主人公の梶(=仲代達也)は第1、2部では炭鉱会社の労務部を任されていたが、第3、4部では軍隊(関東軍)に召集され、ソ連との国境近くで初年兵として訓練の毎日を送る。上官や先輩からひどい目にあわされ辛酸を>>続きを読む
関東大震災(1923)の騒動の中で朝鮮人虐殺が行われたことは知っていたが、それに関連してこんな人物(韓国人と日本人)がいて、異例ずくめの二人の裁判が日本で行われたという史実は全く知らなかったから、ちょ>>続きを読む
月に1~2本程度のペースで「男はつらいよ」シリーズを見つづけて約2年あまり。ついに全部見終わった。(49作目ももちろん見たが、これは25作「ハイビスカスの花」のリメイク、実質的にはこの48作「紅の花」>>続きを読む
京都のとある商店街の通りを挟んで向かい合う2軒のお団子屋さん。それぞれのお店の子、もち蔵とたま子は同い年、2階の部屋から通りをまたいで糸電話でよく遊んだ、幼い時からの大の仲良し。
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スター誕生(A Star is Born)の話はハリウッドでこれまで4度も映画になっているらしい。私はどれも見たことがなかったので一度は見ておこうと鑑賞。(最新リメイク、レディ・ガガ版を選んだ理由は?>>続きを読む
絵はもともと好きだったし、近ごろまた描き始めた私。決してアートに詳しいわけではないとはいえ、この作品に出て来るアーティストもその作品も知っているのは一つもなかった(笑)
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ソーといってものこぎり(SAW)ではない、ハンマーだ。いやソーとは北欧の神THORである。神の無敵の力の源がどうして槍でも盾でも水晶玉でもなく、ハンマーなのか? それはよくわからない。そしてTHORは>>続きを読む
私は売れっ子のミステリー劇作家である。賞も取った私の代表作は、未だにその観客動員記録が破られていない。しかしもうそれは過去の栄光だ。このところ調子が悪く、最新作の初日の批評は最悪で、誉めてくれる批評家>>続きを読む
満州生まれの五味川純平の実体験を基にした小説「人間の條件」(1955年)を映画化した大作。 原作は6部からなるが映画は3部作にまとめられた。まずはその第1作、原作の1部:純情篇と2部:激怒篇の部分を鑑>>続きを読む
腹に一物を抱えた悪人の冷淡でスリル満点の会話シーン、フィクションとはいえこれほど史実を捻じ曲げてまで話を盛り上げるか! 悪人を魅力的に描くのはさすがタランティーノ監督。これは面白かった!
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冒頭から謎のシーンが続く。
???・・・
これはひょっとして苦手な難解系? その後も何の脈絡も感じられないシーンが続くし、登場人物たちもみんなエキセントリックで言ってることが意味不明。何なんだ、これ?>>続きを読む
これは日本のメロドラマのはしりではないか? という勘が働く。ここでメロドラマとは「よろめきドラマ」とほぼ同じ意味で使っているのだが、そもそも「メロドラマ」とはどういう意味?という疑問が湧きあがり・・・>>続きを読む
2013年にテレビで放送された「ハイスピード」の映画版。TVアニメは1~3期まであって2013、2014年、2018年にそれぞれ放送されたらしいが、私は全く知らない(お粗末!笑)。TVアニメは高校水泳>>続きを読む
やや重めですが、とても心に響いたいい映画でした。
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田舎の高3の仲良しグループ7人(男4、女3)の、卒業(2008年)から1、3、5、10年後の関係を描いた青春群像劇。田舎に残っ>>続きを読む
タイトルの4日間から、ポーランド版「マディソン郡の橋」のようなロマンチックなものを想像していたが、ぜ~んぜん違った(笑うしかない)。
好きになってしまった女性の家(平屋建て看護婦寮の一室)に夜な夜>>続きを読む
戦場における犯罪者は、平時のように証拠を集めて裁判で裁くということが難しい(人も物証も場所さえも失われているから)。 隠れた戦時犯罪者が戦後の社会で罰を受けることもなく、高い社会的地位を得てのうのうと>>続きを読む
主人公のモデルは92才で亡くなった元退役軍人の園芸家で、デイ・リリー栽培の達人だった。彼の生涯の最終盤の80才からの2~3年の出来事がこの映画になった。根が悪い人間とは全然思えないおじいちゃん。人生の>>続きを読む
人は、誰かとつながってないと生きてゆけない、けれど結局は個人である。
いいえその逆、個人ではあるが、だれかとつながってないと生きてゆけない??
