松山洋さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.5

怖い、という印象では無くホラー感よりも物語としての恐ろしさがちゃんと出てる良作だと思いました。

細かいところを突っ込み出したらキリが無い作品タイプなので、割とノリと勢いが大事。

あまり構えずに観る
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薄氷(2021年製作の映画)

5.0

面白かった!これぐらい正しい復讐劇が好き。後半になってようやく邦題が『薄氷』であることを思い出した。

「そーいや、薄氷だったな」

この手の復讐劇はモヤっとして終わることが多いけど、しっかりと果たせ
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

唯一無二性は確かにヤバい。けど突出してればいいってもんじゃない。

正直言って、合う合わないレベルの話かもしんないけど、私は合わない作品でした。

メッセージもコンセプトも仕掛けもよくわかる、けど私は
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

5.0

あの岸辺露伴が実在したら本当にこんな態度や仕草で生きてるんだろうな、思わせてくれる。

相変わらず脚本レベルが高い。

やはり小林靖子さんの力量が大きい。

一本の映像作品としてのアレンジとまとめ方が
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サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

2.0

そもそもジャンルをよく見るとホラー・コメディって区分されている時点で気づくべきだった。全然真剣味が感じられないシュールなシーンが延々と続く作品で終始「なんじゃこりゃ?」という感覚で観てました。

よく
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ハード・フィーリング!(2023年製作の映画)

3.0

いわゆるドイツ版の『毎度お騒がせします』って感じ。思春期の少年少女の性の悩みを喋る性器と一緒に語りながら言葉にしてる感じ。

王道青春ドラマ。

しかし途中で女性器をフラッシュカットとはいえ無修正で表
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THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

4.0

韓国映画としては40過ぎのおっさん暗殺者が人身売買組織に攫われた少女を救うという典型的な必勝パターンでかなり既視感はある、けどやっぱり好き。

ただ前半と後半がかなり別物というか主人公のキャラぶれも気
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マザーズ・デイ(2023年製作の映画)

2.8

アタマとケツは最高にゴキゲンでイカしてるのに肝心の本編がずっと「なんか違う」って警報が鳴り続ける作品でした。実に勿体ない。

話自体はよくある息子の為に闘う最強の母親ってやつなんだけどずっとイマイチな
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.5

この社会というか人間の欲や業をたったこれだけの箱の中で表現するという実験作に近い感じ。

テーマはハッキリしていて逆にそれ以外のことに関しては考えるだけ意味が無い作品。

「パンナコッタは伝言だ」
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.8

呆れるほど最後まで行ってた。これ韓国映画の日本版リメイクかと思ったら全然違うものだった。

だから駄目ということは無くて、これはこれでアリ、こーゆー作品ってことだと思う。

「マズイ男VSヤバい男」と
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花と蛇 ZERO(2014年製作の映画)

2.5

正直思っていたほど悪くなかった。東映ビデオ作品って感じのノリで観る分には普通に観れる。

綺麗と芸術的な観点とシュールが混じった感じ。

キム兄の役は坊主とヒゲさえあれば誰でも出来ると思う。

MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.9

アルツハイマーの殺し屋という設定は悪くない、少しずつ記憶が飛んで断片化する、という演出をどう活かすか?がキモだと思って観てましたが特に活かされてなくて残念。

忘れるから腕にメモるのはよくある演出だし
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ザ・マザー: 母という名の暗殺者(2023年製作の映画)

3.5

基本的によく出来ているんだけど、根本的な構成がちょっと気持ち悪い。企画自体は間違いないはずなのにそれを活かす作りになっていないことにずっとモヤモヤしながら観てました。

娘が母だと気づくのはもっと後で
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予告犯(2015年製作の映画)

5.0

いやー、泣いた、泣かされた。原作漫画も大好きだけどこの実写映画も大好き。こんなにも忠実に原作を映像化できるなんてちょっと感動した。

原作漫画と映画両方観ればまた立体的に感動が蘇ってくる。

どっちも
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

『スーパーマリオ』を観に行ったら『スーパーマリオ』が出てきた。

そこはもうそれだけで賞賛されるべきなんだと思う。

そうじゃあない作品が多すぎるので。

ただ映画としては極めて普通です。

ゲーム業
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アリサカ(2021年製作の映画)

2.5

追う側も追われる側もどっちも詰めが甘くて「真面目にやれ」と突っ込みながら観ましたね。

主人公の女性警官の弱弱しく痛々しい姿はまるで「トゥームレイダー」を彷彿とさせて絵面は悪くなかったです。

しかし
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AKA(2023年製作の映画)

3.5

潜入捜査官の話なんだけど、どんな悪党にも子どもがいて彼らにはなんの罪もない、そんな子どもらも含めて全部を助けるスーパー特殊工作員の話。

普通に凄くて面白いんだけど、なんか普通過ぎて抑揚が無い感じでし
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聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

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『聖闘士星矢』を観に行ったら『聖闘士星矢のようなもの』が出てきたら誰だって納得しないと思う。

これは『ナイツ オブ ザ ゾディアック』であって『聖闘士星矢』じゃない、って言うのならもう知らん。

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成れの果て(2021年製作の映画)

