松山洋さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ドライブイン蒲生(2014年製作の映画)

3.0

驚くほど何も起きない退屈な青春をダラダラと表現しただけの映画。なんだけど、退屈な青春もヤンキーの姉がいるだけで見どころが生まれるという証明。

みんな男の子はヤンキーの姉が欲しかったってわかる。

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ドント・ヘルプ(2017年製作の映画)

2.0

いまどきこんな低予算でワンシチュエーションでCGも何も無い映画を撮る勇気が凄い。期待したのはサスペンス、だけど実態はエクソシストってなかなかの裏切りだと思う。

無駄な90分を過ごしてしまった。

ファイナルガール(2015年製作の映画)

1.0

逆の意味で凄いと思う、こんなにも中身が無くてなんも見どころも芯も無い作品をどうやったら作れるんだろう?

近年稀にみる不思議なほどの駄作だった。

主人公の少女もまるで可愛くもなければスタイルも決して
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罪の後(2022年製作の映画)

3.9

最後の最後まで読めない感じで退屈させない作り、なのはわかる。けど実はみんな悪気は無かったというパターンは正直あんまり好きじゃない。

せめて物語の中くらいはわかりやすい悪をブッ飛ばして欲しい。

韓国
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

よくもまぁ、ちひろさん役を有村架純さんにやらせたもんだ、というか、よく受けたなぁ有村架純さん。

原作の漫画も『ちひろ』『ちひろさん』含めて独特だけど、映画はまた一つの作品としてある意味完成されている
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レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳(2010年製作の映画)

3.5

ひたすらにアクションがカッコいい。惚れ惚れする。ドニー・イェンは寡黙なアクションが一番カッコいい。レザー記事の学生服にマスクという大正浪漫的な衣装がイカす。(第一次世界大戦直後という舞台設定ですが)>>続きを読む

東京プレイボーイクラブ(2011年製作の映画)

3.5

どこにでもあるクソみたいな街のクソみたいなチンピラのクソみたいなどうでもいい話、なんだけどやっぱり好きで観続けてしまう。

正直中身なんてまるで無いし伝えたいメッセージなんかも皆無。

チンピラ映画な
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KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

3.5

何も考えずに観れる、いつでも元気をくれる、誰と一緒でも楽しめる、そんなちょうどいい良作。

最初から多くを求めるわけがない前提からスタートしてることもあってか、意外と技術的にもちゃんとしてることに驚い
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ダークレイン(2015年製作の映画)

4.9

これは凄い。もう大好き。途中完全に想定外で思わず「マジか」って声が出ちゃったよ、凄いわ。

実に荒木飛呂彦的というか。

恐怖と笑いは紙一重。私は全く笑えませんでしたよ。

もうね、ナレーション含めた
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パラドクス(2014年製作の映画)

4.1

これはヤバイ。全くたどり着けない発想だ。というか思いついてもやらないって、こんなの。どんな脳みそしてるんだ?って作品です。

それにしても説明もなくいきなり○○年後って。

は?と一瞬思考が完全に止ま
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復讐者のメロディ(2018年製作の映画)

3.5

邦題はまるで意味が違うので混乱しないように。不思議なほどリアリティがあって登場人物はメイン3人しかいないけどシンプルに面白い。

ここに至るまでの背景や過去も気になるけど多くを語らない大人のドラマを感
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

確かに衝撃を受ける作品ではあるんだけど。それ以前にあまりにも凄惨なシーンが多くてそっちに心を奪われてしまって全然ついていけない。

大人が後ろから銃で子どもを撃つ理由がまるで理解できない。

だからこ
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.9

人それぞれだとは思いますが私には刺さらなかったですね。撮り方自体は独特で幻想的で美しくて良いのですが、肝心の物語の本筋の部分が刺さらない。

正直、途中の展開もオチも含めて「??」となるほど登場人物の
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

2.0

なにひとつ思った通りに進まない少女漫画、という印象の作品でした。(偏った個人的意見ですよ)

私自身がかなりの少年漫画脳であるということを除いてみても物語構成がゆるくて正直どうでもいい。

二つの国の
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blank13(2017年製作の映画)

2.5

あの俳優の齋藤工さんが監督してるって時点で嫌な予感はあったものの、序盤から続く過去のシーンは凄く刺さるものがあった。まさに迫真。

一方途中から現代の葬式シーンになると急にコントになってて佐藤二郎さん
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

原作が好きすぎるので決して全否定はしませんし、出来ませんよ。という前提の下での感想となってしまいますが。

私の率直な感想としては「勿体ないなぁ」というものでした。

予告PVの時点で嫌な予感はしてい
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

5.0

完璧に面白かった。潜入捜査官モノはたくさんあるけどもうこれが金字塔でいいんじゃないかと思う。

原作と映画では大筋は同じだけど登場人物や展開、そして結末も違っていて私は映画版の方が好きですね。

岡田
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X-ミッション(2015年製作の映画)

4.5

FBI捜査官がテロ犯罪組織に潜入捜査するパターンはたくさんあるけど、この切り口はなかなか無い。

テロ組織がやっていることが全て常軌を逸した危険行為(空から飛び降りたりビルからバイクで窓破ってそのまま
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.9

