OscarGrooveさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

OscarGroove

OscarGroove

映画(108)
ドラマ(0)
アニメ(0)

トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.1

事実は創作よりも酷なり。
被災地の写真や戦場の報道などとも違った切り口だけど、映画的な効果は排していて。淡々とした、どちらかと言えば移民問題をテーマにしたドキュメンタリーに近くて。でもそれならある種の
>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

4.1

恐怖っていうよりも執着すら感じる絵面と、示唆的な見せ方、演出の巧みさに圧倒された。それもこれもジャックニコルソンの顔圧込みで成立するんだなと思った。それで言えば子役の叫び顔がいちばん怖かった。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

ドルビーアトモスでなくとも音響のいいところで観るのをお勧めします。

実際にジャズのライブをみてるときと同じ、首にじとっとした汗をかきました。実際に匂いが気になって一瞬焦ったんですけど、たぶんお客さん
>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

5.0

リバイバル上映にて。これを超えるような映画を観れるんだろうかと不安になります。本当に映画館で観れて良かった。

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.4

まるで家畜のように淡々と人間の命を「処理」する議事録に則った実際にあった、あってはならない会議。思うところがたくさんあります。何が正しいかじゃなくて、これを観て話し合うことがいちばんだと思います。

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

コロナ禍を予見してたと聞いて。

ウィルスそのものよりも、世の中的なものにフォーカス当ててたのがそうで、疑心暗鬼になったり、てか奥さんの浮気が発覚したり、陰謀論が湧いたりするのがおおっとなりました。

別れる決心(2022年製作の映画)

4.3

殺人事件の解決に異常な執着をみせる真面目な刑事が、とある事件をきっかけに容疑者の女性と出会い、事件を通じた不思議な関係を築いていくファムファタールっぽいもの。

飛び飛びのエピソードの挟み方や、主人公
>>続きを読む

#マンホール(2023年製作の映画)

3.2

世にも奇妙な物語が好きならおすすめしたい。もしかしたら超えてくるかと思わせてくれたけど、良くも悪くも世にも奇妙な物語に終始してました。その代わり後味までしっかりあの頃のそれだったのはいい塩梅と言えると>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんで100年前のアイルランド付近の架空の島が舞台なんだろうと考えながら観てると、明確なメッセージ浮かび上がってきてよく出来てるな〜となりました。

舞台はイニシェリン島という架空の島で、田舎で、何も
>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

悪夢の怖さは多少あったけどネタを活かしきれず非常に半端で残念な作品。

いいとこ探しをしてもあんまり見つからないです。演出音楽がいちばん良かった。

要はカゴの中の鳥は幸せかという話で、男女の幸せが準
>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

吐き気を催す悪趣味の極みでした。最悪という言葉以外が見つからないので、そうした作品がお好きならおすすめします。

口論から自殺を仄めかしていた夫が落下する瞬間に窓から目が合ってしまったことがトラウマに
>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

5.0

現実時間で12年。4人のキャストを撮影し続けたことがこの作品の看板。それによって生まれる時間の説得力、その重さがどこか心地良くて、何度も読み返した古い本って感じです。

6歳の少年メイソンが主人公だけ
>>続きを読む

オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.7

本編は知らないけど副音声だけは知ってる物語No. 1だったけど、ついに観ました。観るディズニーランドって感じ。アメリカ作品だけに。

予想はしてたけどミュージカル映画。まず驚いたのは音楽で、Over
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

内包された恐怖はあったけど、皮が分厚すぎて餡まで食べられなかったデカい肉まんでした。

一応性的なイメージくらいには知ってたけど、北欧神話や羊に対するアングルをきちんと持ち合わせてたり、あれがもっと黒
>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「世界が変わる」ってポジティブなイメージで使われることが多いけど、それまでの希望や頼りを喪失でもあるのかも。

観おわって、言葉にならない感情になりました。死の恐怖から解き放たれたはずが、希望だったも
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

女性の心の機微をと〜〜〜ても細かく表現してる。だからこそ、男性であるわたしにはそれを知ったかのように語る言葉も度胸も持ち合わせてないな。

ただその燃えるような情愛と葛藤。そして過ごした時間を「永遠に
>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

我々の世代はさあ、と限定せずとも多くのひとが思い当たるのでは。わたしにとっては心当たりを映像化したような作品だったな。

少年が大人になるために取った手段が、異文化とスケボーでカッコつけること。これが
>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

現代では絶対撮れない映画シリーズ。映画の中ではなんでもアリだ!と思うわたしでも倫理観を問うてしまいました。というのも…。あとレイチャールズがまじヤバい。

刑期を終え黒ずくめのスーツに帽子で出所した小
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ツッコミどころは多いけど映画的な娯楽性が詰め込まれてて結構楽しく観られた作品だった。
あらすじはかなり情報が乏しくてUFOものかなって程度のものだったけど、それが良かったのかも。なのでネタバレなしで見
>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大人が親としての愛情を注げるようになるには子供と向き合わなければ変化できないのかも。とってもイヤな言い方をすると「子供を持って初めて人間と言える」みたいな昭和っぽい考え方ってあるけど、観てるときたびた>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

デルトロの、本当はこわい童話って感じ。
わたしは3指に入るベスト映画にシェイプ・オブ・ウォーターが入っていて、アリアスターの狂祭的な空気とはまた異なる、この監督の持つ超常じみた不安や不穏な空気の中にあ
>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

私立探偵バットマン。ジョーカーが大傑作だったからシリーズ大変だよな〜と思ってたけど面白かった。あとこれ3.11公開でわたしは当日みたけど、そういう意味でのショッキングなシーンがあり胸が痛みます。
やっ
>>続きを読む

ブルーサーマル(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

青春に色恋はつきものだけど、最後に持ってこなくても…と思ってたらなんかエンディングで上手いこと噛み合った。
原作もグライダーの競技も知らないけど、気持ちのいい映像に魅力を感じていた。長崎から上京した田
>>続きを読む

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

大きくなればなるほど優しさの証明は難しいなと。実際にあった出来事がこれほど映画的だったのはイギリス的なユーモアなんだろうか。ひとを信じることは難しいけど、いつだって美徳とされるものだなと。
個人的に最
>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

アンチャ既プレイだからと吹き替えでみたらオリジナルじゃなくて、だったら字幕で「crap!!」を聞きたかったかも。ここが1番残念だったところ。
ゲーム既プレイ勢からイメージが違うとの批評があったみたいだ
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと(6年付き合ってた元カレを)思い出した(1時間くらい)だけ(今はよろしくやってます)
なんだよな。誰しもあるんだろうけどここにフォーカスするのって、じゃあその6年はなんだった?と考えるか、現在
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛の形はそれぞれ。思想じみたものなので自己愛由来のエゴがあって、しかも行為以外の示し合わせ以外での証明が難しく、痛みを伴うことというのは自明なもの。でも痛みを伴うこともまた愛ゆえなのかも。
耐え難い痛
>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

まさに観る雑誌。最後はよくわからない涙がでて驚いた。
そしてすごい。絵が、服が、セットが、音楽が、映像が、そして物語が、もうオシャレのひと言。
物語のあらすじは公式にあるもの、それ以上でも以下でもなく
>>続きを読む

|<