松山洋さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

一生観れる。ずっと眺めていたい家族だった。韓国移民が80年代のアメリカで農業を営みながら生活するという挑戦と困難。

夢を見ることの残酷さが痛いほど伝わってくるし、上手くいかないこともイイコトも交互に
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ソル・レヴァンテ(2020年製作の映画)

4.0

わずか4分ながらも非常に美しい映像作品になっています、が、「これを全部3Dではなく手描きでやりました」と言われても、はぁそうですか、という感想しか無い。

だって3Dにしか見えないから。

正しいだけ
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バイオハザード ヴェンデッタ(2017年製作の映画)

4.5

今さらですが、めちゃくちゃ良く出来てます。ゲームソフトのあのハイクオリティなムービーがそのままたっぷり動いていて美味しいところだけ見せてくれている感じです。

レベッカがヒロインなのもいいし、ちゃんと
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イン・ジ・アース(2021年製作の映画)

1.0

大嫌いな種類の映画やった、失敗したー!くぅ、時間の無駄だった。ほぼタイトル詐欺に近い。カルト宗教ネタと科学と茸の菌はもう絶対やっちゃダメ。法律で決めてくんないかな。絶対ダメになるって、このパターンは。>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.5

まだまだ広がる世界観と設定。そしてアクションシーンの激しさ。本当に訓練された二頭の犬がいるだけであんなにアクションパターンが作れるなんて、観ながらちょっと感動。

シリーズ3作目にして新しい発明がどん
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.2

前作からわずか5日後から物語が始まるところが粋でいい。アクションが相変わらずスピード感があっていい。

つか一人1秒で殺して、20秒で20人殺して、100秒で100人を殺してる。

そんな感覚で観れる
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

最新作を観る前に助走をつけるべく1作品目から順番に観直して改めて視聴。

意外とシンプルだったなぁ、と思いつつもアクションはカッコいいしテンポもいいし、ちゃんと世界観(コイン&ホテル)も作られていて普
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コンフィデンシャル:国際共助捜査(2021年製作の映画)

5.0

相変わらずお見事。シリーズ2作目ですが、前作を観ていなくてもしっかり楽しめます。

韓国映画はもうこのレベルのアクションコメディエンタメが作れるんだなぁ、としみじみ。

往年のジャッキー映画のような安
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.9

呆れるほどに岡田麿里さん作品という印象というか、感想になりました。

めっちゃ目にも残るし心にも刺さるシーンが多いんだけど、そもそものスイッチが入り切れない感じというか。

まぁ、たぶん好みの問題かも
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.9

ワンショット撮影、だから面白い、ってわけじゃあない。

けど、ワンショット映画じゃ無いと生み出せない臨場感はある。

この作品はいいとこまで攻めてるし、なんなら見てて笑えるほど滑稽な忙しさってエンタメ
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クリーン ある殺し屋の献身(2021年製作の映画)

3.0

前半はスローペースだったけど、後半の反撃準備からはカッコよかった。

殺し屋のおじさんが闘うための準備をする姿ってなんであんなにカッコいいんだろう。

お話は普通。

ダラダラ観れる感じ。

セクション8:リベンジ・ミッション(2022年製作の映画)

1.0

セクション8という設定自体が特に珍しくも無く、物語も全体的に暗くて長くてなかなかのダルさ。

見どころがこんなにも無い映画を久しぶりに観た。

時間が勿体なかった、けど勉強になったと思うことにします。

完全なる報復(2009年製作の映画)

4.9

痺れた。ここまでやるか。本気の復讐劇を見せてもらった。

しかし復讐者がここまで狂気に走るとテロリストと変わらない扱いになっていくのが悲しい。

そして検事の主人公は奥さんや娘と平穏な世界で過ごす?そ
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

5.0

お見事!100点満点の出来。まさかのアプローチでこんな仕上げかたをしてくるとは思ってもいませんでした。

正直言うと「??『グランツーリスモ』の映画?ってどーすんの?」と思ってました。

そしてこれが
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劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

5.0

「これが観たかった」素直にそう思わせてくれました。

私が好きだった『シティーハンター』はこれなんですよ。

原作も序盤と最後だけが大好きなんです。

その間にある美女の依頼を香と一緒にこなしていく『
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チートゲーム(2021年製作の映画)

2.9

悪くは無いけど良くも無い。全体的にチープさのほうが上回っていてちょっと辛かった。

構成としては王道。(ここは悪く無い)

もっと上手くやれば『コンフィデンスマン』になれたと思うけど、ちょっと残念。
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デシベル(2022年製作の映画)

