42さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

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長かった割に終わり方があまりにもぐしゃっとしていて「?」となってしまう。

OSのブレインは同じところにあって、名前や声や話し方は違っても結局行き着くところは全て同じなんだと思う。病まないしケンカが拗
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

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深夜なのに笑いが止まらなくなっちゃって声出して笑ってしまった。楽しい。

同じ言語で話す二人なのにいっつもケンカになっちゃってロベルト(ボブ)が仲裁するのなんかいいね。ロベルトはもちろんロベルトに調子
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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エンドロール観ながら頭の中で答えの出ない疑問がしゃぼん玉みたいに浮かんでは消えて、キリがないからただぼーっと考えていた。

よく分からないところで壮大な音楽が流れたり、シュールな音楽に混乱したり今回も
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

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うわあ いいなあ。思い出すものが全部穏やかだ。すごく穏やかな映画だと思う。
邪悪さがない。少年みたいな心だ。真逆な二人に見えるけど二人とも違うやさしさがある。

あの海を見ながら「楽しかったねえ」と言
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ある日どこかで(1980年製作の映画)

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美しい音楽。こういうエレガントな恋愛映画久しぶりに観た。マジか、、な終わり方だったけど。でも二人とも何度でも同じ選択をするんだろうな。写真一枚でそこまで?って思うし、突然あんなふうに声掛けられて恋に落>>続きを読む

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

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世の中こんなに分かりやすく酷いものではないし、他人の女児に声を掛けて近づいていくおじいさんちょっと怖かった。悪いことも良いこともいつか必ず別のかたちで自分(あるいは自分の大切な人たち)に返ってくると思>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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見つけようとしないと見つからないものばかりだ。やさしさも愛も自分から気づこうとしないと気づけない。

カセットや本、フィルムカメラ、銭湯、昔からあるもの。失われてほしくないのたち。平山の生活はいつ壊れ
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

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音楽やこういうギャングがめちゃめちゃかっこいいのはわかるけどあんまり得意じゃないかもしれない。

これのオマージュとして強盗どころか初っ端からダメダメなコメディやりたい。
犬に邪魔されたり運転が下手く
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

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一瞬「なんて自分勝手なんだ!」って考えが過ったけど、それは私が恵まれているからで、頼りにできる家族がいて、旅をした経験がなくて、愛犬がお腹を空かせていると分かっているのに食べ物を買ってあげられないとい>>続きを読む

イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

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振り回されていると分かっていても抗うことができない、憎めない人。音楽はジョーそのものを表しているみたいだった。おもしろくて楽しいのにどこか寂しげで渋い音楽。

ジョーは確かに強引だけどなぜかジョーの方
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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もっとカウリスマキを好きになる映画だ。

下心ややましい気持ちがない純粋な心で向き合う二人。別れ際のぎこちない二人に思わず微笑んでしまう。現代的ではないかもしれないけどすごいいいな〜まあ恋愛は時代では
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プルートで朝食を(2005年製作の映画)

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いろんな出来事、いろんな出会いがあって、苦しいこともたくさんあったはずなのにキトゥンの人柄や笑顔にこちらが元気づけられた。同じようにキトゥンの人柄や笑顔が彼女自身の運命を変えていったんだと思う。彼女に>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

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そんな……全てがモヤモヤっとしてるな。
音楽が全部苦手だった。
そもそもロバの感情を人が表現して「こう思ってますよ〜」って見せてるのが受け入れられなかった。「いや、そういうものだから...」と言われれ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

欲深いけどなんだかんだいい人と欲深くない優しい人。
「こうしたら」とか「もっとこうすればいいのでは?」と色々考えてみてもこの独特な世界では通用しないことばっかり😔この題材ならコメディぽい演出だったとし
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

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エテックスの動きが綺麗で本当に惚れ惚れする。笑顔が少なくてもこんなに愛おしいなんて!憎めないな〜やっぱりいいな〜ピエールエテックス。もっと好きになった。ゾウもかわいかったな〜あんなに意思疎通がとれたら>>続きを読む

ラルジャン(1983年製作の映画)

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ロベールブレッソンの映画は基本的に淡々としていて、それによってさらに恐ろしさを増している。淡々と人が闇に飲み込まれていく様子を見ていた。「自分たちさえよければ誰かが無実の罪を被っても構わない」という考>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

想像していた物語と少し違っていた。人の感情や考えをしっかり含んでいる映画だった。簡単には言い表せない。どうしようもなく惹かれ合ってもこういうことがあるということ、分かっていると思っていたのに分かってい>>続きを読む

暗殺の森(1970年製作の映画)

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こんなに難解だったなんて!
結局誰のことも愛してないし、大切なものに気づいていないから自分も他人も不幸にしていく。彼の中で幼少期のトラウマがかなり拗れていて、私たちにはもう何が本当で何が嘘なのか分から
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テオレマ(1968年製作の映画)

