松山洋さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Lift/リフト(2024年製作の映画)

4.0

昔から普遍的にある世界をまたにかけるゴキゲンな大泥棒チームのアクション映画、なんだけどここまで最新技術を駆使するともう別物になる。最初から最後までずっとハイテンポでシンプルでいい。

『LIFT』とい
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

5.0

はぁ、良かった。もうなんか野木亜紀子さんの脚本が刺さりまくる。好き。

原作漫画も当然読んでましたが、脚本次第でこんな料理の仕方ができるのかと感心しました。

原作もいいんですけどね、実写映画化の良さ
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

4.2

面白かった!さすがは東野圭吾といった感じ。

難点を挙げるとすればどうしても小説だからこそ使える叙述トリックを、映像化すると成立しない要素が出てくるのは仕方ないのかな、と。

けど全体的にまとまってて
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シャクラ(2023年製作の映画)

4.3

もう、呆れるほどにやりたい放題ですね。つかドニー・イェンさんって60歳ですよね?なんであんなに動けるの?つか顔が若すぎない?え、ご本人じゃないってこと?監督だけ?違うよね?うん、主演だね、どーゆーこと>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

5.0

嫌い、大嫌い、本当に大っ嫌いだよ、こんなやつ、主人公ツチヤタカユキが大嫌い。観ていてずっとそう思ってて血が逆流するほど怒りながら観ました。

こんな気持ちになったのは初めてですよ。

それくらい感情を
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幸福都市(2018年製作の映画)

2.8

ど、独特だなぁ、台湾映画。未来から過去へと時間が移り変わることでそもそもなぜこうなったのか、という構成というかアイデア自体はいいのになんにも活かされていない。

ずっとダラダラと意味が分からないまま展
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つかみ損ねた恋に: ディレクターズカット(2021年製作の映画)

2.9

せっかく名言だらけで物語もいいのに勿体ない作品。まず尺が長い。100分もいらない。なんなら20分の短編でいいレベル。ネタは1個しか無いんだから。ダラダラし続けている。

このへんはやっぱり韓国映画の方
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劇場版 殺意の道程(2021年製作の映画)

5.0

さすがはバカリズムさんって感じ。コメディとサスペンスをあわせてキッチリと全7話に収めてる。まぁ全4話でも構成できる内容ですが面白くてずっと二人のやり取りを観ていられるのでこれくらいでも良かった。(私は>>続きを読む

透明人間(2018年製作の映画)

5.0

お見事。これぞ手描きアニメーションにしかできない映像作品。全編ずっと凄い。多くを語らずともすべてが伝わってくる。

「いないいないばぁ」

よくぞこのセリフを言わせたもんだ。

完璧。

浮遊感もスピ
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サムライエッグ(2018年製作の映画)

5.0

わずか16分の唯一無二性を併せ持った傑作。もう凄すぎて勉強にしかならない。企画から凄い。卵アレルギーをテーマによく作品を生み出そうと思ったもんだ。どんな頭してればこれが作れるん?

全編1カットも無駄
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カニーニとカニーノ(2018年製作の映画)

5.0

短編アニメ映画のお手本とも言えるレベルの高さに脱帽です。手描きのアニメーションとコンピュータグラフィックスの華麗な融合とはこのことかと。

コンセプトの時点で完成されていて、セリフもまともに喋らない演
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

2.0

??なにコレ?目的というか狙いはどこだったんでしょう?『スターウォーズ』をアップデート?それにしても遠く及ばない。本当に小学生が考えた脚本を採用したんですか?ってくらい何も無い。

お金がかかっている
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

1.0

ダラダラと2時間どっかで聞いたことがある見たことがある話を延々と繰り返すって感じで正直観ていて辛かった。なんも見どころが無い。

作った人たちはいったいどこに勝算を持っていたんでしょう。

なんにも異
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フォトコピー(2021年製作の映画)

3.0

まず尺が長い、半分でいい。物語は割と芸術性が高いせいかなかなか焦点が絞りにくいタイプの作品でした。

もっと色んなところを削れば良かったのになぁ。

宮松と山下(2022年製作の映画)

4.0

これは上手い、撮り方と編集の仕方のある意味勝利だと思う。物語というかネタ的にはたったひとつの柱しか無いのに冒頭からずっと引き込まれて一気に最後まで観ることが出来ました。

観終わってしまえば「はぁ」と
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ロスト・イン・ザ・スターズ/妻消えて(2022年製作の映画)

4.9

お見事、ある意味『コンフィデンスマンJP』以上に練られていて、本当に感心するのと同時に、これがタイで実際に起きた実在事件をモチーフにしてるというのだから恐ろしい。

本編を最後まで観ればなおさら「本当
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流転の地球/さまよえる地球(2019年製作の映画)

4.2

いやー、好きだなぁ、これ。

①太陽が肥大化して危ないから4.2万光年先にある別の太陽系まで地球ごと移動する。

②そのために世界政府がひとつとなって新しい法の下で推進エンジンを1万基作って人々は地下
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この心亡き者(2022年製作の映画)