3.5

こりゃ凄い。萩原みのりさんの迫真の演技、だけじゃなくて登場人物の全員が凄かった。

なんだろう?漫画でいうところのネーム力が凄い。

ひとつひとつのセリフが無駄なく隙間がない状態でよくもこのテンポと間
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.5

バスケシューズのシェアではコンバースがダントツでその次がアディダス。ナイキはランニングシューズとして売れていたけどバスケ界でなんとかトップになるために、当時無名だったマイケル・ジョーダンを口説いてあの>>続きを読む

ヘッド・ショット(2016年製作の映画)

4.0

マフィアのボスに育てられた孤児の子どもたちがやがて殺し屋になったんだけど、その中の一人が裏切って逃げる時に撃たれて記憶を失って、それを偶然拾った老人と女性医師が看病しつつも追手が迫ってきて、と後は想像>>続きを読む

脱出(2017年製作の映画)

2.5

刑務所の凶悪犯罪者VS警官という典型的な図式の映画なんだけど、カンボジア製というだけでこうなるのか、と。

詳しくはエンドロールにあるメイキング風景を見てもらった方がいいんですが、たぶん予算が無いから
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.7

前作とは逆パターンで、娘が疾走した母親を画面視点で捜索する話、なんだけど相変わらず「FBIのIT捜査官ですか?」ってくらい主人公のネットリテラシーの高さを超越した恐ろしいまでの解析&分析能力で凄すぎる>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

5.0

面白かった!久しぶりにハリウッド映画のお手本のような作品を観ました。

キャラクターも脚本も王道で世界中の子どもから大人まで誰もが安心して観れる良作。

伏線も実に丁寧でこれでもかときっちり綺麗に回収
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マーターズ(2007年製作の映画)

1.0

Aと見せかけて実はB、でもなくてC、と思ったらDでした、という風に「予測がつかなかったでしょ?」とニヤついてる制作者の顔がチラついて、普通にムカつく作品ですね。

展開が予測がつかなくて目は話せない、
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おもちゃ 虐げられる女たち(2013年製作の映画)

1.0

韓国の芸能界の闇というか性接待の実情を描いた作品、なんだけど、冒頭から「ドキュメント?」というくらい地味で淡々としていて後半になってようやく「エンタメ?」と思ったらやっぱりドキュメントでした。

実際
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

4.9

たぶんこのへん(劇場第五弾作品)くらいからサスペンスとロマンスと元の原作とはまた違う映画ならではの良さというか、万人に向けた満足度を織り込んだ『名探偵コナン』というエンタメを世に送り出すというフォーマ>>続きを読む

名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年製作の映画)

4.5

久しぶりに視聴しました。確かにこの頃の『コナン』って大衆というか万人に楽しんでもらうための王道要素がしっかり構成されていて、その上で実にストレートでシンプル。

これは確かに色あせないなぁ。

それに
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

5.0

正直「コナンでこんなことやるんだ?」って感心しました。というか驚きましたね。もちろんポイジティブな意味です。

漫画原作があってテレビアニメを放送している版権タイトルの劇場映画って、どうしても外伝的作
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

5.0

面白すぎて観ながら悔し涙が出てくるほどだった。Aと思わせておいてBだと思ったらCでもなくDだった。

まさに悪魔的面白さ。

好きなものが詰まってた。なんて贅沢な作品。至高。

死んで殺して血がドバド
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

5.0

完全無欠に完璧に最高に超絶に空前絶後的に面白かった。前作も最高だったけどそれを上回る「完全体」の表現が素晴らしい。

登場人物の配置や役割も全部大好き。

『AKIRA』『童夢』『仮面ライダー』『VE
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残酷な怪物(2016年製作の映画)

1.0

これはある意味で勉強になったなぁ、酷かった。物語とか演出とかじゃなくてただ普通に不出来。韓国映画でもこんなことあるんですね。(そりゃそーか)

なにひとつ繋がってない・登場人物に無駄が多すぎ・彼女との
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

5.0

最高。本当に期待に応えてくれる。大好き。あー、堪能した、面白かった!やっぱりオリジナルのアクションが素晴らしい。

恐らくほとんどの2人の会話はアドリブ撮影なんだろうけど、あの緩さと無軌道っぷりが堪ら
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

4.5

殺し屋アクションが延々とイカしていてずっとカッコいい、それだけでも観る価値があると思います。

殺し屋会社組織の中の秩序と愛憎を織り交ぜつつ家庭の事情を持った天才女性(母)殺し屋というなんとも情報過多
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ビースト・ストーカー/証人(2008年製作の映画)

5.0

お見事!あまりにも凄すぎて思わず声を上げてしまった。これは凄い。アクションも描写も凄かったけどそれ以上に物語の構成と演出が抜群だ。

観ながら何度も「なんで先にこれを説明しないの?」とか「構成の順番が
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

4.9

目的があってまた観返しました。やっぱり好き。アクションも表現もセリフも実にいい。ギリ視聴者がついてこれる情報の出し方と万能感。

きっと五条悟の六眼の無下限を映像化したらこうなるんじゃないかってくらい
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