2000年製作の映画)

4.4

ドイツの10歳の仲良しクラスメイト、点子(ニックネーム)とアントン。二人と、二人をとりまく周囲の大人たちのお話。「子どもが主役でいい感じ」の映画に速攻で入れました。音楽も可愛らしいし、とてもいいエンデ>>続きを読む

はじまりのボーイミーツガール(2016年製作の映画)

4.4

とてもとても可愛らしい作品だった。最近はFilmarksでは似ている作品が勝手に表示されるようになったが、この作品に似ている筆頭は、あの「小さな恋のメロディ」だ。(「あの」でピンとくる年齢層です)
 
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