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おそらくはどちらも正しい。どっち>>続きを読む
来年(2020)の東京オリ・パラを控え、特にパラリンピック選手の驚異的能力をアピールする番組が、このところやたらと増えていると感じるのは私だけ? 失われた機能を補うだけの別の能力を、健常者にはとても想>>続きを読む
有名なこのシリーズを一つも見てないので、一応は見ておこうかと・・・
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けど、この年になるとこういうスパイもののアクションにはさして興奮しなくなっている。あの宙吊りシーンとかTGV>>続きを読む
監督ウニー・ルコントの少女期の記憶を映画化した作品。1970年代前半、韓国のキリスト教系孤児院に預けられ、フランス人の里親に引き取られるまでの間、孤児院での暮らしの様々なエピソードが主人公ジニの少女目>>続きを読む
タイトルはワイオミング州の先住民保留地区の辺り一帯の地名。ガネットピーク(4202m)を主峰とするウインドリバー山脈がイエローストーンから南東に伸びていて、その東側の山麓にあたる。冬になると雪に覆われ>>続きを読む
1965年の映画のつもりで借りたら2007年版だった(ショック)。でもタイトルは同じだが内容は全く別だとわかったので良しとしよう(1965は小泉八雲の短編が原作、2007は江戸から明治の落語家、三遊亭>>続きを読む
幼稚園に上がる前の女の子が母親に虐待されるシーンは見てられなかった。これは児童虐待の実態を知らしめる問題提起の作品か!と、ちょっと覚悟して見進めたが中盤からかすかに希望の光を見せてくれて、ホッとすると>>続きを読む
これは素晴らしい映画だった。この前に見た「しとやかな獣」が心のきれいな人が一人も出てこないブラック・コメディだったのに対して(決して否定はしてません)、こちらは心の汚れた人が一人も出てこない、子どもた>>続きを読む
なんて面白いブラック・コメディなんだ! 登場人物の中に心のきれいな人が一人もいない(笑)
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東京の晴海団地に暮らす前田家、主人は元海軍中佐だが、戦後は手掛けた仕事にすべて失敗し、>>続きを読む
タバコの煙(smoke)の重さはどうやって量る?
はじめてそれをやった男の話を、小説家ポールはタバコ屋の主人と常連客達に語り聞かせる。そんな煙のようにつかみどころのないエピソードから始まり、最後は>>続きを読む
Filmarksの評価が高かったので見ましたが・・・
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実際にあった猟奇連続殺人事件(2003~4年にかけて、風俗嬢を中心に20人が次々と殺害された事件)をもとにできた映画。見る>>続きを読む
1950年代末~60年代半ば頃のフランス映画のムーブメント、ヌーヴェルヴァーグ(新しい波)の巨匠ジャン=リュック・ゴダールの初鑑賞。特に有名な「勝手にしやがれ」から。
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そもそも>>続きを読む
イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニのことは何も知らない、と書こうとしたが、「道」は彼の作品だと知った(知っとるやん!)
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で、この作品はいったい何なのだろう? ストーリーらしき>>続きを読む
確か中学校の英語の教科書にヘレン・ケラーとサリバン先生の話があって、目も見えず、耳も聞こえず、言葉も話せない三重苦の少女に、冷たい水を触れさせて ”water”の意味を分からせるというエピソードが書い>>続きを読む
阿蘇を舞台に、昭和7年(1932)から36年まで、戦前から戦後にかけての、ある夫婦の大河ドラマ。なんでBGMがフラメンコなんだ?という違和感も次第になれ、めちゃくちゃドロドロした話に惹きこまれる木下恵>>続きを読む
1910年代の石油屋(石油が地下に眠る土地を探しだし、地主から土地を買いあげ、ボーリングして石油を掘り当てて、金儲けする男)を主人公にした映画。当時既に石油王ロックフェラーのスタンダード・オイル社が巨>>続きを読む
あ~、最後のとこで感涙・号泣してもうた。私の一番弱い、ちっちゃくて可愛い女の子が主人公のインド映画。明るくて、バカがつくほど真っすぐな青年パワンが、デリーの街で出会った言葉が話せない6歳の迷子の少女の>>続きを読む
原題はThe Accountant だから「ザ・会計士」でないといけない。でも会計士というと、地味で、お堅くて、クソ真面目で・・・、派手な映画には絶対向かない職業。「会計士」という言葉から来るそんな印>>続きを読む
お前不満はないのか、それを映画にぶつけるんだよ。映画の中なら何やったっていいんだぞ。
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若松孝二監督の破天荒なワンマンぶりがもの凄い。この監督の映画は「実録、連合赤軍 あさま山荘>>続きを読む