この方のアクションは怖くて、黙って観ていることなど到底無理な話だ。
ディゾルブの激しい画とそれがない画のバランスの参考になる。
今観てもなかなかの激しさ、勢いを感じる。1926年に製作されたことも相まって感動的だ。
映画以外の分野でアートへの造詣が深い人なら、確実に気>>続きを読む
本物の地獄を見せてくれる映画。
老いが若さに復讐している。
人間が人間を別の何かに貶めていく。
抵抗せずされるがままの人びとは、死んだ目で学校にいる人びとに重なって見える。
本当になんなのだろう>>続きを読む
サスペンスフルというより、ライフボートという場所から人生を捉え直す作品に思えた。
戦時中という文脈で、名作に化ける可能性を削がれた気の毒な作品。相当形を変えてリメイクしてもいいのではなかろうか…。
ホッファがFワードを爆裂させる様が痛快。本当に撮影時70代後半なのだろうか?
非常に懐かしさを感じる。
この時期なので、「これは完全なフィクション」だと思って観ることが難しい。
グロテスクな描写は無いのに、今は生々しく感じる。急速な拡大や陰謀論やデマの流布を実際に経験しているから。
カミュの「ペスト>>続きを読む
興味や外から後付けする知識がいかに薄っぺらいかを結末で思い知らされる。
ラース・フォン・トリアーの作品は建前や道徳、形だけの知識が生身の人間に対してどんなに無力かを、まざまざと教えてくれる。
台詞を聞いてて、作者はビリー・ワイルダーだと分かるほどの人物描写。
舞台化したらどんなに面白いだろうと思いながら、観ていたら、原作が戯曲化されてからの映画化だった。
このレビューはネタバレを含みます
Mrs.Hの第3章は抜群に面白い。ここ最近観た映画でベスト3に入るだろう。
子どもを連れ立って寝取られた相手の家に押しかける。もっと怒りが爆発するはずなのに、まるで別役実の作品で出会いそうなユーモラス>>続きを読む
SFの祖と言える。私たちが無意識にSFものの気配を感じるのはこの映画が先祖だからだと感じた。
映画館で観るべき作品。
ワンカットのシーンが長く続くことで、どこか演劇で遭遇するような緊迫感がある。
人間関係がもうすこし開拓の余地がありそうな気がする。