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「天使と悪魔の間にいる、あいまいな人物」……
訪問者が家に入り込んでいくのが本当に自然で、危険なのか安全なのかさえ分からないまま男は去っていった。訪問者が家族を崩壊させたのか?彼が何を与えて何を奪った
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キャロル(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

エンドロールが始まった途端に安心して涙が溢れた。テレーズが一方的に好きで、キャロルはただ気まぐれに彼女と会ってて、多少気持ちはあったかもしれないけどテレーズが傷ついて終わるんだと思っていた。

最初に
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サーカス(1928年製作の映画)

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久しぶりのチャップリン。
ずっと観たかった『サーカス』を思わぬ場所で観ることができてラッキー(^_-)-☆ 物語よりもパフォーマンスがメイン。「どこに行ってもうまくやっていけるね」という気持ちと、「で
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ズートピア(2016年製作の映画)

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ずっと観たかったけど悉く観る機会を邪魔されてたズートピアやっっと観れた〜動物っていうより人間の話だ。悪ぶってるけど実は優しくて頼りになるニック最高じゃないか...キツネのキャラってこういう「好きになら>>続きを読む

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

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痛いくらい不器用な優しさ。同じ痛みが分かるからその不器用さがどの優しさよりもあたたかい。
抱きしめ方も頭の撫で方もぎこちない。名前を聞かれて恥ずかしそうに照れて悪態つく愛おしさ。

ダメダメだけどすご
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(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった〜
秀吉を含む3人の掛け合いがおもしろかった。
人に頼りまくって自分では大きな行動はしない。少しずつ小細工して人を惑わせたり輪をかき乱していく。 誰にも情を抱いていない、自分さえのし上が
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ストーカー(1979年製作の映画)

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タルコフスキーはいつも目に見えないものについて伝えようとしているな。お金とか兵器、光、目に見えるものは重要じゃなくて、人を取り巻く空気や恐怖、信仰、音、記憶(過去)について深く考えているんだと思う。S>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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一瞬も気を抜くことができない。
おかしみが散りばめられていて、繋がっているのか繋がっていないのか分からない。「さっき出てきたなこの人」って人が出てきても「なるほどね〜」とはならない。「?」が増えていく
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サクリファイス(1986年製作の映画)

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考えることが多い。明確な答えなどないから言葉にもできない。ただ頭に浮かんでは考えて、また違うものが浮かんでそれについて考えて、の繰り返し。問いにもならないような様々な要素を与えられてそれについてひたす>>続きを読む

Dolls ドールズ(2002年製作の映画)

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こんなのどうしようもなくて子どもみたいな泣き方してしまう。どこに行くでもなく季節とともに流れていくように歩く。愛は必ずしも綺麗なものではなくて、歪んでいたり、奇妙で、見ている方は違和感を感じるものだっ>>続きを読む

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

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愛おしい物語。全てが完璧に修復したわけじゃないけど彼の周りにはちゃんと家族がいて、彼らはすごく仲がいいってわけじゃないけどとっても特別な家族だ。この絶妙な分かりにくさがいいねウェス・アンダーソンは。

ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

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ナポレオンのパフォーマンスに全てを頼りすぎでは?と思ったけど、まああの最高なダンスのおかげで思わず笑顔に^︎_^︎

HANA-BI(1997年製作の映画)

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妻に対しての声や行動の優しさ。本当になんでもないような声で「ちょっと待っててね」って言うからびっくりした。「ありがとう、ごめんね」って言われたときの反応、サングラスをしているから細かい表情は分からない>>続きを読む

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

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不穏は常にあった。爆音と共に始まって爆音と共に終わった。どんどん情緒がおかしくなっていくマリア見てられなかったな。誰もあそこまでできないし、あそこまでしなくていいし、完全に彼女の意志だけで全部をやろう>>続きを読む

不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

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人のLOVEをバカにするやつが一番キモイよって思ってたのにあんたらのLOVEも危ういんかい😔

愛し合っていても他人からの嫌悪の目とかあからさまな差別に心を疲弊してストレスが大きくなって魂を蝕まれてい
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男と女(1966年製作の映画)

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すごいもう何もかも完璧だ。
どうしたらよかったんだろうって思うしどうにもならなかったんだろうけどプライド捨てて駅まで迎えに行って抱きしめるジャン=ルイ完璧じゃん。

亡くなった夫との思い出がこんな時に
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

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繰り返されているんだ。
小さい頃の彼も大人になった彼も同じ人を見つめる。彼女も彼を受け入れる。
無駄なものがない。モノクロの静止画とナレーションだけでこんなに心が動かされる。
そこまでして彼が縋った少
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

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まあそれが現実的だよね。
でも笑ってるところを見たかったよ〜
仕事上でのパートナーだとか友達だとかで線引きしていたのにいざ目にすると傷ついてしまうのが人間らしくて悲しかった。

リスベットがなぜあんな
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