ぺがちゅうさんの映画レビュー・感想・評価

ぺがちゅう

ぺがちゅう

映画(439)
ドラマ(0)
アニメ(0)

女は女である(1961年製作の映画)

4.2

本編にて登場人物が言及している通りで、まさに傑作。ゴダールの代表作『気狂いピエロ』『勝手にしやがれ』と比較すると、かなり分かりやすい。特にユーモアに関しては少し露骨に感じるほど理解しやすい表現になって>>続きを読む

ハンニバル(2001年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

賛否両論、というより否定派の方が多い雰囲気を感じる本作だが、個人的には「リドリー・スコットは紛れもない名監督だ!」であると『ブレードランナー』よりも本作で認識できた。

グロテスクなのが一周回って、も
>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

「水槽の中の脳」のような昔からある思考実験の現代版を映像化したような作品。基本的にはシリアスなテイストで、マトリックスよりも本当の現実の方が過酷でグロテスクなように(表面上だけ一見すると)見えるという>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

不穏。中盤ではヤクザ同士のシュールな「お遊び」が誇張して描かれているが、一貫していつ何が起こってもおかしくないような不穏な空気が漂っている。この独特な緊張感が本作の醍醐味だと思う。復讐を成し遂げたにも>>続きを読む

グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

中盤までの1時間ほどは、暗く起伏もなく淡々とした流れで、少し退屈だった。ただ、そこからの伏線回収パートはなかなかの見どころ!

核心に迫る動機はほとんど描写されない。これは実話通り。ここにジワジワと恐
>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

どことな〜くリュック・ベッソン『LUCY/ルーシー』を連想した。脳機能を覚醒させることで超能力を発揮する点が重なる。

意外とどんでん返し系。女主人公ジャユン(キム・ダミ)が記憶喪失のフリをしてテレビ
>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.5

Adoのライブだった。いや、Adoの歌声はめちゃくちゃかっこいいんだけどさ。でも、これはワンピース劇場版なわけで…。

みんな大好きシャンクスの出演が多かったこと、聴覚・視覚効果は素晴らしかったことの
>>続きを読む

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

①DEATH(TRUE)2
1話〜24話総集編。かなり大胆なごちゃごちゃとした編集だけれども、ちゃんと観客を惹き付ける力があるところが素晴らしい。テレビシリーズにはないカットも極小ながら挿入されている
>>続きを読む

銀河鉄道999(1979年製作の映画)

4.8

何の気なしに、有名な作品だしなと思って鑑賞。良い方向に想像を裏切られた。面白い!!めちゃくちゃ面白い!!

もともと長いストーリーをまとめたため、説明不足のところが多いけども、これでいいと思う。説明さ
>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

まったく説明的ではなく、目まぐるしく場面が切り替わるフランス映画のようなアニメ映画。 視覚効果も内容も派手な『パーフェクトブルー』『パプリカ』と比べて、かなりの渋さ。

「惚れた男を追いかける」という
>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーをドラッグに全振りした21世紀版『イージー・ライダー』といったとこだろうか。初見でのインパクトは絶大。ただ、繰り返しの鑑賞に耐えうるような深みはないかな…。

4人の登場人物が、ドラッグによ
>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

前情報などまったく知らず、何気なしに観始めたけども、あまりのテンポの良さにどんどん引き込まれ、あっという間に観終わってしまった。

ポスターに「復讐エンターテインメント」とあるが、言い得て妙だと思う。
>>続きを読む

アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

勝手にマフィア映画だと思ってたし、『アンタッチャブル』もマフィア側の特定の人間たちを指す言葉かと思っていたら、どっちも逆だった。財務省捜査官ネス(ケヴィン・コスナー)率いるチーム『通称/アンタッチャブ>>続きを読む

チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.8

渋い、渋すぎる。「ハードボイルド」「ミステリー」の王道。30年代ロサンゼルスにおける水道の利権を巡った殺人事件を、私立探偵のギテス(ジャック・ニコルソン)が追っていくという筋書き。奇抜なアイデアやイン>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

中学教師森口の愛娘の死亡事件(殺人事件)を軸とした登場人物たちの「告白」から構成される作品。森口を含めた彼ら全員がドコカオカシイのだけれども、反面、かわいそうなほど凡庸。思い上がり、贔屓、差別、衝動性>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ヤクザ映画にしてはエンタメ性強く、筋も簡単。もっとも、マル暴刑事大上(役所広司)の行動が破天荒なのでそう思うだけかもしれない。実際、大上が五十子会に始末される前後でシリアスな雰囲気が増す。警察上層部が>>続きを読む

エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

オススメされて鑑賞。派手な演出はほとんどなく、静謐な映像が続く。ただ、その背後には「謎」が大きくうごめいており、観ていて飽きることはなかった。

最終的に何が「Evolution(進化)」なのかは説明
>>続きを読む

100日間生きたワニ(2021年製作の映画)

3.0

友人に「記念として」観に行こうと言われて鑑賞。内容以前に、まず、尺が約60分しかないのにも関わらず特別料金じゃなくて正規料金なのがおかしい。この時点で既に損してる気分になる。

肝心の内容についてだけ
>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヤクザ映画にしては分かりやすいところがまず良い。構造的に複雑な人間関係や利害関係を描くような難解さがない。

主人公賢治(綾野剛)が街のチンピラからヤクザになるまでを描いたのが「1999」、組の幹部に
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

TVシリーズは半分くらいまで、旧劇に関してはまったく観ていないニワカのため、鑑賞において取りこぼしている要素が多いとは思うけど、面白いと思えた。ストーリー以前に映像体験として楽しめた。

第3村での登
>>続きを読む