おさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作は、中学の時、木暮のスリーポイントのコマを当時の教員が紹介してくれて、それを覚えている、アニメは第一話は見たことがある。名言もネットで見た程度に知っていた。

だから、宮城リョータが主人公だったの
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

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合理的な解釈を拒否しており、それに倦む時はあるが、それでも観てしまう。
食事に結局ありつけない、というのがミソなのだろう。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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現実以上に美しい。

間違いなく、今まで見た映像の中で、最も美しい。誇張ではない。

光が優美に照り映え、水中の光の揺らめきに嘘臭さがなく、あらゆる生きものがとてもそこに在ることに強い説得力があった。
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

多分人を殺すのに、大義は要らない。ただ、ここ数日こうしたいと思っていたことがかなわないだけでいいのだ。

このためだけに、3日間、そして、映画にして3時間が必要だった。

スペクタクルではない。「劇的
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ベン・ハー(1959年製作の映画)

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ようやくみることができた。

何時間でも話せそうな記念碑的な作品。

キリスト教だとか、スペクタクルとして、

オーソン・ウェルズの オセロ(1952年製作の映画)

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シェイクスピアは映画には不向きだと改めて実感した。

オーソン・ウェルズの手によってもだった…。

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

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生々しさのベクトルが、グロテスクさに振り切ることがなく、キャラの言動に出ている。
間接的な描写が命なんだろうな、映画の。映画の全ては、間接的な描写だ。

実体が本当にはっきりしないので、気味が悪い。だ
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RRR(2022年製作の映画)

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ちゃんとスペクタクルを観た。

バーフバリを経験してしまったが故に、その強烈さをどうしても超えられないものの、それでも強烈だ。強烈極まりない。
だって、ジャンプ顔負けのアクションを実
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

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感想を書こうとすると、「自分は男性だから下手なことを言うと、咎められる」という恐怖感がある。
この作品で取り上げられてる問題を、頭では知っている。「よく知っている」という驕りさえある。
ただ考えたこと
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なるほど、そう終わるのですね、という印象。脱物語?

風景がとにかく穏やかでいい。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.2

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要約するとシンプルなのだが、作りは複雑だった。

虐殺チンパンジーと円盤生物はどんなつながりがあるのだろうか。
→飼い慣らしへの警鐘?成功例に囚われて滅亡すること?飼う側の傲慢?

なぜ襲われるのは西
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フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年製作の映画)

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いろんなクリエーションの原点になっているのが感じ取れる。
進撃の巨人にハマったなら、原点の恐怖を味わえる。
ゴジラの中の御方である中島さんが走っているのが、当時としては斬新だったのではないだろうか。
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アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます














囚人たちが演劇を通じて、成長する物語かと思いきや、最後の公演前に脱走する。

その穴埋めに、演出家が言い訳とも、つなぎのパフォーマンスとも、結果的に偶然生まれた傑作とも言える
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

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結末までの物語の流れと見どころを事前に把握して見た方が楽しめる。少なくとも自分の場合は、そうだった。そんな稀有な映画。

小四が主人公だが、彼の内面が大きく揺さぶられた瞬間は例外なく彼の顔がはっきり見
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乱れる(1964年製作の映画)

4.5

塩田さんの本で紹介されていたので、観賞。
十分演出を理解して見ていた訳ではないが、観ている間、どこか奇妙な印象を感じさせた。

日本家屋は、境界とか人を区切っていくものを感じさせる。

よく言われる幕
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます
































































キャラバンの到着が大好きなので、期待値が高めだった。
しかし、主演の2人の
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下落合焼とりムービー(1979年製作の映画)

1.0

最初の5分はちょっと面白かった。

残りは…。見ている途中でこれは新手の監獄のように感じた。
筋はあるみたいなのだが、台詞が聞き取れないので、永久に終わらない気がした。

最後の人(1924年製作の映画)

3.8

無字幕だからこそ、作りが丁寧になったように感じたから不思議。

最後のあまりにご都合主義なオチも「異化効果だよ、きっとぉ!」と開き直って見ることができるのは、前半があるからだ。

前半もご都合主義な展
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吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

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バージョンによるのかもしれないが、サスペンス性を求めて観る映画というより、映画の歴史を知るために観る映画だった。

城のセットやあらすじは、いまのヴァンパイアものを初めとするホラー映画の原型がみられる
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セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

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あまり好感が持てなかった。
主人公の二人がただ幼稚にしか見えなかった。
多分その幼稚さを楽しむのが、この映画の良さなのに、いまの自分にはそれが出来なかった。
良くも悪くも「整った」映画に毒されてるせい
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