5.0

お見事。さすがは韓国映画。もう最初から最後までずっと息が出来ないほどの緊張感の連続でした。

そしてこんなにもどうしようもない事情というかジレンマをよくも考え付いたもんだ。

真相がわかった時、観終わ
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.0

実に王道感溢れる手堅い作り、ではあるんだけど長い。

もっとコンパクトでいい内容。

無理矢理全員に見せ場を作りすぎてて途中からだいぶ冗長ぎみに感じながら観てました。

90分以内に収めるくらいで丁度
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

5.0

改めて観返したけど、やっぱり最高。

まるでアドリブ芸のような子どもたちの絡みも含めて生きた演技が光ってる。

本当にあーいう人なんだろうな、って思わせてくれるパワーがある。

こういう純粋無垢な子ど
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SAND LAND(2023年製作の映画)

5.0

一切の忖度無しにハッキリと観た感想を率直に言いますが、百点満点中の100点満点でした。

一番大好きな鳥山明先生作品の良いとこ取りのお手本のようでした。

無垢な魔族であり子どもとして描かれているベル
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わが拳に復讐を(2022年製作の映画)

3.0

話の中身なんて何にも無くて、ただずっと男女5人がカッコよく闘っているだけの映画、なんだけど、まぁずっとひたすらにカッコいいのでいいや。

なんも考えずにダラダラ観れます。中身無いけど。

みんないい体
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ケイト(2021年製作の映画)

4.0

好き。もっとチープになるかと思ってたけどそんなことも無かった。

適度にクレイジージャパンで割と好きなバランス。

オール日本ロケのように見えるけど、どうやって制作を進めたのかが気になるところ。

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スーパー・ミー(2019年製作の映画)

3.5

夢をテーマにしてる時点で全部の構成がわかった状態で話が進んで思った通りのところに着地した、けどそれも分かった上で楽しめばいいと思う。

金を手に入れた人間がどんな姿になっていくか、ってのは世界共通なん
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

5.0

お見事。完全無欠のピクサー作品といった貫禄を見せつけられるような体験でした。

全ての要素や伏線に無駄が無くひとつのテーマに沿って収束していく感じが、非常に高いレベルで実現しています。

またエレメン
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未来戦記(2022年製作の映画)

4.4

もう細かいことはいい、ただ作ってくれてありがとう!と言いたい。

本当はね、日本人のクリエイターにこういうのを生み出して欲しかったりするんですけどね。

どのシーンを見ても日本のゲームソフトからインス
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

5.0

これでもかとベタの連続で真っ直ぐな王道展開アクションをこんなにしっかりやられるともう感心しかない。

よく出来てるなぁ。

全部が期待通りって本当に凄いこと。

全部を盛り込んで全部をやる、ってなかな
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ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

3.0

原作同様というか、独特の緩くて楽な感じが「いくらでも観れる」という気分にさせてくれます。

細かいことはどうでもよくて、テーマが一貫してるというだけでちゃんと商品力を発揮しているという良い手本なのかも
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.9

あらすじ見て「なんか『童夢』っぽいから観てみるか」と思って観に行ったら『童夢』でした。

観た後に確認したら本当に大友克洋先生の『童夢』に、まんまインスパイアされて作られた映画だったので、そりゃ当然の
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

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ヤバい。どんな頭してればこんな作品を思いつくんだろう?

承認欲求モンスター、とはよく言ったもんだ。

途中からもう恐ろしさしか感じなかった。

メディケーション・ホラーと銘打ってるけど、そんなジャン
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男の優しさは全部下心なんですって(2019年製作の映画)

4.2

こりゃ凄い。よくこんなの撮れるもんだ。企画自体はわかるものの、展開の中に幽霊をラインナップとして入れられる感覚が凄い。

久しぶりに当たりを引いた感覚。

観て良かった。

原点(2016年製作の映画)

3.9

B級映画としては悪くない。砂漠のさびれたガソリンスタンドというワンシチュエーションでやってくる登場人物たちにちゃんと役割を持たせたうえで、いざアクションが始まると目が離せないパワーがある。

不思議な
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YOGAN -ヨウガン-/マイアミ・マグマ(2011年製作の映画)

1.5

脚本自体は実にハリウッド的に別に何にも悪くない。ただ脚本や企画に映像が全く追いついていないだけ、というかさすがにチープすぎる。

学生特撮のようなチープさ。

これはヤバい映画だ。残念な意味で。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

5.0

お見事。これは凄いなぁ。いわゆるワンシチュエーションのタイムリープコメディといったところですが、脚本&構成&演出が完成されています。

たった2分のタイムループなのに登場人物全員の記憶が継続するという
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

1.0

もう、いいと思う。

日本を代表するような一流のアニメーターたちを使って老人の暇つぶしに付き合わせた映画ですね。

けど、もう、いいと思う。

きっと、エンドロールに宮崎駿という文字を見ることが出来る
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スプリット(2017年製作の映画)

3.5

多重人格を描く作品は毎度一人の役者がその演技の使い分けで魅了する、というタイプが多いのですが本作もその典型です。

物語自体は凄く退屈です。が、やっぱり多重人格モノは見てしまう。