Pandanoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

ティモシーとDUNEが出逢った幸運

「砂の惑星」原作に興味はあったが読まないままだった。
デヴィッド・リンチ版も、ホドロフスキーが熱く語る版も見たけれど、このドゥニ・ヴィルヌーヴとティモシーの企画を
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

ダニエル・クレイグの花道を飾るために、いろんなことを考えただろう・・・
んー、ちょっと惜しくないですか?
終盤、島に入ってからのあれこれがどうもまどろっこしい・・・
サフィン、お前どこにいたんだよ?っ
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007 スペクター(2015年製作の映画)

4.0

新作前に復習その2

いつもオープニングのシーンが印象的な007だけど、今回のメキシコもすごい💀

前作ほど重い話でないせいもあるかもしれないが、ハビエル・バルデムに比べるとクリストフ・ヴァルツがもう
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.1

007新作前に復習

なんと言ってもハビエル・バルデム!
悪に足を踏み入れた冷酷さと、そうせざるを得ない人間の哀しみを漂わせ、最期までボンドを苦しめる。
悪役のあり方でボンドもより引き立つか、と。
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

3.5

いくら私腹を肥やしたくても、これほど酷いことはできないだろうと思うくらい異常。
しかも最近の話。

独裁政治やクーデターや内戦など、民主主義から遠い状況にある国が世界中にたくさんあるけれど、選挙制度を
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陸軍中野学校 雲一号指令(1966年製作の映画)

3.5

「ONODA」を見る前に中野学校の予習。

このシリーズ第1作目の「陸軍中野学校」は、ドラマに引き込まれていった記憶がある。
2作目も雷蔵様を見るだけで満足するけれど、敗戦から約20年経ち、日本のスパ
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用心棒(1961年製作の映画)

4.3

肩で演技する三船敏郎。
かっこいいなぁ!

この時代の映画は皆そうだったが、冒頭、序曲のようにテーマ曲とキャストスタッフのクレジットが出る。
かっこいいなぁ!
これからどんな世界に誘ってくれるのか、わ
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.0

ええーっ!そんな!さすがハインライン先生!…と思いながら、本当に理解できてるか混乱してきた後半。
不安になったので図書館で原作を借りてみる。
あれ?短い。しかも簡潔で、私の混乱した部分は原作にない…。
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.8

本当のスパイは地味だし、表には出ないのね🕵️‍♂️ 007みたいにマティーニと高級車とはかけ離れた世界。

夫がしょっちゅうソ連へコソコソ行けば、妻は疑うのは当然だけど、家族の関係を犠牲にしてまで任務
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.4

今作はユージン・スミスの人生の【ある期間】を取り出した映画に思う。
もちろん水俣のことを真剣に扱っているけれど、公害としての水俣の闘いを伝えたいなら、柔らかいか…と感じる。
11月末から原一男監督の作
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.2

まさにB級映画感ぷんぷんにおう🥸
なんの動機も感じられず、快楽のために犯罪へ向かう男たち🏍 気持ち悪い〜

メル・ギブソン、と分かっているのに、しばらく分からなかった⁈‼︎

ご都合主義な展開でもなん
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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.2

ヨーロッパの火薬庫とも言われたこの地域。民族、宗教、歴史…どれも複雑で、わかりにくい。
アイダが必死に奔走する姿に置いてきぼりを喰らう私は、ことの重大さが身に染みてない平和ボケ…と言うことか。

他人
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

3.8

教会で育ったアレサ・フランクリンや、モータウンの徹底的な販売戦略に沿った数々のミュージシャンたちは、どちらかと言えば白人の社会に受け入れられ易い音楽だったのか。
ここでニーナ・シモンが黒人に檄を飛ばす
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くじらびと(2021年製作の映画)

3.5

鯨もマンタも裸一貫?で生まれて、そして死んでいく。生き物はたくましいし、それと対峙してきた人間も、この島の人々のようにたくましくあったはず🐋
でも人間はどんどん動物らしさを失っていく。
人間が増え続け
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山椒大夫(1954年製作の映画)

4.0

美しい。人も風景も音楽も。

厨子王の役者さんが、ややしっくりこなかったけど…、香川京子と田中絹代は本当に美しい✨

元々の話はかなり悲惨なものらしいが、森鴎外、さらに溝口健二の今作では残酷な部分は削
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.1

トニー!トニー!トニー!
まさかこんな活躍してくれるなんて🥰

これまでもずっと絶賛されてきたトニーさんの瞳は変わらず憂いに溢れ、西洋人の無骨な悪のリーダーにはない繊細さが新鮮ね…とは言いつつ、あんな
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十三人の刺客(2010年製作の映画)

3.4

三池節炸裂。

以前片岡千恵蔵版を見たことがあったけど、それに比べて決戦の場面の長いこと、長いこと…。血しぶきと人斬りを見せたいのはわかる、けど長いなー。
そんな中でも松方弘樹サマが登場すると、驚異的
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.7

このところ女性監督が女性の性について描いた作品「プロミシング・ヤング・ウーマン」「17歳の瞳に映る世界」を見たけれど、こちらはイスラムの世界に住む女性。また環境が違う。
男不在である妊娠は差別されるな
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

