パノプティコンさんの映画レビュー・感想・評価

パノプティコン

パノプティコン

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.5

建前家族と変な家族の交流。 

ジワジワくる違和感、ストレスが
演者の表情と劇伴で絶妙に描かれていた。

レビ記20章より。
モレクに子供を捧げることは
石打ちに値する大罪。

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.0

宗教観、ユーモア、人情、道徳を交えた
ピュアなロードムービー。 

劇中の歌と踊りは勿論、
演者の表情、仕草や風景も魅力的。

ストーリー展開はシンプルで、
想定できたにも関わらず
ラストシーンは目頭
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パターソン(2016年製作の映画)

3.8

日常を取り巻く人々、情景、感情を
ユーモアと詩を交えて描く映画。

全編ゆったりした雰囲気の中、
犬を含め演者の台詞、
仕草、表情が絶妙で癖になる。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

地上で暴れる怪獣の裏事情。

テンポ良いコング、ゴジラ、人類の群像劇。
アクションは勿論、怪獣の表情仕草が新鮮。

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.4

欲望により怪物となった自身を認知し、
退治のために究極の選択をする映画。 

長回しシーン、演者の息遣い、
日本カルチャーの小ネタが印象的。

クラユカバ(2023年製作の映画)

3.5

世界観、演出は勿論、台詞回しが魅力的。

一話完結型の映画ではないので、
長編ストーリーで観てみたい。

クラメルカガリ(2024年製作の映画)

3.5

世界観の造り込み、情報量は多いが、
起承転結が簡潔で分かりやすいストーリー。

一話完結が好みならクラメルカガリ。

毒娘(2024年製作の映画)

2.8

モラハラテンプレ夫の家庭を
害悪な座敷わらしが掻き乱す映画

No.10(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

前半昼ドラからの後半ギャグSF 

急展開と勢いで呆気に取られた。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

濃密で素晴らしい映画、
同時に底知れない恐怖を感じた。

オールスターキャスト、
テンポの良い会話劇、カット割り。
圧巻の映像、音響で、
あっという間の3時間。

妻、愛人、仕事仲間、友人、
権力者、
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.4

エログロアシッドムービー。
富豪であれば犯罪がエンタメになる狂気。

オリジナルか、クローンか
観客も最後まで分からない描写、
幻想的、刺激的なシーンも印象的。

RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.5

テンポの良い曲解説映画。
どこを切り取っても一本の映画にできるほど、
刺激的な人生が概要的に描かれていた。
どの演者も魅力的なので、
各シーン深堀りしたものを観たくなった。

i ai(2022年製作の映画)

3.6

湿度の高い爽快感ある映画。

空と海、始まりと終わり、
夢と現実、生と死、
スクリーンと観客の境界線すらも
取っ払う熱情を感じた。

溝のある、対照的なものでも、
固定概念に過ぎず、
本当はどこかで繋
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.3

殺人ルーティンで復讐心を鎮火する映画。

殺人すらも手段化され、単純作業として行われると、次第に目的を忘れてしまう。
奇妙でシュールな世界観が面白かった。

π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.7

数学狂がスタイリッシュに崩壊する映画。

モノクロ映像と、スピード感溢れる音楽、
刺激的なカメラワークの相性が抜群。

演者の狂気的な演技も相まって、
サイケデリックな体験ができた。

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.4

未解決事件を機に、四苦八苦する、
リアルなヒューマンドラマ。
よくある、爽快感のある捜査劇とは異なり、
地味で堅実、疲労感溢れる描写が新鮮。

正義感をもって解決に挑むも、
目を背けたくなる事実が露わ
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GO(2001年製作の映画)

3.5

カルチャー青春映画。
各シーンがポップかつテンポ良く進むも、
在日レッテルに葛藤する主人公が
ぶれることなく描かれ、
飽き飽きすることなく最後まで観れた。
俳優陣もさることながら、
台詞回し、カメラワ
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ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.1

こじらせた無敵の人からのサバイバル映画。
全編ガソスタが舞台でも、
カメラワーク、コンビニ商品の駆使、
グロ描写、ちょっとした心理戦もあり
飽き飽きすることなく最後まで観れた。

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.1

壮絶な虐待、ハンディキャップに対し、
犯罪規模が小さく物足りなさはあった。

主人公の優雅な雰囲気や、犬を交えた
アクションシーンは爽快で、
重苦しさを引きずることなく最後まで観れた。

水平線(2023年製作の映画)

3.4

正解のない道徳映画。
演者の深い心情が良い意味で明確に描かれず、一歩引いて鑑賞することができた。
ラストシーンは少し光が見えて前向きになれた。

Talking Head トーキング・ヘッド(1992年製作の映画)

3.7

聴く映画。
全編会話劇、セリフの嵐。
セットは簡素、演者は声優ばかりで
華のある映画ではない。
それでもハリボテの舞台上で、
声優陣による、台詞回し、
声演技は圧巻で癖になる。
次回の鑑賞は音声だけで
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コットンテール(2022年製作の映画)

3.5

父親が妻の死をきっかけに、
大人になった子供と向き合うロードムービー。

子が成長すると認識する、
親の精神的な未熟さ、不器用さ。

人間性を理解したくても、
親のプライドに拒絶される感覚。

他人に
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.4

最初から最後まで、二転三転、
伏線回収もあり、飽き飽きする暇がなかった。
物語はシンプルで、深く考えることもなく、
テンポ良く楽しめた。
要所要所の派手なアクションシーンはコメディ要素もあり、映画館で
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ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.7

幻想的ながらも人間味溢れる映画。
長回しの映像から人物の仕草、表情が
鮮明に体感できた。

人間らしいシーンも勿論、
どこか夢を見ているような描写、音楽も印象的。
また、同じ構図でも環境、被写体の変化
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.5

テンポの良いカルチャー/コメディ映画。
要所要所の小ネタも面白く、
ポジティブでマイペースなサモアの国柄に癒やされた。

悪魔がはらわたでいけにえで私(2023年製作の映画)

3.3

美味しいオマージュを色々切り取って、
つなぎ合わせたような映画。
各シーンは濃厚ながらも、
良い意味であっさり終わって満足できた。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

叙述トリックとかミステリーではなく、
ヒューマンドラマ...

裁判シーンが極端に要約されることなく、
終始、緻密に描かれていたので、
映画と同じ時間感覚で傍聴することができた。
また、セリフだけでな
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ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

3.6

情報が複雑に凝縮された
静止画のスライドショー。
終始、魅力的なメディアコラージュ、
絶妙な劇伴に翻弄され、
20分とは思えない疲労感と満足感。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

ネガティブなフォレストガンプ
不安、違和感が払拭されず物語が進んでいく。
緩急もあり、ストレスを抱えて安心感に浸る
複雑な感情になった。

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