4.0

凄く丁寧に作られていてバランスいい良作でした。こういう堅実な作り方が好きですね。

全ての登場人物の行動に動機がある。理由がある。説得力がある。

新米の女性刑事が抜群に魅力的だった。(驚くほど不自然
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.5

大好き、そして異常なほどのカット数の多さに痺れました。大阪の裏側をあんなにも神秘的に映せるなんて。素敵です。

詐欺犯罪の大阪弁ノワールって、ある意味発明だと思う。

ベテラン監督だからこその仕上がり
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.0

オガミ婆が降霊術で禪院甚爾を降ろしましたが、アレがいかにヤバい術だったのかを思い知らされるような映画でした。

観ながらずっとそのことばかり考えてました。

映画単体としてはまぁ普通のホラー、割とよく
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

-

こりゃ凄い、さすがはリュック・ベンソン監督といった感じです。完成度が濃密で無駄なシーンが一切無いのは凄い。

そして美しい、神々しさすら感じます。

犬のシーンはどうやって撮影されてるんでしょう。あん
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バーバリアン(2022年製作の映画)

4.0

最後までハラハラしながらしっかりと楽しめました。導入3分でもう面白いって凄いですね。実にうまい。そこからの急転直下で最後まで一気に夢中にさせるパワーがある。

まぁ細かいことは気にしちゃダメですね。
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共謀家族(2019年製作の映画)

4.0

娘が暴行され、それを守ろうとした母親が娘と一緒に犯人を殺害してしまって、それを父親が完全犯罪として隠し通そうとするストーリーが、まず、いい。

被害者がクソ野郎(レイプ犯罪のボンボン)なので完全に視聴
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終わらない週末(2023年製作の映画)

2.0

テレビドラマシリーズの『LOST』を138分で一気に観ているような感覚で、テンポよく次々と異変が起きて、と思ってたらなんもわからないまま終わる作品でした。

なんじゃこりゃ、時間返して。

撮影や演出
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市子(2023年製作の映画)

2.5

時系列をわざと難解にしてるのはわかるんだけどなぁ、見応えはしっかりとあったんだけど投げっぱなしな印象でした。

そもそも罪を償わないタイプの作品は好きになれないですね。

杉咲花さんの魔性の演技は本当
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

5.0

素晴らしい。お見事。完璧。もうこういう言葉しか出てこない。

公開前の韓国のリメイク版を試写会で観て物凄く良かったので、原作であるこの中国映画を観ることにしたのですが、なるほど、これが元の完成形だった
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

5.0

これは凄い。観ながら感心しすぎて(凄すぎて)何度もため息が出た。こんなにも上手く構成&演出が出来るものなのか。

なんというレベルの高さ。途中から尊敬の気持ちで観てました。

こんなにも尊くて素敵な物
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ひとくず 新ディレクターズカット(2019年製作の映画)

4.0

ド低脳でド底辺のクズ男とクズ女しか出てこない映画。児童虐待をテーマにしつつも全体的な昭和テイストが「あれ、いつの作品?」と思ってしまうほど意図的に作られています。

あの昔のフィルムみたいな処理ってど
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

4.5

劇場で観ながら心の中で何度「お見事」と叫んだことか。素晴らしい作品でした。

作画もさることながら、とにかく作品のテーマが素晴らしい。

「忘れないこと、守ること、泣かないこと」

この意味を知った時
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

2.0

私はこの手の作品が好きじゃあ無いんですね、本作を観てつくづくそう感じました。

「ふーん、なるほど、こんなことがあったんですね、で?なに?」

どうしてもそう思ってしまう。

ドキュメント的な映画はエ
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

4.0

キッチリと計算され尽くした作品。まるで『ジョジョの奇妙な冒険』、いや、『岸辺露伴は動かない』のような作品。

突然やってきた彼女の話。

「なんだって?」

「はっ、呆れるぜ、さっきと矛盾してる」
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.0

金にまつわる銀行員のあれこれを一つにまとめた感じ、という映画でした。

悪くは無いけどよくも無い、そんな印象。

しかし、これがもし真実というか事実として銀行の日常だとしたらゾッとしますけどね。

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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

5.0

冒頭10分からもう号泣。最後まで泣き続けて体重が減りました。

これは泣く。

当時の日本の狂った特攻精神も正しいと思われてたんだろうし、それを見て「馬鹿じゃない?」と言う現代の女子高生。

どっちも
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

4.0

サイコパスVS殺人鬼、と思わせておいて登場人物みんなある意味でサイコパスという感じでそれなりに楽しめました、が物語としてはちょっとテーマに一貫性が無くてもうちょい絞り込めるのでは?と思ってしまいました>>続きを読む

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

5.0

素晴らしい作品でした。冒頭始まって5分でオチが見えてもうそれをずっとなぞるように観続けていたものの、気がついたら夢中になってて、それでいて演出意図と本当の意味に気づかされた時に衝撃を受けました。

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