まるで韓国映画のような設定に惹かれて観てきました。よくあるワンシチュエーションドラマだとだいたい最初に携帯の電波が繋がらなくなったり電池が切れたりするのですが、ずっと携帯が使えていて外部(人やSNS)>>続きを読む

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

5.0

テレビシリーズでも数百回は視聴している遊郭編を劇場で観れるのは本当に嬉しい。

特に遊郭編の第10話のバトルシーンなんかはネットフリックスなどの配信だと絵が激しすぎるのと色数=情報量の多さからブロック
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.9

あー、怖かったー。映画だってわかっていても股間がヒュンヒュンしっぱなしでした。

一本の映画としての完成度はかなり高い。

途中、強引に感じるところ(伏線やその回収の仕方とか)もあるけど漫画的というか
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黒く濁る村(2010年製作の映画)

3.5

ずっと謎の緊張感があって息が詰まるんだけど、なんだろう、不思議と見ていて当事者意識が芽生えないせいか全然頭に入ってこない161分でした。

尺が長すぎることもあってかなんか入ってこない。

なのに登場
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

4.0

48fpsで描画される圧巻の水中シーンはもう観ておかなければならないので劇場で観てきましたが、あれですね、もう完全に暴言になってしまいますが「綺麗は5分で飽きる」ってやつですね。

すぐに目が慣れてし
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扉を閉めた女教師(2021年製作の映画)

3.9

正直意外としっかりしてて驚いた。昔の日活ロマンポルノ系かと思いきや、どう考えてもワンシチュエーションの低予算作品ながらも70分という尺の中で必要な要素だけで構成していて面白かった。

ちゃんとサバイバ
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JUNG_E ジョンイ(2022年製作の映画)

4.9

お見事、大好きだ。一見すると韓国で作られたSF映画にしか見えないけどその正体は実に泣けるヒューマンドラマだったというね、もうホントによくここに着眼点を持ってきたなぁと感心する。

普通は敵のエイリアン
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カーム・ビヨンド 漂流者(2020年製作の映画)

4.9

もうこーゆーのが大好き。不明の災害(水害)にあった後の世界で一人で生きる女性のサバイバル。

流れ着いた新たな同居人である小さな女の子の演技も魅せ方も上手くて非常に良い。

けどそれ以上に、冒頭からの
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.0

正直、木村拓哉さん&綾瀬はるかさんだから観たわけですが。この手の映画を作る時のモチベーションって何なんでしょうね。

豪華キャスト&実績のある監督&ヒットメーカーの脚本家で「○○70周年」という企画で
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

4.9

あー、好き。ぜーんぶ大好物で出来てる映画。そもそも小さい子供、特に少年と大人の配達人女ドライバーなんて組み合わせだけでもうたまらない。

カーアクションも見た事ないアイデア溢れるシーンの連続で、物語も
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スレイト(2020年製作の映画)

3.0

軽い気持ちで観れるアクションコメディ。かなり適当な感じで作られていてもちょうどよくまとめる力量はさすが韓国。

ただもう少し単純に期待に応えられる作品に出来たと思う。

ここでこう来るかな?と思ってい
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

4.0

世の中には観ても観なくても自分の人生になんの影響も与えない映画もあるわけで。

ほんの少しだけ観た人に何かを残そうとした、そんな作品もあっていい、そう思わせる作品でした。

終始観ていてイライラしっぱ
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ソード・オブ・デスティニー(2016年製作の映画)

3.2

ドニー・イェンがカッコいい。敵も味方も女剣士が美人でカッコいい。武侠はやっぱりカッコいい。まぁそれだけ。中身はほぼ無い。けどいい。

修業する時も姿勢が良くて気持ちがいい。

剣術武侠モノってそれだけ
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.0

よくこの主人公(シィちゃん)を永野芽郁ちゃんにやらせたもんだ。なんでだよ、って思いながら観たけどそんな悪くなかった。さすがです。

原作漫画より情報がシェイプされてるのでちょっと構成はわかりにくいかも
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.9

正直私にはあんまり刺さらなかったですね。評判が良かったしとある漫画家さんからオススメされたので観てきましたが、ちょっと合わない感じでした。

物語が動き出すまでが長すぎるのと、オチというかカラクリが最
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

年間100回飛行機に乗っている身としては無視できない作品だと思って観てきました。

最初は飛行機内という密室でのバイオテロをどう回避するのか?というテーマかと思ったらそうじゃなく。

早々に次のフェー
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ポイントブランク 標的にされた男(2014年製作の映画)

4.9

元がフランス映画でそのリメイク作だけあって実によく出来てる。けどやっぱり料理の仕方はまさに韓国映画って感じで好きな良作。

全ての登場人物に役割と因果が設定されていて多くを語らずとも黙って演出している
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殺人漫画(2013年製作の映画)

4.0

めっちゃ良かった。完全に邦題とメインビジュアルで損してる作品。内容はかなりしっかりと作られている良作でした。

劇中漫画のクオリティが高すぎるのと、女性漫画家役のイ・シヨンさんが美人過ぎて全く集中でき
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