車が走る画面が美しい🚗
感情を持っているかのよう。

素晴らしい脚本とはどういうものを指すのか、私にはまだまだ分かってはいないだろうけど、今作のように村上春樹の原作幾つかとワーニャ伯父さんを題材に一つ
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.2

濱口作品を見るのは4作目。堂々の317分を1日で集中して見ることができ、まさにハッピーアワー🥰

30代の女性たちの人生を垣間見る。
私もその歳を過ぎてきたけど、今思うと30代はいろいろ迷ってた。
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

17歳にこの経験はさせたくないが。

プロミシング・ヤング・ウーマンと同じく女性の作り手からの作品。
男性は「自分はこんな男ではないから…」と感じる人もいると思うけれど、女性にしてみれば、バイト先での
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.0

安住の地はどこ?

あてのない旅ではない、あてはあるのにたどり着く術を知らない…不条理劇のような話。
そう思うとあの終わり方も納得。

そこまでして「開拓」って何?と思うけど。ジャングルから遺跡が発見
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.7

これは映画というより現代美術作品のよう

数年前にボルタンスキーの展覧会を見に行き、過去とも現在とも未来とも限定されないところを自分が巡っているような気がした。
あの会場のように一部屋ごとに映像と音楽
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.3

前田敦子の成長物語に付き合った感じ
🐐も一緒に🐐

外国に少女が投げ込まれたようで、ただハラハラ…
染谷さんの、なんか不親切な感じもハラハラを増幅させて。

日本とは違う風景を見たくて映画を選ぶことも
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

壊れた心は目には見えない❤️‍🩹

キャリー・マリガン好き♡
知性と可愛らしさを兼ね備えてて。

この作品のような事件は数えきれないほどあって、男女間で起こることが多いだろうけど、加害者側は「犯罪」と
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少年の君(2019年製作の映画)

3.8

少年時代

子供達は他者を攻撃することに罪悪感は持たないのかもしれない。
ただそれが犯罪まで達してしまうのはなんとかして避けたい。
受験がすべて、あるいは暴力による力関係が支配する世界では必要とされな
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はなれ瞽女おりん(1977年製作の映画)

3.9

「はなれ」の意味が悲しい。
人の温もりが欲しいと思うだろう…

岩下志麻と原田芳雄の二人には小さな幸せが続くことを願ったけれど…悲しい。
それにしても、2人とも魅力的。

美しくも厳しい自然を背景に、
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沈黙 SILENCE(1971年製作の映画)

3.7

宗教ってなんだろう
布教のためなら気が遠くなるほど遠い国までやって来る宣教師
禁止されても、命をかけてまで信仰する信者
転ぶ者

遠藤周作の原作とスコセッシ版を見ると、少し理解が深まるだろうか。

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いとみち(2020年製作の映画)

3.8

津軽に行きたい🗻🍎

横浜聡子監督は「ウルトラミラクルラブストーリー」を楽しく見たけれど、ちょっととぼけた感じが今作でも面白い。
突然メイドカフェ⁈もおかしいし😆
そして、何より素敵なのは祖母の三味線
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暗殺(1964年製作の映画)

3.5

映画を見た後、ふと我が家の本棚に目をやると「幕末」がある。私が買ったものではなく…「奇妙なり八郎」読んでみる。
んー、奇妙なり。

丹羽哲郎は顔の作りが本当に大きいな。007に引けを取らないはずだわ。
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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.4

猫ってどうしても悪人顔😿

飼っていた猫をねこ可愛がりし、甘い声で「ニャー」と言われるとなんでも許せた私でも、悪そう〜と思っちゃう。

前作の「ピーターラビット」が期待を上回り楽しかったので、いそいそ
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東京人間喜劇(2008年製作の映画)

3.4

1話2話は、真剣にやっていることが空回りしている、でも本人はその道を信じているから「おかしい」とも言えない微妙な感じで、時々世の中で目にすること…と見ていたけど、3話はちょっと違った。でも話が重くなっ>>続きを読む

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

3.7

天国がまだ遠くても心配しないで、と言ってあげたい。
この世に未練を残しているであろう彼女に対して、情に流され過ぎず、怪談にならない絶妙な設定。

ここまで濱口監督の3作品を楽しみ、「ハッピーアワー」を
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

4.0

不気味なものの肌に触れるのは誰?

何度も出てくるダンス、その度にドキドキ💘
触れそうで触れない緊張感を持ち続けて動くしなやかな身体!芸術だ!

こういう染谷さんいいな。
54分の作品だけど、事件も起
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PASSION(2008年製作の映画)

3.8

遅ればせなら濱口竜介監督を体験

ここから3連続で濱口監督過去作品@サンクスシアター。

顔のアップと会話が続く。
これ同年代の時に見たらどう感じただろう。こういうことに翻弄される、あるいは人を傷つけ
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うつくしいひと(2016年製作の映画)

3.5

くまモンを捕獲したい🧸

40分のショートムービーながら、熊本の名所が折り込まれ、若き日の大切な想いを振り返る1日を切り取ったような素敵なお話しでした。

歴史がある街には美しい話が似合うね。

サン
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